晴耕雨読

晴れた日には土いじり、雨の日にはパソコンとボタニカルアート

極寒の満州・・・黒溝台の惨戦・・・

2005-05-25 | 坂の上の雲
もうすぐ100年前のあの日がやってこようというのに、
風邪を引いてブログから遠ざかっていました。

こんな風薫る5月に寝込むなんて、極寒の満州で戦ったご先祖さまたちに
申し訳ないですよね。

極寒といえば、満州の冬って日本の東北の寒さなど
くらべものにならず(零下40度にもなるらしい)
地下まで凍っているために、あらたな壕を掘ろうにもツルハシが
跳ね返って、地面にわずかなかすり傷をつけるのがやっとであり、
一日かかって7センチしか掘れなかったとという例もあるそうです。

総司令部の宮城出身の参謀松川敏胤は、
この厳寒期に大兵力の運動はとてもおこなえるものではない
といって、ロシアが動いている報告を一笑に付したらしい。

しかし、ロシア人ってそういうところで暮らしている民族ですよ。
防寒服でも毛のついた、値段見当で日本兵のより3倍は高そうで
ロシア人がナポレオンの常勝軍を撃破したのはロシア本国の冬季を
利用したという先例もあるんです。それなのに、
悲しいかな自分の経験の範囲では
「こんな寒さに動けるか!」と固定観念として持ってしまったんですね。

松川敏胤さんや児玉源太郎さんと同じでそう思い込みそうな私自身、
固定観念を持たないように、想定の範囲を狭めないようにしたいものだと
反省をした次第です。






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