くしゃみや咳でも骨折!?──今日は世界骨粗鬆症デー
2018年10月20日
高齢化社会の大敵──骨粗鬆症
今日、10月20日は世界骨粗鬆症デー。
1996年、世界から骨粗鬆症による骨折をなくすことを目標に創設され、地球規模で展開しています。
日本は世界でもトップクラスの長寿国ですが、ただ長寿を目指すだけでなく、健康で自立した生活を送れる期間をあらわす「健康寿命」を伸ばすことへの関心が高まっています。
そして、この「健康寿命」と深い関係にある骨粗鬆症……。それは、どのようなものなのでしょうか? 骨と健康、長寿……の関係を、探っていきましょう。
1996年、世界から骨粗鬆症による骨折をなくすことを目標に創設され、地球規模で展開しています。
日本は世界でもトップクラスの長寿国ですが、ただ長寿を目指すだけでなく、健康で自立した生活を送れる期間をあらわす「健康寿命」を伸ばすことへの関心が高まっています。
そして、この「健康寿命」と深い関係にある骨粗鬆症……。それは、どのようなものなのでしょうか? 骨と健康、長寿……の関係を、探っていきましょう。
平均寿命と健康寿命
元気に年を取りたい
健康寿命は、WHO(世界保健機関)が2000年に発表した概念で、「healthy life expectancy」と表記され、「日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間」を指します。
これは単なる長寿ではなく、生活の質を伴った自立した老後「quality of life(QOL)」を目標とするために提唱されました。
日本では厚生労働省が、「日常生活に制限のない期間の平均」という考えによる健康寿命を発表しています。
現在、厚生労働省が発表している健康寿命は2016年のもので、男性は72.14歳、女性は74.79歳です。一方、平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳──。
平均寿命と健康寿命の差は、それぞれ8.84年と12.35年。
つまり、男性で約9年間、女性で約12年間、健康上の問題が日常に影響する生活を送っているということになります。
とはいえ、日本の健康寿命も平均寿命と同じく世界トップクラス! また、健康寿命も年々、伸びているということです。
これは単なる長寿ではなく、生活の質を伴った自立した老後「quality of life(QOL)」を目標とするために提唱されました。
日本では厚生労働省が、「日常生活に制限のない期間の平均」という考えによる健康寿命を発表しています。
現在、厚生労働省が発表している健康寿命は2016年のもので、男性は72.14歳、女性は74.79歳です。一方、平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳──。
平均寿命と健康寿命の差は、それぞれ8.84年と12.35年。
つまり、男性で約9年間、女性で約12年間、健康上の問題が日常に影響する生活を送っているということになります。
とはいえ、日本の健康寿命も平均寿命と同じく世界トップクラス! また、健康寿命も年々、伸びているということです。
骨粗鬆症による骨折から、要介護に……
骨の健康、大切ですね
骨粗鬆症とは、骨の強度が低下して骨折しやすくなる骨の病気です。骨粗鬆症により骨がもろくなると、つまずいて手や肘(ひじ)をついて骨折、重度になるとくしゃみや咳……などのわずかな衝撃でも背骨を骨折してしまうことがあるそうです。怖ろしいですね。
ガンや脳卒中、心筋梗塞のように直接的に生命をおびやかす病気ではないものの、骨粗鬆症による骨折から介護が必要になってしまう例も少なくありません。
前記の統計からも、(平均寿命-健康寿命)が男性より女性のほうが長いことがわかります。つまり、男性より女性のほうが長寿ではあっても、日常生活に制限のかかる期間が長いことを示し、これは、女性のほうが骨粗鬆症にかかりやすいことなどが要因とされています。
ではなぜ、男性よりも女性が骨粗鬆症にかかりやすいのでしょうか?
最大の要因としては、女性が閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下し、急激に骨密度が減り、同年代の男性に比べ早く骨密度が低くなることだとされています。
ガンや脳卒中、心筋梗塞のように直接的に生命をおびやかす病気ではないものの、骨粗鬆症による骨折から介護が必要になってしまう例も少なくありません。
前記の統計からも、(平均寿命-健康寿命)が男性より女性のほうが長いことがわかります。つまり、男性より女性のほうが長寿ではあっても、日常生活に制限のかかる期間が長いことを示し、これは、女性のほうが骨粗鬆症にかかりやすいことなどが要因とされています。
ではなぜ、男性よりも女性が骨粗鬆症にかかりやすいのでしょうか?
