実を言うと、約20年前に官僚として官邸に勤務していた時、首相の国会での質問取りも重要業務のひとつであった。その時に、圧倒的に「王手飛車取り」的な質問を繰り出した手練れが志位氏であった。僕のひそかな楽しみは、その志位氏の質問の狙いを、「質問取り」で焙り出せるかにあった。
何度か、志位氏の質問取りで、先生、質問2と質問3の間に実は別の質問があるのではないですかなどとと食い下がるようなやりとりをしているうちに、志位氏から、君はどこの役所から参事官室(内閣)に来てるのかとか、出身地はどこかと訊かれるようになった。そして、ある時、
何と「選挙に出てみる気はないか」と訊ねられた。僕は思想的には保守の人間なので、ご冗談をと笑い、実際冗談と思ったのだが、初当選して、議場で出会って挨拶すると、残念そうに、いや、とられてしまったな、と氏は笑顔で呟き、冗談であるにせよこの人の記憶力は、と驚いたものだった。昔々の物語。
安倍首相がポツダム宣言も読まずに戦後レジームからの脱却を唱えていたのかという批判がTLでたくさん流れている。確かに、その可能性は皆無ではないと思うが、偶々ラジオでこの討論を聴いていた印象を申し上げると、党首討論における討論議題の事前通告の粗さに安倍首相発言の一因があるように思う。
普通の予算委員会の質疑の場合、内閣総務官室という部署が、それなりに丁寧に質問取り(質問者が総理に何を質問するかのインタビュー)を行う。それなりにかみ合った質疑を行うためには、ある程度どのような事柄をただすのかを事前通告することが国会の慣行となっているのだ。
そこで気になるのが、今日の党首討論で、志位氏からポツダム宣言に絡めて歴史観、戦争観を訊くという事前通告はなされていたのだろうか?という点である。このあたりは志位氏のうまいところで、戦後レジームからの脱却を唱える総理が、ポツダム宣言を読んでないとは言いにくいことを承知の上で言及し
恐らく事前通告なしに、ポツダム宣言の連合国側の認識に重ねて総理の戦争観を訊ねたわけだ。党首討論で、本来首相がもっとも得意とする戦後レジームからの脱却の根幹の部分に関わるポツダム宣言における連合国側の認識を訊かれ、事前通告ないので答えられぬとはよもや言えまいという計算ずくの質問だ。
ちなみに、党首討論は一般の国会の質疑と異なり、討論であって質疑でないということもあり、お互いに細かい通告を要しないという慣行になっている。その点を逆手にとって「討論」でなく王手飛車取りの「質疑」に持ち込んだ志位氏の技巧が他の二人の野党党首を圧倒していたことは認めぬ訳にはいかない。
いい機会たがらポツダム宣言とかカイロ宣言とか読んでみよっと。
また社内ネットワーク不調、仕事にならん(´Д` )
各誌「タカタが欠陥認める」と大きく取り上げてる一方、肝心の欠陥の技術的内容はどこのメディアも特定できてない。米国当局とタカタの「政治的決着」なのかも。/リコール、タカタ全面降伏 巨額負担、債務超過の恐れ - 朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASH5N…
タカタのエアバッグ、事故が起きているのはフロリダとか恒常的に高温多湿な地域っぽいので、純粋科学的には、このまんま日本に当てはめる必要がないようにも思えるけど…。いや沖縄とかはまた別の話になるのかな。
今国会の会期末、安保法制やら何やらで6月末からの大幅延長は間違いないんだろうけど、延長後の会期末について、お盆前説とお盆後説があるけどどっちが有力なんだろ?いずれにせよお盆は議員がみんな地元に帰っちゃうから開店できないとは思うけど。
そして中央省庁の幹部人事は9月くらいになっちゃうのかな…。