先日から気楽に乱読などと言っていましたが、ここに来て前回図書館で借りた本たちが
中々読みにくいことに気付く(^^ゞ
NHK「フランケンシュタインの誘惑」制作班の「闇に魅入られた科学者たち」
第1章:切り裂きハンター死のコレクション
第2章:”いのち”の優劣 ナチス知られざる科学者
第3章:脳をきる 悪魔の手術ロボトミー
第4章:汚れた金メダル 国家ドーピング計画
第5章:人が悪魔に変わる時 史上最悪の心理学実験
第2章は、最近日本でもニュースになっている優生保護法、断種法。現在の私たちの感覚からしたら
全く人権を無視したぞっとする政策だけど、世界的に行われていた時代があったのだ。
第3章のロボトミー手術も聞いたことのある話だ。映画「カッコーの巣の上で」告発された。私は映画は観ていないが。
このロボトミーも優生学全盛の時期と重なるそうだ。
第4章の国家ドーピング計画は最近のロシアの話かと思ったが、実はベルリンの壁崩壊前の東ドイツでの話である。
そしてさらに怖いのは、第5章の47年前に行われたスタンフォード大学の「監獄実験」
人は置かれた状況で、条件させそろえば、どんな人間でも残虐行為に走る可能性があるということ。
あとがきの中に
>
科学の二面性はいくつかの側面で指摘できる。科学が人間の生活を豊かで健康的なものにし、生産力の増強に
大きな寄与をしたのだが、同時にひとたび事故が起これば多大な犠牲者を出し、回復不能な害毒を人々に強要する。
科学の利得と弊害である。とある。
事実、長年悩まされている私の片頭痛もゾーミックという新薬ができてから
ひどく吐いたり、寝込んだりすることもほとんどなくなった。
第3章でひどい頭痛に悩まされた女性がロボトミー手術で頭痛はなくなったものの
その後介護を受け、主体的に生きることができなくなったという。
私もひどい頭痛から逃れるために、その負の部分を知らなければロボトミー手術にすがったかもしれない。
ジョン.F. ケネディの妹やテネシーウイリアムズの姉もその手術を受け、後遺症に悩まされ、サナトリウムで過ごさざるを得なかったという。
他の1冊は佐江 衆一著「エンディングパラダイス」
中身をちゃんと確認せず、例のごとく予備知識無しで借りたら
~『昭和質店の客』『兄よ、蒼き海に眠れ』に続く、昭和戦争三部作の最後の作品となる~そうで
ちょっと今食指が動かない。
さらに難解なのは
ウンベルト・エーコ著「女王ロアーナ、神秘の炎」上下
まずこの本は横書きである。ウンベルト・エーコさんは「薔薇の名前」でも有名らしいがこちらも難解らしい。
このところ軽めの本をなんとなく軽快に読み進めてきていると調子に乗っていたら
返却日は4月3日、残り1週間でこれらが到底読破できそうもない。
なので、降伏。。。次の機会にまた。。。
お口直しに桜の写真を1枚