来てくれました。
ガス屋さんではありませんでした。
顔色の悪いおじさん。
どなたなのかと尋ねてみれば下請けの工事の人らしい。
名乗ってくれないからガス屋さんかと思っちゃった。
えらい元気のないおじさんだ。
昨日の電話、何か違和感を感じたけど。
家の電話の調子が悪いのかと思っていたけれど…。
おじさんの調子が悪いみたい。
顔色も悪いし足が悪いみたいで摺り足でやっと歩くと言う感じです。
風呂釜とかいう問題じゃなくておじさんの体の方が心配で何か悲しくなってしまいました。
悪いと思う。
嫌な感じがした。
こんなこと言いたくないけど。
おじさんは風呂場の写真を何枚も撮ります。
そうして
「修理になると思うので業者の人がまた来ることになります。」
だって。
このボロを修理?
あり得ない。
ついでに玄関のドアを見てもらう。
こんな感じ。
こんな感じで5年が経ちました。
おじさん、絶句。
おじさん、シャッターをきる。
さぁ、この玄関ドアはどうなるか。
たぶん何にもならないような。
そんな予感。
ついでに
玄関の外の通路の天井のコンクリート(説明が長い)を見てもらう。
随分と剥げて落ちている。
おじさん、シャッターをきる。
ついでに
あちこちコンクリートが剥がれかかっています、と言う話をしたら
困った顔で
「あんまり言うと私がクビになるんです。」
だって。
あ。
わかる。
そんな不動産屋よ。
わかる。
おじさんをこれ以上危ない目にあわせてはいけない。
「もういいですよ。このままで。怖いですもんね。」
((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
風呂も、もういいや。
入れないこともない。
元栓閉めればいいだけやん。
前に来てくれた工事のお兄さんはもう辞めたそうです。
そうよね。
辞めた方が身の為や。
それにあんまり器用じゃなかったし。
それともこれから器用になるところだったのだろうか。
なんだかなぁ。
入居したときに見つけた柱の落書き。
[ 会社に騙されるな。]
そういうことか。
それは誰かからの
最期のメッセージだったのだろうか。
なんてね。
入ってみなきゃわからない。
事故物件と不動産。
そういうことです。
はい。
ああ。
また無駄に誰かがこの風呂場を見に来るのかと考えるだけでウンザリする。
どうかおじさんが早く元気になりますように。