播隆上人が山に登るのだろう
とボンヤリ期待せずに読み始めたのですが・・・
みくびっておりました!スイマセンでした!
と言う印象です
登山する人には超面白いです
江戸時代後期の一揆の話やら
そこから国を離れて出家する話
天保の大飢饉の話
ここらはとても興味深くて
黙々と読んでしまいました
なによりも
1800年代での北アルプス登山の描写は素晴らしいです
今でさえ簡単に登れない北アルプス
梯子も
鎖も
ゴアテックスや
プリムスのコンロも
一切ありません
登山をやっている者であれば
その過酷さを想像するのは簡単です
久々にドキドキワクワクしたストーリーにハマりました
作者の新田次郎さんは
中央気象台に勤めておった方のようです
山や気象について専門家でもあるのでしょう
山行の描写がとても面白いです
お話の中で重要な山が
北アルプスの槍ヶ岳と笠ヶ岳なのです
2004年の8月に当時の彼女と
新穂高温泉→槍平→槍ヶ岳→双六小屋→笠ヶ岳の山行をしております
当時の記憶が鮮明に蘇ってきました
↓槍の肩から穂先を眺める
↓登頂した時
↓西鎌から双六小屋の途中かな?
チョット過酷で強行スケジュールでした
3日目かな?
双六小屋から笠ヶ岳に登って
山頂で泊まれば良かったのですが
笠ヶ岳に昼頃に登頂出来てしまったのです
じゃーまぁ時間あるしね
と
クリヤ谷経由で下山したのです
このクリヤ谷は国内でも有数の急登で
標高差が2000mあります
(富士山は1400m)
歩いても歩いても登山口に着かないので
彼女は下山時に泣いてしまいました(汗)
ワタクシでも過酷でしたのでチョット可哀想でした
彼女とは半年後に結婚したのですが
結婚前の最後のアルプスを思い出しました
ワタクシ
読んだ書籍はバンバン廃棄するのです
が
再読したい本や
心に強烈に刺さった本は
捨てられません
廃棄出来ない厳選本が・・・
今200冊くらい?あります
孤高の人
とならんで槍ヶ岳開山も
厳選本の中に残しておこうと思います