22日の記事は以下のとおりです。
いったい何があったのでしょう?
2010年12月22日 (水)
重要なお知らせ:ブログ更新停止
オフィス・オービットの笹本です。
突然で申し訳ありませんが、ブログの更新はこれ以上できなくなりました。
事前予約のこのメッセージが出ているということは、修理業務も停止しています。
残った家族がプロバイダ料金の支払いを続けなければ、このブログも消え去ります。
もし情報を残されるなら、今のうちにお願いいたします。
長らくご愛顧いただきありがとうございました。
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。さようなら。
そして、今回HDDの故障で参考にさせていただいたこと
2010年11月 9日 (火)
起動しないパソコンからハードディスクのデータを取り出したければ…。
「パソコンが起動しない!」というトラブルは、こういう仕事をしていると、常に向き合うことのあるトラブルです。
そして、それの復旧に伴って、お客様のおっしゃるには、
「中に大切なデータがあるんです!なんとか取り出してください!」
というご要望がかなり多いです。
そういう場合に、気をつけるべきところがあります。
-----
まずは、あらかじめのバックアップ。
「起動しないトラブル」は予防できるとは限りませんが、「バックアップ」はあらかじめできること。
とはいえ、これがなかなかできないものなんですよね…。
それに、起こってから言っても遅いですが( ̄▽ ̄;
まぁ、人によっては、
「だからバックアップを取っておけとあれほど」
と偉そうに言う人がいます。
でも、そういう心無いことを言う人は、たいていは壊れる前にハードディスクを交換するとか壊れる前に買い換えているなど、壊れるほど使い込む前に環境を変えてしまうことがほとんどで、こうした不幸な事故に遭遇していないことがほとんどです。
しかし、こういう「不幸な事故」というのは、ちょっと油断した隙に発生するもの。
偉そうに言う人は、その痛みを知らない人です。
そういう経験をしていないのは、確かに賞賛に値するものではあります。
しかし、そういう人の気持ちを理解することはできていないようです。
私もパソコンと接することが多いだけに、何度か自分のハードディスクのクラッシュに遭遇しています。
その都度、失いたくないデータを失っています。
ですから、首尾よく復旧に成功してお客様に引き渡す際には、
「バックアップ、つまりはデータの二重化はしておいたほうがいいですよ」
といつもお伝えし、ある程度のバックアップ方法の相談に乗っています。
私自身が痛い目にあった経験があるのと、お客様自身も肝を冷やしたわけですから、その言葉は重く受け止めていただけることが多いです。
とはいえ、バックアップって、人によりデータの種類により重要度はマチマチですし、バックアップソフトで自動化しようにも、そこをきちんと理解して「運用」しなければならないものですから、それを素人の人に理解しろと言うのも難しい話。
そういった概念を把握していないと、必ずしも自動化がご希望通りにできるものとも限りませんし、バックアップ対象でない場所にせっせと保存していては、何の意味もない。
ですので、ソフトなどを使った自動化の指導まではなかなか難しく、結局は
デジカメ写真程度なら、とりあえずCD-R/DVD-Rに書き出しておく
程度の話になってしまいます。
本当に「システムクラッシュなどでデータを失わずに済むような環境」を維持するには、それ相応の知識というものが必要になります。
たいていは、システムクラッシュに遭遇して勉強することになるんですけどね。
システムクラッシュに遭遇しなければ、「そんなことは明日も明後日も、永遠に起こらないものだ」と思ってしまうものですから。
-----
そして、起こってからの話として、
「下手にいじくりまわさないこと」
これ、なかなかできないんですよねぇ。
何とかしようと、再起動を繰り返したりなど、わからないなりにあれこれもがいてしまい、結果的に完膚なきまでに破壊してしまって、取り出せていたはずのものが取り出せなくなってしまうのはよくある話。
この辺を、詳しく解説した記事がこちら。
ハードディスク故障時にやってはいけない4つのこと、データ復旧.comに聞く :INTERNET Watch
要約すると、ハードディスク故障の際は、
むやみにパソコンの再起動を繰り返さない
下手にフリーのファイル復旧ソフトを使わない
ハードディスクの基盤を交換したり、開封したりしない
RAIDで障害が出たときに、むやみにディスクの入れかえやリビルドをしない
といったところ。
記事にもありますが、要は
「中のデータが大事なら、下手に触らず、プロに任せろ」
ということ。
ウチで受ける案件で、不幸にしてハードディスクそのものを認識しないようなトラブルの場合、「とにかくデータが大事」という事象なら、当方では手が出せない状態になります。
そこは必ず確認しています。
