楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

ダヴンチの謎・ニュートンの奇跡

2007-03-08 21:08:26 | 科学
ダ・ヴィンチの謎 ニュートンの奇跡

祥伝社

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今日は病院で待ち時間が多いので、昨日仕入れた新発売のこの本を持ち込み、読んだ。
さすが!キリスト教にも科学にも造詣が深い著者ならではである。
昨年、映画がはやり、学生諸君が読みふけっていた「ダ・ヴンチ・コード」を「きわもの!」といって一刀両断するところからはじまる。私は上記の映画も見ていないし、本も読んではいないが、学生どもがのめり込むのだから面白かったんだろうね。
しかし、この本は面白い!
キリスト教の一神教が科学を前へ進めた、と一般的に言われているが、そこでなぜ1,000年もの長きに渡って、ギリシャローマの科学の芽が摘まれてしまったのかが、私には分からなかったが、目から鱗が落ちた。

それは、ルネッサンスの本質が、「神は肯定するがキリスト教の「三位一体」(父と子と聖霊:神とイエスと聖母マリア)のように神様が3つも姿を持つのは変だ!」といって、神のみを相手とする秘密結社の結成であったということである。

こういうことを科学も教えないし、世界史の歴史も教えない。ただただ暗記科目となってしまう。
秘密結社の結成なんて聞くとワクワクするね!分かり易い!

私らも昔、ゲリラセミナーといって、早朝深夜こっそりとやったもんだ。
当時はプレートテクトニクスに反対する教授がうるさく、自分の手のひらから漏れて学生が動くのを極端に毛嫌し、時には弾圧があったからね。でも、あの秘密集会って興奮だったな。それも全国からも集まって。
夜、酒飲んで議論をして盛り上がるなんて、ある種の秘密集会だがね。
大いにやるといい。

そんなことを学べるすばらしい本だ。さすが芥川賞作家!
理系学生諸君読むべし!

ところで病院対決は?
えへ!

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理学の信念と個性

2007-03-08 07:38:43 | 科学
これは私の言葉ではない。昨夜の定年祝賀会での冒頭学部長あいさつ。2時間半のパーティーで2時間はあいさつの連続。
定年者紹介。
最初は冗長。まだ話をする側がリズムをつかめない。くだけていいやら、悪いやら。
しかし、どんどん、良くなる○○の太鼓。
少々長くてもいい。面白ければ!

本当に個性溢れて面白い!

「高校1年の時、樺さんの亡くなる現場にいて、修士の2年では翌朝、催涙ガスの漂う○○講堂の傍らにいて、39まで助手をして、北の地へ行き、ーー47で戻って、ーー」
みな、何も言わず、うんうん頷いている。
「ありがとうございました!」

おー!彼ら、時を、場面を場を共有している。

「生物の先生がいった。君は頭がいいから物理などという単純な世界より、こっちが向いてる」
「でも、おれ!って生物が嫌いだ」「素粒子物理が嫌いだ!」「物性物理が嫌いだ!」

「植物の名前を誰よりも知っているというだけで、○○所長もやるはめになってーー」
「だって、キャンパスの植物の名前を全部知っているんです。もう誰もいません!」

「講義が嫌いで、嫌いで、その日になると熱が出るんです。先月17日、やっと終わりました!息子に登校拒否なんじゃないの、って言われつづけてーー」

「この人、僕より1つしか上でないのに、僕が修士の時、既に助手。運動神経がないのにサッカーを仕切って、でもユニフォームに金を出す最高の先輩!「金ずる」でした。でも、スタッフになってからはもっぱら僕が助けました!」
「助けられちゃいない!1回しか!スキーで後ろから衝突され、大量出血した時だけ」

んまー、これをいつもやっていればね。
世の中円満なのに。
何やら、ギリシャのアカディミアでのプラントンやらアリストテレスやら、ごっちゃごっちゃで、楽しい。
これを旺盛にやらねばね。こんなに楽しいのに出席者が少ない。
そんなに忙しくもないのに、もう。気楽にいこうよ。気楽に。

「理学の信念と個性と好き嫌い」
これが前へすすむ原動力なのだね、やはり。

さ!今日は朝から病院で対決!
我が信念が、医学に勝つか!入院拒否が課題。

P.S.
喫煙所で、smokerの全学禁煙対策委員と吸いながら。
「ついにキャンパスは近々、歩行禁煙となり、1年以内に全てのタバコ販売がなくなります。」
「ついに来たか!その時が」
そこへ「かつての喫煙」定年予定者。
「俺はやめたけど、あいつは日和ってるぞ!だから太って太って。」

さて、どうするかな。
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