「ドーン」、屋根突き破ったのは隕石 国内52個目
2018年10月15日16時04分
愛知県小牧市で今年9月下旬、民家の屋根などに落下した石が、宇宙から飛来した隕石(いんせき)だったことが、国立科学博物館の分析で分かった。発見された地名にちなんで「小牧隕石」と名付けられ、同博物館が近く国際隕石学会に登録を申請する。国内で確認された隕石としては52個目となる。
発見者から鑑定依頼を受けた国立科学博物館によると、隕石は縦10・5センチ、横8・5センチ、高さ4・5センチ。重さ550グラム。分析した結果、ガンマ線が検出され、隕石に特徴的な放射性同位元素を含むことを確認した。太陽系ができた約46億年前に生成したとみられ、隕石としては一般的な「普通コンドライト(球粒隕石)」に分類されるという。
隕石が建物などを直撃するのは2003年の「広島隕石」(広島市)以来15年ぶり。認定されれば国内では今年2月の「長良隕石」(岐阜市)以来で52個目になるという。
分析した米田成一・理化学グループ長(宇宙化学)は「ごく一般的で典型的な隕石。太陽系の形成過程の解明に役立つ可能性がある。今後さらに詳しい分析を進めたい」と話している。
「人に当たらず、よかった」
「『ドーン』という大きな音がした。40年近く住んでいるけれど初めて聞く音だった」。愛知県小牧市小松寺の自宅の敷地に隕石が落下した内藤真吾さん(71)が振り返る。9月26日午後10時半前、寝床に入ってうとうとしていたときだった。
夜が更け雨も降っていたことから、そのときは確かめにいかなかったが、翌朝、妻が玄関のドアの前にこぶし大の石が落ちているのを見つけた。外側は焦げたように黒く、割れて表れたとみられる内部は灰色だった。発見場所から5メートルほど離れた駐車スペースの屋根に穴が開いていた。隣家にいったん当たってから、敷地内に落ちたとみられる。石は国立科学博物館に送ることにした。
内藤さんは「焦げた色をしていたのでひょっとすると隕石かも知れないとは思った。住宅地なので人に当たるような事故にならなくてよかった」と話した。
落下現場は名鉄小牧線・味岡駅から東に1キロ弱の住宅団地の一角。