最大の要因としては、女性が閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下し、急激に骨密度が減り、同年代の男性に比べ早く骨密度が低くなることだとされています。
骨粗鬆症の4人に1人が男性!
男性も要注意!
更年期から高齢の女性に多いとされてきた骨粗鬆症が、2005年の調査では患者の約4人に1人が男性であり、骨粗鬆症を原因とした大腿骨骨折(要介護リスクが高い)の約4分の1が、やはり男性に起こっていることがわかっています。
また、女性の骨粗鬆症は加齢に関連して起こることが多いのに比べ、男性の場合、病気(糖尿病や高血圧などの生活習慣病)や薬、栄養障害などが原因で起こることの多いのが特徴。また、骨の健康に影響する喫煙や飲酒の割合は、女性よりも男性のほうが高い傾向にあります。
そして、男性のほうが体格も大きく動きも激しいため、転倒した際に強く体をぶつけて骨折や頭部の外傷を引き起こしやすいといわれます。治癒した後にも「また転んだら怖い」という思いから、家に閉じこもってしまう傾向は男性によく見られるようです。
男性の場合、60歳を過ぎた頃から危険信号が点滅、70歳を過ぎると女性のおよそ半分程度の割合で骨粗鬆症を発症、さらに80歳頃には骨量が若いときの70%ほどに低下し、男性でも骨粗鬆症を生じる人が多くなるそうです。
また、女性の骨粗鬆症は加齢に関連して起こることが多いのに比べ、男性の場合、病気(糖尿病や高血圧などの生活習慣病)や薬、栄養障害などが原因で起こることの多いのが特徴。また、骨の健康に影響する喫煙や飲酒の割合は、女性よりも男性のほうが高い傾向にあります。
そして、男性のほうが体格も大きく動きも激しいため、転倒した際に強く体をぶつけて骨折や頭部の外傷を引き起こしやすいといわれます。治癒した後にも「また転んだら怖い」という思いから、家に閉じこもってしまう傾向は男性によく見られるようです。
男性の場合、60歳を過ぎた頃から危険信号が点滅、70歳を過ぎると女性のおよそ半分程度の割合で骨粗鬆症を発症、さらに80歳頃には骨量が若いときの70%ほどに低下し、男性でも骨粗鬆症を生じる人が多くなるそうです。
自覚症状がない──いつの間にか骨折?
骨粗鬆症で骨折しやすい部位は、背骨、脚のつけ根(大腿骨近位部)、手首、腕のつけ根など。
背骨が体の重みで押し潰れてしまうことを「圧迫骨折」といい、背中や腰が曲がるなどの原因となります。圧迫骨折が生じても単なる腰痛として見過ごしていたり痛みを感じない場合もあり、骨粗鬆症が見逃されるというのは驚きですね。
また、脚のつけ根(大腿骨近位部)の骨折は要支援・要介護状態につながりやすいため、骨折の中ではもっとも注意が必要です。
そして、 1カ所骨折すると、その周囲の骨にも負担がかかり連鎖的な骨折につながりやすいといわれます。
── なかなかにあなどれない骨。骨は「身体の柱」といえるかもしれません。背骨は言わば、身体を支える「大黒柱」でしょうか? そして、この骨粗鬆症、自覚症状はないのが普通というのですから、知れば知るほど手ごわいですね。
背骨が体の重みで押し潰れてしまうことを「圧迫骨折」といい、背中や腰が曲がるなどの原因となります。圧迫骨折が生じても単なる腰痛として見過ごしていたり痛みを感じない場合もあり、骨粗鬆症が見逃されるというのは驚きですね。
また、脚のつけ根(大腿骨近位部)の骨折は要支援・要介護状態につながりやすいため、骨折の中ではもっとも注意が必要です。
そして、 1カ所骨折すると、その周囲の骨にも負担がかかり連鎖的な骨折につながりやすいといわれます。
── なかなかにあなどれない骨。骨は「身体の柱」といえるかもしれません。背骨は言わば、身体を支える「大黒柱」でしょうか? そして、この骨粗鬆症、自覚症状はないのが普通というのですから、知れば知るほど手ごわいですね。
骨粗鬆症のサインとは?
