愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

踏切と犬

2019年07月09日 | 美容

私は夕方、仕事帰りに買い出しに行くのだけれど、

 

 

 

かなりの確率で出会う犬がいる。

 

 

 

もちろん飼い主の中年女性と一緒だ。

 

 

 

 

最初に、その犬を見た時、踏切の前の地べたに横座りをしていた。

 

 

 

犬によっては踏切を渡った時に、足を線路に引っ掛けたり挟んだりした経験があると、

 

 

 

 

嫌がって渡らなくなる場合があるので、その子もそうかと思って見ていた。

 

 

 

 

 

ところが踏切の警報音が鳴り遮断機のポールが下り始めると、

 

 

 

 

その犬は,しゃきっと座り直して目を輝かせている。

 

 

 

 

そして電車が走ってくると、それまでワンとも鳴かなかったのに

 

 

 

 

 

「キャン、キャン、キャン」と大声でほえながら、

 

 

 

 

 

もの凄い勢いでその場で、自分の尻尾を追いかけるようにぐるぐると回り始めた。

 

 

 

 

踏切で電車の通過待ちをしていた人々も、

 

 

 

 

最初はビックリしていたが、高速回転している姿を見て「ふふふ」と笑い始めた。

 

 

 

 

不思議だけど面白くて可愛いと老若男女関係なく、みな笑いながら眺めていたのだ。

 

 

 

 

 

犬は踏切で会うたびに、同じことをしていた。

 

 

 

 

私は踏切に近づいてくると「あの子はいるかな」と楽しみにしていた。

 

 

 

 

 

ある日、踏切に近づくと、例の犬が座っているのが見えた。

 

 

 

 

 

横道から歩いて来た、60代後半くらいの夫婦の夫のほうが

 

 

 

 

「ほら、また、いるぞ、あのバカ犬が」と言った。

 

 

 

 

ちゃかしたのではなく、本気で軽蔑するような口調で吐き捨てたのだ。

 

 

 

 

 

私は犬の名前も知らないし、飼い主とも知り合いじゃないけれど

 

 

 

 

「バカ犬とはなんだ!飼い主でもないあんたに、そんな事、言う権利なんかないだろ」

 

 

 

 

と怒鳴りつけたくなるくらい驚き、腹が立ってきた。

 

 

 

 

 

幸い、最前列にいた飼い主には聞こえず、犬と一緒に踏み切りを渡っていたのが幸いだった。

 

 

 

 

 

きっとその男性は自分以外のものを見下して、

 

 

 

 

心ない言葉を発してきたに違いない。

 

 

 

 

こういう慈しみの心が無い人は本当に嫌だ。

 

 

 

 

 

同じ驚きでも犬は笑いを与えてくれたが、じいさんには不快感と怒りを味わわされた。

 

 

 

 

 

世の中には理解に苦しむ感覚の人も多いけれど、

 

 

 

 

 

あの犬には傲慢なじいさんの発言にめげることなく、これからも力いっぱい高速回転を続けてもらいたい。

 

 

 

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