パソコンを治すのは二の次、データが最優先ということなら、データ復旧の専門業者へご依頼いただかなければならない、ということを、依頼を受ける前のヒヤリング時にお話します。
ハードディスク障害が疑われる際は、
当方が作業することで中のデータの完全性が失われる可能性があること
データが本当に大事ならば、ハードディスクには手をつけずに交換して復旧作業をする方向になること
ハードディスクの修復作業で治る可能性もあるが、全くダメになってしまう可能性もあること
をお客様に伝え、ご了承いただいた上で取り掛かるようにしています。
メーカーに問い合わせをすれば、1も2もなくリカバリです。
お客様のデータが消えてしまうことなどはお構い無しです。
メーカーの責任範囲は、パソコンそのものの正常動作だけで、中のデータに責任を持つつもりはないのです。
利用契約や説明書にも、そういった文言が…どこかにあるはず。
ウチのような独立した修理業者は、それと同じでは成り立たちません。
きちんとお客様と向き合い、どういうご意向があるのかをきちんとお聞きすることが我々の存在意義です。
その上で、リカバリが必要ならリカバリ、修復可能なら修復、というご提案をさせていただいています。
(とはいえ、データが消えない保証なんて誰にもできないことに変わりはないので、あらかじめのバックアップが重要なのは全く変わりはありません)
ウチでも、過去には何度か、ハードディスクメーカー供給のツールを使って復旧できた記事を書いています。
しかし、前述のように「ダメ元ですよ」と念押しして作業してます。
よくブログの成功例を元にご連絡をいただくのですが、念押しすると、尻込みされる方がほとんどです。
まぁ、「ダメでした」でも送料や出張費などがあり、全くの無料というわけにはいかないですからね。
実際、先のINTERNET Watchの記事にあるとおりで、ハードディスク障害に伴うトラブルでのデータ救出関しては、相当に高度な設備が必要なわけですから、ウチはそこまで突っ込んで触れません。
特にパソコンがハードディスクを認識しない状態などでのデータ救出は、専門業者に任せるしかありません。
とはいえ、専門業者へ救出依頼をかければ10万円単位の見積が出ることも普通にあるんで、個人の方の場合はたいていあきらめてしまわれるんですけどね…。
まぁ、とにかく言えることは2つ。
転ばぬ先のバックアップ。消えて困る大切なデータは複数の場所に保存。
システムクラッシュで起動しなくなった際は、下手にいじくりまわさない。
これに尽きます。
いったい何があったのでしょう?
2010年12月22日 (水)
重要なお知らせ:ブログ更新停止
オフィス・オービットの笹本です。
突然で申し訳ありませんが、ブログの更新はこれ以上できなくなりました。
事前予約のこのメッセージが出ているということは、修理業務も停止しています。
残った家族がプロバイダ料金の支払いを続けなければ、このブログも消え去ります。
もし情報を残されるなら、今のうちにお願いいたします。
長らくご愛顧いただきありがとうございました。
皆様のご多幸をお祈り申し上げます。さようなら。
そして、今回HDDの故障で参考にさせていただいたこと
2010年11月 9日 (火)
起動しないパソコンからハードディスクのデータを取り出したければ…。
「パソコンが起動しない!」というトラブルは、こういう仕事をしていると、常に向き合うことのあるトラブルです。
そして、それの復旧に伴って、お客様のおっしゃるには、
「中に大切なデータがあるんです!なんとか取り出してください!」
というご要望がかなり多いです。
そういう場合に、気をつけるべきところがあります。
-----
まずは、あらかじめのバックアップ。
「起動しないトラブル」は予防できるとは限りませんが、「バックアップ」はあらかじめできること。
とはいえ、これがなかなかできないものなんですよね…。
それに、起こってから言っても遅いですが( ̄▽ ̄;
まぁ、人によっては、
「だからバックアップを取っておけとあれほど」
と偉そうに言う人がいます。
でも、そういう心無いことを言う人は、たいていは壊れる前にハードディスクを交換するとか壊れる前に買い換えているなど、壊れるほど使い込む前に環境を変えてしまうことがほとんどで、こうした不幸な事故に遭遇していないことがほとんどです。
しかし、こういう「不幸な事故」というのは、ちょっと油断した隙に発生するもの。
偉そうに言う人は、その痛みを知らない人です。
そういう経験をしていないのは、確かに賞賛に値するものではあります。
しかし、そういう人の気持ちを理解することはできていないようです。
私もパソコンと接することが多いだけに、何度か自分のハードディスクのクラッシュに遭遇しています。
その都度、失いたくないデータを失っています。
ですから、首尾よく復旧に成功してお客様に引き渡す際には、
「バックアップ、つまりはデータの二重化はしておいたほうがいいですよ」
