GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

都道府県対抗駅伝の価値

2011-01-24 18:11:17 | 日 記
昨日、第16回全国都道府県対抗男子駅伝が広島で開催され、栃木県が初優勝を果たしました。
この時期の広島の一大スポーツ・イベントとしてすっかり定着した感があります。
TVで観ていましたが沿道の観衆の多さにびっくり。
この駅伝、実は29年前に女子のレースが京都で開催されたのが始まり。その後男子の大会が広島で
開催される様になりました。

47都道府県別に中学、高校、大学、社会人のトップランナーで編成(男子7区間、女子9区間)された
チームで走るこの駅伝。
中学、高校生ランナーにとっては同郷の先輩であるトップランナーと同じチームで日本一をかけて
走る事のできる機会は本当に貴重です。レース時だけでなく事前合宿やレース期間中の宿舎で共有する
時間を含め、競技者として非常に多くの事を学べるのではと感じます。また大学や社会人の選手に
とってもこの駅伝大会を通じて郷土チームや恩師、陸上関係者の方に恩返しが出来る良い機会に。
この相乗効果で日本全国の陸上長距離の強化・普及に貢献しているのですからその価値は非常に大きいと
思います。

レース放映中の話にもありましたが優勝した栃木のアンカー宇賀地選手は中学生の時から9年連続で
この大会に参加していたとの事。まさに地元の宝とも言える選手でしょう。

また大学や実業団駅伝に出るチームは一部の地域の学校、会社である事が多い一方、都道府県対抗駅伝
では日本の誰もが自分の郷土チームを応援するという形で観戦できる所が独特の盛り上がりに繋がって
いるひとつの要因ではないでしょうか。

とかく最近はサッカーJリーグやプロ野球の多くのチームが地域密着を謳っていますが、日本の陸上文化
「駅伝」を通じて陸上界も独自の形で地域・社会貢献を果たしているのではと思いました。幅広い世代の選手が同じチーム、大会で競うこの様なイベントはサッカーや野球では実際不可能でしょうから。

駅伝・マラソンレースの過密化や市街地の公道を用いての毎年の開催運営など選手、スタッフ、関係者の
方は本当に大変かと思いますが、今後も末永く継続発展してほしい大会です。

レースの結果(NHKロードレース・オンライン)は以下より。
 男子  女子


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。