石川 博雄(記憶の作り方)Hiroo Ishikawa (How to make the memory)

オイラと妻とチクワ(11歳めす猫)ムギ(9歳おす猫)マメカン(7歳おす猫)二人と三匹のその日暮らしアレコレ

コリン・ウィルソン著  殺人の迷宮  青弓社1994年刊

2024-07-04 | 

殺人に関する小説・評論を多く上梓しているコリン・ウィルソンなら、マリリン・モンローの事件を自殺か他殺か、どう解釈しているだろう?と取寄せた。200ページのうちの13ページの記載があり2ページは写真が挿入されている。

マリリンモンローが亡くなったのが1962年8月で、親密な関係だったと噂されていたジョン・F・ケネディ大統領(1963年11月暗殺)弟のロバート・ケネディー(1968年6月に暗殺)は、モンローの死にには関与していない。しかしマリリンの死の寝姿が仰向けで直立不動の姿勢や大量の睡眠薬の瓶があったが胃の中は錠剤が無かった。そして電話の通話記録の紛失の不自然さなどから、誰かが何らかの指示があったのではないか?と疑いが存在する。それはハリウッドかも知れないしケネディ家かも知れない。そしてマリリンは、日頃から浣腸で麻薬や睡眠薬を摂取していた習慣があったという証言があるらしい。そうなると自殺か?事故?になるのだが、そしてマリリン・モンローは話題になるので、嘘を言ってマリリンと自分を身近に親密に見せたり、裏側を知っていると虚言をして金にしようとしている人も多数あるのだろう。しかしマリリン・モンローが亡くなって60年が経っても、マリリン・モンローの死という悲劇が、今もなおスターとして輝かせているのだと思う。


つげ義春が語る 漫画と貧乏  筑摩書房2024年6月刊

2024-07-03 | 

 

 

つげ義春が語る 旅と隠遁  筑摩書房2024年4月 - 石川 博雄(記憶の作り方)Hiroo Ishikawa (How to make the memory)

タイトルのとおりで過去50年にわたるつげ義春さんの対談集です。6月下旬にも続巻で「マンガと貧乏」が発売されます。つげ義春さんの漫画は、50年、いや100年経過しても時代...

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つげ義春さんの対談インタビュー集で旅と隠遁の続編です。


ガブリエル・ガルシア=マルケス   百年の孤独  新潮文庫2024年刊

2024-07-02 | 

40年前に単行本として発売されていましたが、やっと文庫で出版されました。(1250円+税)まだ読んでいません!600ページ以上ある。オイラはたぶん完読せずに挫折するだろうなぁという予感があります。爺さんになって集中力がなく、主人公が他国の人の名前は覚えられなくなった。なかなか長編小説を読むことがシンドクなったのです。こんなことじゃいけないなぁと反省をしているのですが・・・。

昨日、本屋へ電話をかけて「百年の孤独ありますか?」と訊いたら「入荷していますからお取り置きしておきますね」と言われた。そうなの?「メルカリ」や「オークション」サイトでは2500円から3000円で売りに出されているけど、新刊本屋さんにあるじゃん!オイラもネット人気の押されて買ってきた。「初刷りだけ金のシオリヒモが付いていますよ」と店員が教えてくれた。「これ金じゃ無くて黄色じゃ無いの?」「いやいあや!これが金なんですよ」「・・・?」自宅で初刷なのか確認したら7月5日2刷りとなっている。オイオイ!まだきょうは7月2日で昨日買った7月1日に買った。先買いしたと思えばよいが、これなんだか騙されてような?騙されていないような?

 


ルーシー・フリーマン著 (屋代通子=訳) なぜノーマ・ジーンはマリリン・モンローを殺したのか 扶桑社ノンフィクション1994年刊

2024-06-30 | 

本書は、著者が自分自身が5年間の精神療法をした経験を踏まえて、マリリン・モンロー(本名 ノーマ・ジーン)に近くに居た人々のインタビューとおして、マリリン・モンローは多重人格者ではないか?と推測をしてマリリン・モンローの精神世界を想像して本書を上梓している。死後32年が経過して書かれているのでマリリンモンロー・の主治医グリーン博士に会っても居ないしマリリンの診療カルテも存在しないので、著者の独断と推測的な文章で成り立っている。マリリン・モンローは死後30年経過しても金を生む打出の小槌だということです。そして60年が経過してもマリリン・モンローは伝説となった不滅のスターなのだ。


セバスティアン・コション著(山口俊洋・訳)  マリリンモンロー最後の年

2024-06-27 | 

本書は、マリリン・モンロー(1926~1962年)の死の真相を探求している内容ではない。マリリンと雇用関係にあった家政婦・秘書・ヘア・ドレッサー・写真家・精神分析医等12人のインタビュー記事になっているが、固有名詞が突然出てきたりして、何の関連があるのか?無いのか?文章と内容が分かりにくい。12人の話を小説にしたような再現した記述内容になっているので伝言ゲームと同じで捻じ曲げられているんじゃないか?と考えてしまう。

