日本を代表する童謡詩人、まどみちおさんが老衰のため、亡くなられたとニュースで聞きました。100歳を越えても毎日、詩を書いていたと聞いていました。
♪ぞうさん、ぞうさん、おはながながいのね、そうよ、かあさんもながいのよ♪なんでもないことを歌っているのですが、なんでもあるんです。そのことに気付いた時は、はひふへほ、目からうろこ・・、詩に拍手喝さいしました。
はひふへほは、まどさんの詩が大好きなんですが、いつも心に留めている詩「なんでもない」を紹介します。
なんでもない
なんでもない ものごとを
なんでもなく かいてみたい
のに つい なんでもありそうに
かいてしまうのは
かく オレが
なんでもないとは かんけいない
なんにもない にんげんだからだ
ほら このみちばたで
ホコリのような シバのハナたちが
そよかぜの あかちゃんとあそんでいる
こんなにうれしそうに!
なんでもないからこそ
こんなに なんでも あるんだ
天のおしごとは
いつだって こんなあんばいなんだ
なんでもないところにある感動を、気づかせてくださった詩人さんでした。
「詩は書くものではなくて、生まれるもの」
詩作するものが、忘れてはいけない言葉です。
ご冥福をお祈りいたします。合掌
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