愛ーエステ

長年のエステティシャンとしての経験を生かし正しいスキンケアをお伝えします。

内股3

2019年02月16日 | 美容

放課後、自転車に乗って、町内を走っていて、同じ様に自転車に乗った、「男」とからかった奴を見つけると、後を追いかけた。

 

 

 

向こうは集団の中では元気だが「一対一」となると怯えて逃げる。

 

 

 

そこを絶対に逃がさず、脚力に物を言わせて人気のない野原に追い込み、自転車をぶつけて転ばすのである。

 

 

あっけなく転び、「ぴーー」と泣く彼を冷ややかに一瞥し、立ち去るのが喜びだった。

 

 

内股とは正反対のタイプである。

 

 

 

女の子が男の子のような恰好をすると、もの凄く、はやし立てられた時代だった。

 

 

 

歴然と「男」と「女」が区別されていて、小学生の女の子の中にすでに「かわいい女」を意識して行動していた子がいたのであった。

 

 

 

松田聖子がデビューした時、ぶりっ子と言われていたが、それは彼女がデビューする以前に、すでに世の中には、そういうタイプが居たという証拠である。

 

 

 

本人の本当の気質は知らないが、服装、ヘアスタイル、しぐさ、必須アイテムの内股から、ぶりっ子の象徴になった。

 

 

 

だいたい、こういうタイプは同性からは好かれないから、その反動か、女が外股で何で悪いというふうになり、外股どころか、大股開きも大丈夫になった。

 

 

 

パンツを穿いて大股開きで街を闊歩する。

 

 

それが、かっこいいと言われるようになった。

 

 

男性達は、ちょっとひいたと思う。

 

それでもフリフリの服を着て、内股にして女をアピールするより、大股開きのほうが気分がいい女性達はそうしていた。

 

 

 

そのうち、ある業種ではパンツも穿かずに平気で大股開きする女性まで登場して一時期はとんでもない状況に陥っていた。

 

 

 

そして段々内股は廃れ、どこかに跳んでいってしまったのである。

 

 

 

外国には内股なんてないだろうから、日本舞踊とか日本的なしぐさが必要な場合は別にして、内股は日本女性からは永久に無くなったものだと考えていた。

 

 

 

ところが最近、雑誌を見ていて広告写真に可愛らしい若いモデルが内股ポーズでおさまっているのを見て「おおっ」と目を見張った。

 

 

 

「いったい、これは自主的に?それともカメラマンが?」

 

 

 

私は、じーっと写真を眺めた。

 

 

 

あまりに女性達が大股、外股で歩き過ぎて、男性を蹴り飛ばしたために反動で世の中が、そろりそろりと内股志向になってきたのだろうか?

 

 

流行のメイドちゃんたちも内股だ。

 

 

外股で堂々と立っているメイドなんて、本物の外国のおばちゃんメイドくらいしかいない。

 

 

これから世の中で、どれくらい内股が出現してくるのか、興味深く観察していきたいと考えているところである。

 

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/


内股2

2019年02月15日 | 美容

小学校1年の運動会にて、自分で自分の足を踏んで転ぶという現場を初めて見て

ビックリ仰天した!!

 

 

 

その彼女は、真っ赤な顔をして起き上がり、又、ぱたぱたと走り出して、50メートルを完走した。

 

 

 

恥ずかしかったのか「やだぁ~」と体をくねくねさせながら、照れくさそうに、皆が集まっている場所に戻って来たが、私は、どうして、そんな事が起きるのか、信じられなかった。

 

 

 

 

皆に見られないように、こっそり後ろを向いて、内股になって走ってみた。

 

 

 

非常に走りにくい上に、自分で自分の足を踏もうとしても至難の業で、よくあんなことが出来ると心から感心した。

 

 

 

かつて内股は女らしさの象徴だった。

 

 

外股歩きの女の人がいると「見てごらん、あんな風に物を蹴とばすように歩いちゃいけないよ。みっともないから」そう母親は言った。

 

 

 

それから、よく観察していると太った女の人は外股歩きの人が多かった。

 

 

 

確かに女らしくは無いかもしれないけれど、見ると女の人とわかるから、別にいいじゃないかと思ったが詳しく突っ込むと、両親に「お前は屁理屈ばかり言うね」と怒られるので黙っていた。

 

 

 

生活様式のせいでO脚の女の人が多く、無意識のうちに内股になってしまっていたのかもしれないが、そのうち、小学校の3,4年生になると意識して内股をアピールする女の子達が出てきたのである。

 

 

 

