しかし、何と言うか、ACLの言い知れぬ緊張感に苛まれていたり、そして仕事でちょっとやらかしてしまってやや(´・ω・`)ショボーンとなっていたりしたところ、ストリングの優雅な旋律が、陳腐な表現をすれば、そういうモヤモヤした思いを癒してくれたように感じられた。1st stageの最後のチューンのところで入店したところ、"Autumn in New York"。以降スローテンポな曲がほとんどだったが、アップテンポな曲もなかなか。
Delmark Recordsという、シカゴのレコードレーベルのもの。そもそもジャズを聴き始めたきっかけがシカゴに9ヶ月ほど滞在したことだったので、もっぱら「シカゴレーベル」だからというだけの理由で、そのDelmarkの経営する"JAZZ RECORD MART"という世界最大?のジャズレコード店で購入したものだったと思う。まだまだ右脳でなく左脳で音楽を聴いている証拠なんだろう。
このアルバムに収録されている"Autumn Leaves"が Cannonball Adderleyの"Somethin' Else"に収録されているそれに比べて比較的軽快でアップテンポ。また、同じく"Someday My Prince Will Come"もMiles Davisの"AT CARNEGIE HALL"に収録されているものが何となく黄昏時を想起させるのに対して、こちらはどちらかと言うと楽しい夜みたいなものを思い起こさせる。どっちもMiles Davisのトランペット絡みのものだが、そもそもピアノとトランペットを比べているんだから印象が異なってくるのも当たり前といえばそうか。