そして興味深いのは、葬儀を取り仕切ったのは2番目の夫であるジョー・ディマジオであり葬儀に参加したのはたったの34人。そのうちの24人はマリリンから雇用関係にあった。(25人だったというドキュメント風映画もある)マリリンは3度結婚しているが、何故2番目の夫が葬儀を取り仕切ったのか?何故雇用関係の人を葬儀に呼んだのか?他の10人は誰なのか?どうして有名なマリリンの葬儀に映画やマスコミ関係者を呼ばなかったのか?これも本書では全く触れられていない。そして12人にインタビューした時期が不明で釈然としない。マリリンの葬儀後だと推測するけど、マリリン・モンロー生誕90周年の記念として出版されているから何十年後のインタビューかも分からない。訳者のあとがきには直接に会って取材したのは写真家と元広報担当の二人なので貴重な資料と記しているが・・・あとの10人は、直接じゃないの?電話かメール?手紙?どうも不可解な本です。


上野正彦著  死体は知っている  角川書店1994年刊

2024-06-26 | 

本書は1962年8月5日に36歳で亡くなったマリリン・モンローの怪死事件についての記載の記事があるので購入。ただしマリリンの死に関する文章は5ページだけです。何故マリリンの死は、怪死なのか?血液の検査からは、睡眠薬成分の致死量が検出されている事。そして解剖の結果は胃の中には睡眠薬の白い痕跡が無かった。では何者かに注射をされたのか?全身を調べたが注射痕は無かった。ではなぜ血液中に致死量の睡眠薬があって、何処から入ったのか?解剖記録には、マリリンの死体の結腸(尻の穴)には充血した紫色の変色があると記載されているので、座薬が考えられるが、そんな殺人は過去に聞いた事も無いのだ。それに途中で排出される等、失敗があれば、ベット、シーツなど痕跡が残る。こんなリスクを冒すだろうか?結腸幕の変化は死後の腐敗に生じる事が多いらしい。服用していた睡眠薬はBarbiturate、バルビツレートで現在では用いられてことは無いそうです。

 

 

デズモンド・モリス(日高敏隆訳)著  年齢の本  平凡社1985年刊 - 石川 博雄(記憶の作り方)Hiroo Ishikawa (How to make the memory)

0歳~100+α歳までの人間の成長と歳をとってゆく過程が1歳ごとに書いてある。そして各年齢で亡くなった知名人の記載がある。山田風太郎著「人間臨終図鑑」と違う事は...

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PS マリリンモンローの死に関するドキメント風映画が多く存在する。現場に駆け付けた警官の話では、違和感があった証言が多い。ベット脇のテーブルには大量に睡眠薬が並べてあったがすべての瓶にはキチッと蓋がしあった。薬を飲む為のコップが見当たらなかった。睡眠薬自殺の遺体は身体がよじれているが、マリリンモンローは直立不動の姿勢で仰向けだった。そしてAM5時だというのに家政婦は洗濯機を回していた。主人が亡くなったのに、どうして洗濯などしていたのか?不思議に思ったのなら何を洗濯していたのか?調べれば良かったが!調べていないようだ。そして救急車を呼ばなかったのか?隣人は救急車が着たと証言しているが、救急車は出動した記録は無いのだ。


長尾剛著  漱石ゴシップ  朝日文庫2017年刊

2024-06-24 | 

夏目漱石という人物イメージは、堅物で「知の巨人」というイメージが確立されているが、いやいや実は俗物・俗物で、という126篇のエピソードが詰まっています。そして「エ~!」本当なの?という話は、岩波文庫の創始者 岩波茂雄は漱石の臨終時にトイレに落ちて抜け出せなくなくなって野上豊一郎に救出された。「あとできっと奢るから、この事は黙っていてくれ!」と約束したが・・・100年以上経過したオイラが知っているということは・・・。そうなんです!


坪内捻典著   子規のココア・漱石のカステラ  NHK出版1998年刊

2024-06-24 | 

正岡子規・夏目漱石のエピソードが語られています。漱石は留学の地であるロンドンから妻にラブレターを何通も出している。その内容は妻に関しては、歯並びの悪さ・禿げ・朝寝に必ずふれている。愛情表現の裏返しと思うけど、漱石は屈折した性格の持ち主だったようだ。正岡子規は、奨学金がはいると肉をたべて精をつけ、大きな梨を6~7つ、柿は7~8つ、ミカンは15~20個を一度に食べている。漱石は子規の柿好きを知っていて16個食べても平気のようだと小説「三四郎」で紹介している。全編が本当かなぁ?と思うような本当の話のようです


武田泰淳著  目まいのする散歩  中公文庫2018年刊(改訂版)

2024-06-17 | 

突然「目まい」がする病魔にとり憑かれて、己の死を意識しながら「するするやるか」と奥さんに催促されて泰淳さんが文を考える。奥さんである武田百合子さんに口実筆記をさせた随筆集です。死を漂わせる現在と過去の楽しい思い出(奥さんとの出会いと夫婦同伴の旅)を、語り尽くしています。

PS「するする」とは口実筆記のことで夫婦の隠語。


早坂暁著  公園通りの猫たち  講談社文庫1992年刊

2024-06-14 | 

早坂暁(アキラ)(1929~2017年)と訊けば夢千代日記を連想する。ほとんど眠らない街の渋谷の公園通りにあるホテルを事務所としていたが、いつの間にか住居人となって10年が経過。公園通りに近い5つ星レストランの裏に30坪ばかりの雑草が生い茂っている空地がある。そこに集う猫達(60数匹)の生涯を時々動物病院へ連れて行きながら、猫好きな人たちと猫王国を優しく見つめている。こんな猫好きな人だとは知らなかった。平易な名文で分かりやすく、ぐいぐい引き込まれてしまう。