公園で散歩をしている人に湯気を発見された、
ゆる男は掘り出した土を穴に放り込み、大慌てで、その場から逃げ、知らんぷりをきめこんだらしい。
「まだまだあるんです」
かれは国内の出張先で、アクシデントに見舞われた。
同じ会社の後輩の女性Bさんとタクシーに乗っていた。
道路は混雑していて、ほんの少しずつしか動かない。
ところが突然、便意が彼を襲った。
それも大渋滞の橋の真ん中でであった。
「きた・・・」
彼の言葉を聞いて驚いたのがBさんである。
彼の話は聞いていて「きた・・」と言われたら、30秒後にとんでもないことが起こると、知っていた。
「えーっ、こんなところで」
場所を選ばないから、困るのである。
彼は「ううっ」と体をよじった。
彼女は運転手さんに「大変なんです!」っと叫んだ。
運転手さんが驚いて後ろを振り返ると、彼は絞り出すような声で「トイレ、トイレ」と言った。
「この人、催したら30秒しか我慢できないんです」
それを聞いた運転手さんは「えーーーーっ」と仰天し、
車の中で爆発されてはたまらないと「我慢してくださいよ、我慢してくださいよ」と言いながら、少しづつ、少しづつ車を前に進めた。
「はい」
彼も必死に歯を食いしばって耐えている。
Bさんも隣で「我慢して、我慢して」と呪文のように唱えた。
すると天の助けか、車が動き出した。
そしてふと川を見ると、そんな所に普通ないはずなのに、川べりに公衆トイレが設置してある。
「運転手さん、あそこに、トイレがあります!」
彼女が絶叫しながら指差すと、運転手さんは「はいっ」と返事をして、
ものすごいスピードでトイレの前に車をつけた。
彼は転がるようにしてトイレに入り、何とか無事に事は済んだのだった。
もちろん運転手さんにはチップをはずんだそうである。
「あと、3秒遅れたら、だめでした」彼は静かに言った。
つづく
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