彼女達のヘアスタイルは、ふわふわ長く、洋服の趣味もフリフリだった。

 

 

そして脚を内股にして首をかしげて人を見る。

 

 

「げぇぇ」

 

 

全く異質のタイプ出現に、私は驚いた。

 

 

確かに、低学年の時も可愛らしい女の子は沢山いたが、うぬぼれとは違う鬱陶しさを彼女達は持っていて、それを恥じるどころか「かわいいでしょ」とドンドン押しの一手で攻めてくる。

 

 

 

一方、私はスカートを穿いて、お行儀を云々されるのが面倒くさくなって、ズボンで学校に通うようになった。

 

 

 

クラスに入ったとたん、男の子達から「男が来た、男が来た」の大合唱である。

 

 

そんな事を言われても泣くようなタイプではないから「うるせぇ~よー」と一喝して無視していた。

 

つづく

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/


内股1

2019年02月13日 | 美容

私が若い頃は、病を患っているわけではなく、健康でいながら、内股歩きの女の子がたくさんいた。

 

 

 

昭和20年代の生まれで、まだまだかつての日本人の生活様式やDNAが色濃く残っている世代だからだろうか?

 

 

 

私は京都生まれだが、小学校1年生の時は、今の京北町に住んでいた。

 

 

 

初めての運動会に土の校庭で運動用の足袋を履いた。以前、その話を15歳年下の女性に話したら「それは戦前の話ですか?」と聞かれた。

 

 

 

「私は戦後の生まれだから戦前の事なんか知らん!!」と言うと「でも運動会に靴じゃなくて足袋を履くなんて、とても戦後の話だとは思えません」と真顔になっていた。

 

 

 

 

記憶をたどると、体育の時間には運動靴を履いていたが、運動会の時だけ、何故か指定された足袋を買い求め、その後は一度も履かなかった。

 

 

 

「そりゃあ、そうでしょうねぇ。てっきり、体育の時間は、ずっと裸足で、運動会になると足袋が履けるのかと思いました」

 

 

私は相撲取りではないのである!!

 

 

 

一応、物資も一般家庭に行き渡っていたから靴くらいはちゃんと履いていた。

 

 

 

でも、それが何故、運動会になると耐久性のないマイナーチェンジの足袋を履かされたのかは謎だ。

 

 

 

今の子供は靴ばかりの生活なので七五三の時に足袋や草履が履けないらしいが、私達が練習もしないで、すっと足袋が履けたのは、やはり下駄も履き、体型も脚のつくりも日本人DNAが濃かったからだと思う。

 

 

 

 

同じクラスで内股の女の子が何人かいて、細身の女の子らしい子ばかりだったが、体育の時間は相当に大変そうだった。

 

 

体操、鉄棒などは、まだいいが、かけっこになると同じ年ながら「大丈夫か?」と言いたくなった。

 

 

 

本人は速く走ろうと「よーーい」の声で、いさましくささっと腕を構えるものの、「ドン」となった途端に、一拍遅れてバタバタと一応走り出す。

 

 

 

本人は走ってるつもりだろうが傍目には早歩きとしかみえない。

 

 

腕の振りも全く役に立たない。

 

 

何とも言えない走り方であった。

 

 

が、そのうち、自分の左足を自分の右足で踏んで、ばたっと転んだ時には本当に驚いた。

 

 

私も何かに、けつまずいて、転ぶのは何度も、やらかして膝に赤チンがついていない日はなかったくらいだが、自分で自分の足を踏んで転ぶというのは見たことが無かった。

つづく

 

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/


美腸1

2019年02月12日 | 美容

リラックスして、仰向けに寝転び、ゆっくり円を描くように、お腹をマッサージすることが美腸の第一歩と書いた。

 

 

 

マッサージしていると、硬いところや冷たいところ、張っているところなどがあり、普段、何も考えた事が無い腸の働きというものが、とても身近に感じられる。

 

 

 

斉藤先生の本によると、お腹をさわって感じる「硬いところ」がどの場所にあるのかによって、おおよそ、5種類のタイプにわけられ、それが分かると、「ぽっこりお腹の原因」もわかるらしい。

 

 

 

その① 「下がり腸タイプ」

 

 

 

 

下腹部全体が「硬い」という場合には、腸が全体的に下がってしまって「S状結腸」という最終局面に「便が溜まって」いる状態。

 

 

 

一日中、座りっぱなしで仕事をしたり、無理なダイエットをしていないか?

