登山口の駐車場は10台弱位、停まっておりその殆どが車中で寝ているようだった。
登りが3.5時間、下り2.5時間、計6時間の予定である。
前日に6時から登って休憩入れて13:00頃戻ってこれるかなぁと計算して眠りについ
た。
まだ暗い4:30頃、なにやら騒々しくて目が覚めた。
隣のボンゴワゴンからオバチャン軍団が起き出して登る準備をしているのだ。
周りの車は眠っているのに周りに迷惑って事が分かっていないらしい。
スライド式の扉を『ガラガラガラ~バン!』
ビニール袋の『パサパサ カサカサ』
オバチャンの『○○さんドコ行くの?トイレ?待ってあたしも行くわ~』
等々の3種類の音が延々と聞こえてきてウンザリしたのだった。
寝坊した自分達はユックリ準備をして7:00頃出発。
朝食はウ゛ィダーinゼリーとおにぎりを口に放り込んだだけだ。
まぁ駐車場で前日入りした車の中で1番遅かった。
途中水場が無いので3Lの水を持っていく事にした。
空は快晴!意気揚揚とスタートした。
始めはスキー場のゲレンデを登る。地図には『リフト頂上まで50分』とあるが、30分
でリフトの頂上に着いた。
後ろを振り返ると車が小さく見え、向かいの名も無い山の紅葉がナカナカである。
ここから景色の無い樹林帯に入った。
個人的には、樹林帯は景色が無くて面白くない。
しかしここでは、東側から朝日を浴びて木漏れ日ができる。
その木漏れ日が赤や黄色や緑の葉っぱに当たり山自体がキラキラしたような感じにな
りとても綺麗であった。
グングン急登を進みシャクナゲ平に到着。休憩時の水が冷たくて抜群に美味い。
気温が5度なので冷蔵庫とほぼ一緒なのだ。ずっと登っているので大汗をかくほど暑
いが。
大きく頂上方面が見える。丁度頂上の頭から太陽が昇っていて花札の月の絵のよう
だった。
シャクナケ平から少し下って登りが始まると急登の連続になる。ここから樹林帯が低
くなり下界が見えるようになる。
振り返ると大野盆地の町並みが小さく見えて、北に大日山と言う尖がった山が美し
い。
ドンドン歩いて山頂についた。予定通り10:30位だった。
コンロでお湯を沸かし、コーンポタージュとカップラーメンを作りゆったり休む。
頂上からの景色は、ナカナカだった。
残念ながら北アルプスは見えなかったが、天気が良いと北アは勿論、乗鞍や恵那山ま
で見えるらしい。
はるか北には白山が見える。俺は白山には何かと縁があるかもしれない。
2年前、奥穂頂上からも見た。遠く西の方の高い山が白山である事を認識。
1年前、金峰山の登山中喋ったオバチャンが福井の方で『今度は白山においで!』と
言っていた。
9月の剱登山の時、遠く西の方角に存在感のある山が見えた。
とにかく今日も白山が見える。なんだか嬉しいのだ。
速攻で降りて伊吹山へリベンジしに行く事も考えたが、
石川県方面の探検ドライブを優先し北に進路を取る事にした。