泥が着いている革靴を履いている人は何だか信用が置けないなぁ・・・という固定観念があった
それは身だしなみが乱れているということで 高級店の店員も服装より靴をまず見て上客か駄目な客か判断すると噂に聞いていた
ああ そういえばオイラも服装は整えても靴はあまり気を使わないなぁ・・・そこまでまわらないなぁ・・・
やっぱりオシャレというか余裕のある人は靴まで考えるか
そう漠然と思っていた
その人に会ったのは銀座のニコンサロンで 大柄な人で歯に着せる物言いでそれでいてイヤミに聞こえない なんだか身体全体から温かみがでている
ふと足元をみると黒い革靴に泥が着いている
オヤ?と警戒モードになった
相手も何だか様子が違った雰囲気を感じたのか名刺を差し出した
そこには○○県○○郡○○○○町○○○と記載されていた
ああ この人わざわざとは言わないが こんな田舎から出てきてくれたのかと思って
警戒モードがいっぺんに吹き飛んでしまった
それからオイラも泥がついているほうが純朴で素朴で好いんじゃないかと思うようになった
しかし泥が着くような道は日本には無い オイラみたいに田んぼには入り込んでイナゴの交尾写真を撮っていても泥は着かないもの・・・
この写真の靴は 水道管の漏水を探索していて 穴を掘っていたときの泥です
そうすると ワザと着けていたということも考えられるか?