12月22日、午後から打合せが3件入っていたが、都心に出て行くついでで六本木ヒルズの森美術館に行った。
目当ては「歌川国芳展」。
国芳といえば鯨退治の絵や、「相馬の古内裏」という水木しげるの描く「ガシャドクロ」のモチーフとなった絵が有名。
鬼や化け物を扱った作品が多く、妖怪退治のスペシャリスト源頼光率いる四天王の化け物退治の画があったり、これまた水木しげるの「天狗裁判」の天狗のモデルとなったとも思われる鞍馬山の大天狗と鴉天狗の画があったりして妖怪好きには大変楽しめる美術展だ。
写楽展の時も思ったけれど、着物の模様が美しくて丁寧に力を入れて描きこまれているところを見ると、浮世絵は当時のファッション画だったのだろう。
それにしても女性の顔がみんなシャクレ顔。美人といえばシャクレだったのか。
浮世絵ってのっぺりと平面なイメージがあるかも知れないけれど、それは人物の顔だけのことで、実際は構図が大胆でダイナミックなんだよね。
そして色が奇麗。画集では色はわからないから、やはり実物を観るべき。
同じく森美術館では国芳展の上の階で「メタボリズムの未来都市展」をまだ開催しているので、両方興味のある人には行くなら今がオススメ。
僕が生まれた頃に考えられていた空中都市や海上都市の構想などがあって興味深い。
展示の後半にある360度映像で囲まれた部屋の文字が現れては消えていく作品が悪夢のようで印象的だった。
両方の展示を観るのであれば、直接、会場で当日券を買った方が500円の割引のサービスがあるので前売りを買うよりお得だ。
準備万全の僕は国芳展の前売りを購入していったのだけれど、メタボリズムの未来都市展がまだやっていることには会場へ行ってから気がついた。
抜け目無く準備しているつもりでも、人生こういうこともあるもんだなと思った。
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