といつもお伝えし、ある程度のバックアップ方法の相談に乗っています。
私自身が痛い目にあった経験があるのと、お客様自身も肝を冷やしたわけですから、その言葉は重く受け止めていただけることが多いです。
とはいえ、バックアップって、人によりデータの種類により重要度はマチマチですし、バックアップソフトで自動化しようにも、そこをきちんと理解して「運用」しなければならないものですから、それを素人の人に理解しろと言うのも難しい話。
そういった概念を把握していないと、必ずしも自動化がご希望通りにできるものとも限りませんし、バックアップ対象でない場所にせっせと保存していては、何の意味もない。
ですので、ソフトなどを使った自動化の指導まではなかなか難しく、結局は
デジカメ写真程度なら、とりあえずCD-R/DVD-Rに書き出しておく
程度の話になってしまいます。
本当に「システムクラッシュなどでデータを失わずに済むような環境」を維持するには、それ相応の知識というものが必要になります。
たいていは、システムクラッシュに遭遇して勉強することになるんですけどね。
システムクラッシュに遭遇しなければ、「そんなことは明日も明後日も、永遠に起こらないものだ」と思ってしまうものですから。
-----
そして、起こってからの話として、
「下手にいじくりまわさないこと」
これ、なかなかできないんですよねぇ。
何とかしようと、再起動を繰り返したりなど、わからないなりにあれこれもがいてしまい、結果的に完膚なきまでに破壊してしまって、取り出せていたはずのものが取り出せなくなってしまうのはよくある話。
この辺を、詳しく解説した記事がこちら。
ハードディスク故障時にやってはいけない4つのこと、データ復旧.comに聞く :INTERNET Watch
要約すると、ハードディスク故障の際は、
むやみにパソコンの再起動を繰り返さない
下手にフリーのファイル復旧ソフトを使わない
ハードディスクの基盤を交換したり、開封したりしない
RAIDで障害が出たときに、むやみにディスクの入れかえやリビルドをしない
といったところ。
記事にもありますが、要は
「中のデータが大事なら、下手に触らず、プロに任せろ」
ということ。
ウチで受ける案件で、不幸にしてハードディスクそのものを認識しないようなトラブルの場合、「とにかくデータが大事」という事象なら、当方では手が出せない状態になります。
そこは必ず確認しています。
パソコンを治すのは二の次、データが最優先ということなら、データ復旧の専門業者へご依頼いただかなければならない、ということを、依頼を受ける前のヒヤリング時にお話します。
ハードディスク障害が疑われる際は、
当方が作業することで中のデータの完全性が失われる可能性があること
データが本当に大事ならば、ハードディスクには手をつけずに交換して復旧作業をする方向になること
ハードディスクの修復作業で治る可能性もあるが、全くダメになってしまう可能性もあること
をお客様に伝え、ご了承いただいた上で取り掛かるようにしています。
メーカーに問い合わせをすれば、1も2もなくリカバリです。
お客様のデータが消えてしまうことなどはお構い無しです。
メーカーの責任範囲は、パソコンそのものの正常動作だけで、中のデータに責任を持つつもりはないのです。
利用契約や説明書にも、そういった文言が…どこかにあるはず。
ウチのような独立した修理業者は、それと同じでは成り立たちません。
きちんとお客様と向き合い、どういうご意向があるのかをきちんとお聞きすることが我々の存在意義です。
その上で、リカバリが必要ならリカバリ、修復可能なら修復、というご提案をさせていただいています。
(とはいえ、データが消えない保証なんて誰にもできないことに変わりはないので、あらかじめのバックアップが重要なのは全く変わりはありません)
ウチでも、過去には何度か、ハードディスクメーカー供給のツールを使って復旧できた記事を書いています。
しかし、前述のように「ダメ元ですよ」と念押しして作業してます。
よくブログの成功例を元にご連絡をいただくのですが、念押しすると、尻込みされる方がほとんどです。
まぁ、「ダメでした」でも送料や出張費などがあり、全くの無料というわけにはいかないですからね。
実際、先のINTERNET Watchの記事にあるとおりで、ハードディスク障害に伴うトラブルでのデータ救出関しては、相当に高度な設備が必要なわけですから、ウチはそこまで突っ込んで触れません。
特にパソコンがハードディスクを認識しない状態などでのデータ救出は、専門業者に任せるしかありません。
とはいえ、専門業者へ救出依頼をかければ10万円単位の見積が出ることも普通にあるんで、個人の方の場合はたいていあきらめてしまわれるんですけどね…。
まぁ、とにかく言えることは2つ。
転ばぬ先のバックアップ。消えて困る大切なデータは複数の場所に保存。
システムクラッシュで起動しなくなった際は、下手にいじくりまわさない。
これに尽きます。