GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

世界への挑戦2023 SGホールディングス・鈴木塁人編

2023-04-14 10:18:28 | 日 記
1月初旬からの米プロチームと連携しての日本人選手強化合宿プログラム。
アリゾナ州でバウワーマン・トラッククラブ(BTC)組とは別でプーマ・エリート・ランニングチーム(PERT)の合宿に鈴木塁人選手(SGホールディングス)が参加。


前半はコロラド州ウッドランドパーク。後半は東海岸ノースカロライナ州で計約3ヶ月間PERTの選手らと共にトレーニングを積みました。写真はコロラド合宿時の宿舎。ここは標高約2,500m。よってこの時期宿舎周辺はこのような積雪もしばしば。周囲には何もない一軒家でPERTの選手4人と共同生活。もちろん日本人は鈴木選手のみ。彼もまた初の海外長期合宿(自炊)、本格的な高地トレも初、言葉の壁もあり現地入り当初は色々苦労する場面もありましたが、それでもPERTのメンバーにも助けられ全日程を無事乗り切りました。



トレーニングも日本のそれとはかなり異なるスタイル。週2回のトラック練習も標高の高い場所で寒さ厳しい中、日本でやっていた内容より速い設定ペースのメニューがほとんど。そしてジム練習も時間を掛けてじっくり行っていました。コーチ曰く、「渡米当初、ジム練習もなかなか安定したフォームでこなせなかったが、2,3ヶ月が経ち次第に筋力もアップ。安定したフォームで各メニューをこなせるようになってきた」とのこと。



昨年に引き続き長期間、弊社クライアントの日本人選手を受け入れてくれたPERTのアリステア&エイミー・クラッグ夫妻コーチ。
3年前PERTが発足するまではBTCでそれぞれスタッフ、選手として活躍していた2人。現役時代はプロ選手として世界トップレベルのステージで競技をしていたこともあり、その2人がもつコーチングの引き出しは実に豊富。そんな彼らの熱心な指導もあり米滞在期間中出場した3試合中、2試合(室内3,000mと10,000m)で自己ベストをマークした鈴木選手。今回の海外挑戦は自らチームスタッフに直訴して実現。それだけに異国の地で色々な困難を自らの力で乗り越えたこの経験は彼を大きく成長させてくれたことと思います。


鈴木選手は帰国後の国内トラック長距離のトップ選手が多数参加した4/8熊本金栗選抜5,000mでも自己ベストに僅かと迫る記録で日本人4位。これから本格化する春のトラックシーズンに向けて視界良好です。

これまでの記事は以下、
1回目 SUBARU・清水歓太&森田佳祐両選手
2回目 中央大学・吉居大和選手
3回目 中央大学・吉居駿恭選手
4回目 Honda・青木涼真選手
5回目 Honda・伊藤達彦選手

📷(株)インプレスランニング

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