 

 

 

うっかり「骨盤周りの筋肉」が減ってしまうと支えきれなくなった腸が、だら~んと下がってしまうことに。

 

 

 

又、毎日の食事で炭水化物や「食物繊維」がキチンと摂れていないと「便を作る材料」が不足する上、腸内の「善玉菌」が減ってしまい。「腸の動き」が鈍ってしまう。

 

 

 

「腸」は洗濯機のホースのような伸び縮みする蛇腹のような形状なので、動きが鈍った間延びした腸は、さらに骨盤底に下がって便が詰まりやすくなってくる。

 

 

次回は「なまけ腸」タイプについて

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/


 美腸が痩せるコツ

2019年02月11日 | 美容

綺麗に痩せる為には、まずは腸内環境を整える事が大切だそうだ。

 

 

今日の写真は、今まで1万人以上の「腸」を見て、様々なアドバイスを行ってきた「美腸」を作る斉藤早苗先生の本より、美腸つくりの為のポイントを。

 

 

①仰向きに寝て、ひざを立てる(足は肩幅くらいに開けばOK)

 

 

②右手を、おへその上に乗せ、その上に左手を添える

 

 

③重ねた手の平で、円を描くように時計回りに、ゆっくり動かす

 

 

(手の重さや、温かさを感じながら、丁寧に円を描くのがコツ)

 

 

まずは、おへそを中心に、小さく。

 

 

ゆっくりと10回マッサージ

 

 

次にお腹全体を大きく。

 

 

ゆっくりと10回で終了。

 

 

簡単な動きだけれど、ポイントは体を「リラックス」させて行うこと。

 

特に、お腹の力をゆるめるように意識してやってみて。

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/

 


初めてのワンコ2

2019年02月10日 | 美容

私が、20代の頃、初めて犬を我が家に向かい入れた事の話を。

 

 

 

小学生の息子が夕方、散歩に連れ出すと、由緒正しい犬を、お散歩させていらっしゃる綺麗な、お姉さんが息子に言ったらしい。

 

 

 

「うちの犬は、血統書つきだから桃子ちゃんと遊べないの」

 

私達は、ひどく傷ついた。

 

 

 

犬を連れてドライブに行く。

 

 

桃子は後ろの座席のうらの窓に一ミリの隙なく、胴体を自ら押し込み、足は邪魔にならないのである。

 

 

 

ドライブインで私達が降りると、桃子は窓から顔を出してよだれを出して待っている。

 

 

 

通りがかりの人が「やあ、柴犬だ、かわいいな」

 

 

私達は、おしっこの為に犬を外に出す。

 

 

すると彼らは桃子の足と私達の顔を見て

ゲラゲラと笑いだすのである。

 

 

 

そういう世間の目にも、すっかり慣れて、いくつか季節を重ねて、私達の情も、その短い足の上にのっかっている桃子そのものに重ねていった。

 

 

 

桃子が犬なのである。

 

 

 

私は今、街で他の犬を見ると驚く。

 

 

足が長すぎるのである。

 

 

長すぎて不様なのである。私と息子は他の犬を見ると「見なよ、あの足、ひょろけちゃってさ、かわいそーだね、あれ、折れやすいよ」

 

「かっこわりー、犬らしくないね」

 

愛は身近にいるものを、いつくしむところから生まれて、それは実に不公平な、えこひいきで美意識すら変えるものなのだ。

 

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/


初めてのワンコ

2019年02月09日 | 美容

子供達が犬を飼いたいと永いこと言っていた。

 

 

息子は毛が生えているものは何でも好きで、おしめで、お尻が風船のようにふくらんでモタモタ歩いている時から、知らない犬の首っ玉にかじりついていた。

 

 

 

わずかな庭がある家に引っ越した時、柴犬の雑種の子犬を獣医さんがくれた。

 

 

 

茶色のコロコロした子犬で、耳がたれていた。

 

 

私は、聞きかじりで日本犬は耳がピンとたっていなければならぬと思っていたので、犬を見るたびに「耳は立つかしら」「耳は大丈夫なのか」と心配していた。

 

 

 

しかし、耳は立ちあがり、いつでも困惑している様な柴犬と雑種の,あいの子らしい風貌になって来た。

 

 

 

もはや顔を見れば、子犬の顔ではなかったし、体も、ずっと長くなってきた。

 

 

 

しかし、足の長さは,貰ってきたまんまの長さなのである。

 

 

そして胸がドーンと前にせりだしてきた。

 

 

足は太めで1㎝も成長しない。

 

 

いかにも日本の雑種らしい顔つきをして彼女は土管のような胴体を引きずらんばかりに駆け出すのである。

 

 

 

私は初めてこんな形の犬を見た。

 

 

 

