愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

初めてのワンコ2

2019年02月10日 | 美容

私が、20代の頃、初めて犬を我が家に向かい入れた事の話を。

 

 

 

小学生の息子が夕方、散歩に連れ出すと、由緒正しい犬を、お散歩させていらっしゃる綺麗な、お姉さんが息子に言ったらしい。

 

 

 

「うちの犬は、血統書つきだから桃子ちゃんと遊べないの」

 

私達は、ひどく傷ついた。

 

 

 

犬を連れてドライブに行く。

 

 

桃子は後ろの座席のうらの窓に一ミリの隙なく、胴体を自ら押し込み、足は邪魔にならないのである。

 

 

 

ドライブインで私達が降りると、桃子は窓から顔を出してよだれを出して待っている。

 

 

 

通りがかりの人が「やあ、柴犬だ、かわいいな」

 

 

私達は、おしっこの為に犬を外に出す。

 

 

すると彼らは桃子の足と私達の顔を見て

ゲラゲラと笑いだすのである。

 

 

 

そういう世間の目にも、すっかり慣れて、いくつか季節を重ねて、私達の情も、その短い足の上にのっかっている桃子そのものに重ねていった。

 

 

 

桃子が犬なのである。

 

 

 

私は今、街で他の犬を見ると驚く。

 

 

足が長すぎるのである。

 

 

長すぎて不様なのである。私と息子は他の犬を見ると「見なよ、あの足、ひょろけちゃってさ、かわいそーだね、あれ、折れやすいよ」

 

「かっこわりー、犬らしくないね」

 

愛は身近にいるものを、いつくしむところから生まれて、それは実に不公平な、えこひいきで美意識すら変えるものなのだ。

 

 

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