現在3強と言われているTポイント、Ponta、楽天スーパーポイントの共通ポイントサービス。業種の異なるさまざまなお店でポイントをためたり使えたりできる。ポイントカードが使えるシーンも増え続け、各社の競争も続いている。そんな中、新たなポイントサービスが始まり、4強への名乗りをあげそうだ。12月1日から始まったNTTドコモ<9437>の「dポイント」の気になる魅力について紹介したい。
■「dポイント」とは
dポイントはこれまでの「ドコモポイント」をリニューアルしたもの。ドコモポイントは毎月の携帯電話利用料に応じて付加されていたポイントを、ドコモの携帯電話の機種変更など自社サービスにほぼ限定される形で利用されてきた。それが「dポイント」として12月1日からドコモのユーザーに限らず、dポイントカードを持った人ならば誰でも使用することができる仕組みに変わった。これならばドコモのユーザー以外でも利用するメリットはありそうだ。
© ZUU online 注目の「dポイント」どう使う?共通ポイント「4強」時代へ(写真=PIXTA)
dポイントカードは12月1日から全国のドコモショップやローソンなどで無料配布が始まっている。配布されたカードをもとに、登録専用サイトから利用者情報を入力するだけと登録も簡単。すぐに利用できるようになる。手にとってみても良いかもしれない。
■dポイント加盟店でたまる・使える
携帯電話の機種変更時などこれまで同様のポイント使用に加え、dポイントの加盟店でポイントをためたり使えたりするようになる。例えば、ローソンやマクドナルド(一部店舗)では100円(税抜き)の利用につき1ポイントたまる。また、2016年春以降、「BLUESKY」や「イオンシマネ」、「タワーレコード」、「オリックスレンタカー」なども加盟も予定だ。
これまでもドコモのクレジットカード「DCMXカード」があったが、今回「dカード」として変わった。このdカードを利用することで、さらにポイントをお得にためることができる。クレジット機能のないdポイントカードは提示すると1%のポイントを付加されるが、dカードではdカード決済によるポイント進呈が付く。例えば、通常の加盟店ならばdカードの提示で1%のポイントの付加とdカード決済でさらに1%のポイントが付加される。
【ローソン】
dカード提示1%+dカード決済1%+dカード割引3%=5%
【マクドナルド】
dカード提示1%+dカード決済1%+dカード割引3%=5%
【ENEOS】
dカード決済2%
【中部電力】
dカード決済2%
このように通常のdポイントカードと比べてポイント付加率は大きい。さらにキャンペーン期間中は1〜3%までのポイントの付加、マクドナルドでは最大8%のポイント付加となる。
dカードの年会費は初年度無料、翌年度から1250円(税抜)となっている。ただし、前年度に一度でもカードを利用すれば翌年の年会費も無料となる。また、dカードゴールドの年会費は1万円(同)だが、携帯料金分の支払いに対して10%のポイントが付加となるため元はとれるだろう。
■「dケータイ払い+」と「ギフトコ」2つのサービスも
12月から始まった魅力的な2つのサービス「dケータイ払い+(プラス)」と「ギフトコ」も紹介しよう。
「dケータイ払い+」は従来の「ドコモケータイ払い」のようにネットショッピングの購入代金を月々の携帯料金と一緒に支払うことができるというもの。「dケータイ払い+」の加盟店を利用すると1%のポイントがたまる。
「ギフトコ」は少額のギフトチケットを相手にメールなどで送れるサービス。ローソン、スターバックス、クリスピー・クリーム・ドーナツ、タワーレコードなどのチケットを扱っている。スターバックスならば500円分のドリンクチッケットをネットを通して手軽に送ることができ、自分にdポイントが付く嬉しい仕組みだ。
人がポイントカードを利用する理由は「よく使うお店、ポイントを多く使いたい、楽に使えるもの」の3つにある。今度dポイントが共通ポイントの4強となるには、これからの加盟店の増加も大きく関係していくだろう。