X線天文衛星「アストロH」を載せたH2Aロケット30号機は17日早朝、種子島宇宙センター鹿児島県)の発射台に移動、打ち上げに向けて最終準備に入った。同日午後5時45分に打ち上げられる予定だ。

 午前5時過ぎ、全長50メートルほどあるH2Aは組み立て棟から姿を現すと、暗闇の中を500メートル先の発射台まで約25分かけてゆっくり移動した。燃料の注入や機器の点検を済ませた後、打ち上げを迎える。

 打ち上げは当初、12日の予定だったが、天候不良で延期された。17日朝現在、同センター周辺の天気は曇りで、打ち上げには支障がない見込みという。

 H2AにはアストロHのほか、九州工業大(北九州市)などの三つの小型衛星も搭載されている。