骨粗鬆症のリスクを考えれば、年齢が若いといっても油断はできません。
【骨折以外の骨粗鬆症のサイン】
一つでもあてはまるものがあれば、骨粗鬆症の可能性あり。
・ 最近、背中が曲がってきた
・ 背が縮んだ気がする
・腰が痛い
その他、日常のこんなことも骨粗鬆症に気づくきっかけになります。
・ 食事量は少ないのに、お腹がすぐいっぱいになる
・すぐに息切れがする
・ 以前から着ていた服の身丈が体に合わなくなった
・重いものを持ったり、立ち上がるときに腰が痛む
家系に骨粗鬆症の人がいる場合、遺伝のリスクも高いそうです。面倒がらずに「まさか」と思った時には、骨密度の検査を受けたいですね。
次回は、骨粗鬆症の予防、治療、対策……についてご紹介しましょう。
【骨折以外の骨粗鬆症のサイン】
一つでもあてはまるものがあれば、骨粗鬆症の可能性あり。
・ 最近、背中が曲がってきた
・ 背が縮んだ気がする
・腰が痛い
その他、日常のこんなことも骨粗鬆症に気づくきっかけになります。
・ 食事量は少ないのに、お腹がすぐいっぱいになる
・すぐに息切れがする
・ 以前から着ていた服の身丈が体に合わなくなった
・重いものを持ったり、立ち上がるときに腰が痛む
家系に骨粗鬆症の人がいる場合、遺伝のリスクも高いそうです。面倒がらずに「まさか」と思った時には、骨密度の検査を受けたいですね。
次回は、骨粗鬆症の予防、治療、対策……についてご紹介しましょう。
秋晴れ 夜はオリオン座流星群のチャンス
2018年10月21日08:40
きょう21日(日)は全国的に秋晴れ。そして夜はオリオン座流星群を楽しめるチャンスです。
きょう21日はどこに行ってもお出かけに絶好の一日となるでしょう。高気圧に覆われるため、全国的に晴れる見込みです。空気はカラッとして、さわやかな秋の陽気となりそうです。北海道の一部で夕方以降、にわか雨がありますが、その他、広い範囲できのう20日のような急な天候の変化もないでしょう。スポーツや紅葉狩り、味覚狩りなど天気を気にせずに思いっきり楽しめそうです。日中の最高気温は北日本ほどこの時期としては気温が高めで、北海道でも20度くらいまで上がる所があるでしょう。東北から九州にかけては20度以上の所が多く、快適な陽気になりそうです。
星に願いを 夜はオリオン座流星群が見られるチャンス
そして夜はオリオン座流星群が見られるチャンスです。ハレー彗星を母天体とするオリオン座流星群の極大のピークを迎えるのは、日付が変わった22日未明の2時頃。ただ、十三夜の月明かりがありますので、月が沈む午前3時以降から夜明けまでが観測のチャンスとなりそうです。きょうの日中はレジャーを思いっきり楽しんだら、夜は星空を眺められる場所へ。できるだけ暗くて空を広く見渡せるような開けた場所が良いでしょう。オリオン座流星群の放射点はオリオン座の赤い1等星「ベテルギウス」のすぐ近くにあります。空の暗い場所で観察すると、1時間に5個程度の流星を見ることができるでしょう。東北から九州にかけて、夜も晴れる所がほとんどです。空気も澄んで夜空がきれいですので、流星が見える期待も高まりそうです。北海道や沖縄では雲が多めですが、場所によってはチャンスがあるでしょう。
夜間は冷え対策をしっかりと
日中は上着がなくても過ごせるくらい快適な気温となりそうですが、日が暮れると気温が徐々に下がってきます。夜間は放射冷却現象でぐっと冷えてきます。平野部でもあすの朝にかけて10度を下回るような所もありそうです。ジャケットやコートを羽織るなど、暖かい服装が良いでしょう。ブランケットや暖かい飲み物なども用意するなど、しっかりとした防寒対策をして星空観察を楽しんでください。
ボクシング:村田がブラントに判定で敗れる 防衛失敗
プロボクシングの世界タイトルマッチが20日(日本時間21日)、米ネバダ州ラスベガスのパークシアターで行われ、世界ボクシング協会(WBA)ミドル級王者の村田諒太(32)=帝拳=が同級3位のロブ・ブラント(28)=米国=と12ラウンドを戦い判定で敗れ、2度目の防衛に失敗した。