第41回シカゴ・マラソンが7日、当地のグラントパーク発着の42・195キロで開催され、大迫傑(すぐる、27)=ナイキ・オレゴンプロジェクト=が2時間5分50秒の日本新記録で3位に入った。これまでの記録は今年2月の東京マラソン設楽悠太ホンダ)がマークした2時間6分11秒。大迫は昨年12月の福岡国際マラソンで日本選手トップの3位に入って以来、3度目のフルマラソンで、日本選手初の2時間5分台の記録を樹立した。大迫は日本実業団陸上競技連合より賞金1億円が贈られる。優勝はロンドン、リオ五輪の5000、1万メートルで2大会連続2冠に輝いたモハメド・ファラー(英)で2時間5分11秒。(記録は速報値)

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 大迫の一問一答は次の通り。

 ――日本新記録を記録

 非常にうれしいです。(日本新記録を出した)2月の設楽悠太選手が、すごくモチベーションになっていた。それを今回発揮することができた。

――日本初の2時間5分台

 気象条件も結構過酷で、(記録が)出るかどうか分からなかった。最後の1マイル(1・6キロ)でいけるぞ、と思って頑張れたので。タイムを切れてよかった。

――前半の展開は

 最初の給水を取り損ねたけど、落ち着いて走ることができた。前半はちょっと遅かったけど、後半はスピリットで走ることができた。

――35キロ付近から5人に

 あの辺りもきつくて、あと1マイルつこう、あと1マイルつこうと、少しずつ距離をのばしていった感じでした。

――記録はいつ意識した?

 最後の1マイルでいければいいな、と思ったけど、すごく風が強くてちょっと頑張らないといけないな、と危機感をもって走りました。

――日本のファンに

 トップをとれずにまだまだだけど、日本人でもしっかり優勝争いに絡めることを証明できた。これからも期待してもらいたいな、と思います。

シカゴ・マラソン 大迫傑が2時間5分50秒で日本新!設楽の記録を更新し初の5分台 報奨金1億円ゲット

シカゴマラソンで2時間5分50秒(速報値)の日本新記録で3位に入った大迫傑
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 世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」の一つ「シカゴ・マラソン」は7日に行われ、男子は昨年12月の福岡国際マラソン3位の大迫傑(27=ナイキ)が2時間5分50秒(速報値)で3位に入り、日本新記録を樹立した。設楽悠太(26=Honda)が今年2月の東京マラソンでマークした2時間6分11秒を21秒上回り、初の2時間5分台。日本実業団連合による報奨金1億円を獲得した。

 優勝は五輪2大会連続2冠のモハメド・ファラー(35=英国)で、2時間5分11秒。

 30キロ付近、先頭集団は9人に。その後、ペースが上がって6人になったが、大迫は食らいつく。35キロは日本記録を上回るハイペースの1時間44分17秒の5位で通過した。

 その後、優勝したファラーと2位のモジネット・ゲレメウ(26=エチオピア)に離されたが、40キロを1時間58分59秒の4位で通過。40キロ手前、両脇腹を押さえ、苦しそうな表情を浮かべたが、日本記録を塗り替える激走だった。