楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

週末の終電

2007-04-22 06:42:39 | 生活
金曜日、院生の主催する週末セミナー。
準備する間もなく、話をしなければならない。
とりあえず、1ヶ月前に学会の集まりで話した内容にプラスアルファ。
はじけた院生とポスドクから質問が飛び出す。
かなり鋭い。うれしい悲鳴である。
この迫力がいい。これをやれば彼らはどんどん大きくなる。
前へ話を進めることが何かしら議論の妨害になるような気分。
2時間。
で、飲みに突入。
さらに4時間。
巡る議論。
ことばと思いの違いを探るやり取りが更に交わされる。
<おかしい><いい!><わかった!><でも??>
「大局を見失うな」
ってなことを言ってしまったが、
<これって、盛り上がっている議論に水をさしてはいないか?>
でなこともちょっと考える。
<でも、そんなことにめげていては良くないな!俺も彼らも>
なんでもかんでも全て議論する。論点はばんばん飛んでよい。大から小まで。
多くの人がしゃべり、激論する。老若男女区別なし!
しゃべりながら考えが整理され、前へ前へとすすんでいくものだ。
一人こもりがサイエンスを前へすすめるなんて嘘だ。天才でない限り頭脳には限界がある。
それを補うのが議論だ。基本は各自がどれだけ考えるかだがね。
議論だけで前へ進めると処世術サイエンスになり、底が浅くなるがね。
でもサイエンスの議論ばかりでは疲れる。

んで~~。
そこから見ると全く関係のないプラーバシーに関わることなんて、最高に面白い。
男女関係論なんていつまでたっても面白い。
<俺ってばかか!>自問自答。
でも、それが続くとまた飽きる。
んで~~、おわらん。
小さな納得では小粒に終わる。でも納得とまとまりがなければ論文にはならない。
議論、議論、議論がアカデミアの真の姿だ。プラトン、アリステレス、皆それをやった。
それが時代を作る。歴史を作る。

カラオケ。また、いっちゃった!
んで~~、終電まじか。
ここで電車を逃し、大学へ泊まり込んでしまうのがいつもの楽学天真のパターン。
でも、今回は踏ん張りどころ<これはまずい!明日、土曜日も会議だ!>
って、わけで終電を追っかけてタクシー。
セーフ!10分前。
朝のラッシュに並ぶ超満員。
朝との違いは、臭いのだ!
でもこちらも飲んでいるので気にならない。
帰宅バタンキュー。


さて、土曜日。
昼に慌てて起きて、今度は年寄りの集まり。休日のとある都内のビルの一室。
暗い。これって何やら怪しい気分。老獪どもがトボトボとやってくる。
日本の黒い霧?
こんどは結構議論になれたもの同士。
日本をどうする?学界をどうする?

でも我々が日本を考えるための根本は科学の世界戦略。
もっとも本質的なことに集中する。しかし、議論は多岐に渡り、飛ぶ。
んで、夕食もとらずに前後8時間に及ぶ。
ただただ、お茶とのりせんべいをかじりながら。
誰も腹が減ったとは言わない。
本当に減らない。
<不思議だ?議論でお腹が一杯?彼らは化けもの?あるいは仙人?私は昨晩のたたりでお腹が変なだけだがね>
しかし、前へすすんだ。
今日の会議は歴史を画するかもしれない。ちょっと予感。
んで、夜11時。
帰宅してバタンキュー。

日曜日。
朝6時、目が覚める。
ブログでも書くか!
って今。
今日は、論文の遅れているレビュー3件。締めきりを大幅に過ぎている原稿かき。
そして散歩のあとにゆっくり風呂でも入ろう。
そうか、世の中選挙か。そういえば外がうるさい週であったね。





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