私は柴犬の雑種だと言った獣医に文句をつけたかった。

 

 

 

注射をしに行った時、医者はこともなげに、「あ、これはダックスが、お父さんだ」と嬉しそうに言ったのである。

 

 

 

その時は、すでに「桃子」という可愛い名前をつけられて、もはや私達は胴が土管の様であっても困惑した様な顔つきで飛びついて来ようとも、かけがえのない我が家の家族になってしまっていたので、今さら、足を伸ばすわけにはいかないのである。

 

 

 

春が来て、家の前の田んぼが、れんげ畑になった。

 

 

桃子は顔と背中だけを、れんげから出して、れんげに群がる蜂を追いかけて笑ころげるのである。

 

 

 

犬は笑わないと言うが、桃子は、よだれを出して困った顔つきのまま、笑いころげる。

 

 

れんげの中で背中だけ半分見せて走りまわる桃子は立派な柴犬である。

 

 

私はしばらく見とれている。

 

しかし、れんげ畑から道に上がってくると慣れている私でもギョッとしてしまう。

つづく

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/


便利の裏側

2019年02月08日 | 美容

昨日、来店された方は内科医の奥様。

 

 

私は医者というのは全て大金持ちで、お金がザクザク入って来るものだと思っていた。

 

 

 

この奥様は、いつも小綺麗にされているし、身に付けておられる物もリッチだ。

 

 

でも、昨日、この方が珍しく愚痴をこぼしておられた。

 

 

昔は月に一度の保険の計算が大変だったらしい。

 

 

 

当時は簡単なコンピューターを入れて、それを元にアルバイトの学生を何人か雇い、奥様も一緒に、まる50時間、徹夜で死にもの狂いで計算をする。

 

 

 

 

終わると、全員「あーー終わった、終わった」と合唱し、医者は「さあ、焼肉でも食いに行くか」と一同ゾロゾロと焼肉を食いに行くのだ。

 

 

 

 

奥様は次の日、「久しぶりにデパートに行ってくるわ」とウキウキと出掛ける。

 

 

 

 

そして何年か前に最新のコンピューターを導入した。

 

 

 

 

そのコンピューターは今まで皆で50時間徹夜でやったものを、何と1時間で一人でやってしまう。

 

 

 

旦那様である医師は呆然としたそうである。

 

 

呆然としてガックリ来てしまった。

 

 

「さあ、焼肉でも食おうか」が言えないのである。

 

 

アルバイトの学生とも知り合うことがないのである。

 

 

 

奥さんは「久しぶりにデパート」とも言わないのである。

 

 

 

最新のコンピューターは苦しみも喜びも奪い、一人でカタカタかジージーか知らないが勝手に動くのである。

 

 

 

便利なもの、あればいいなぁと思うものは、こういうものなのではないだろうか?

 

 

私は、もはや、欲しい物などない。

 

 

 

あれば、いいな、などと考えたくもない。

 

 

もう充分である。いや、充分過ぎるのである。

 

 

 

雑誌を見ても、テレビを見ても、へぇ~っと感心する便利なものや、なるほどと深く頷くものや仕事があるので驚くことも多い。

 

 

 

デパートへ行っても街を歩いていてもビックリする事が沢山ある。

 

 

 

引越し屋は段ボールを持って来て、昔は近所や親戚が集まって、ハチマキをしてやった事を台所の醤油まで詰めてくれる。

 

 

 

下手に手出しをすれば、「奥さん、何もしないでください、旦那さん、パチンコでも行っててください」と言われる。

 

 

 

 

暮れの大掃除も、お歳暮にプレゼントすることが出来るそうである。

 

 

 

出掛けて行くと、あなたは何色がお似合いですと教えてくれるカラー専門店もある。

 

 

 

毎日のキャベツやパンを買ってきてくれる買い物屋もある。

 

 

 

毎日の献立を変えて、ごはんを届けてくれる、ごはん屋もある。

 

 

 

呑み潰れた酔っ払いの車を運転してくれる商売もある。

 

 

 

これ以上、何を考えるのか?

 

 

 

もう考えるな!我々は人間である。

 

 

本来、人間はトータルな能力があるものであった。

 

 

 

科学や文明は人間のトータルな能力を奪ったと思えてならない。

 

 

 

それぞれの人間の中の、ある種の突出した能力を異常に発達させて、エキスパートというものを作ってしまった。

 

 

 

ぼぅーーーっと生きてる私のような凡人は、エキスパートが作ったものを、金を出してありがたく使うだけになってしまった。

 

 

 

自らは手足を動かさないで。

 

 

この現代日本で、それらを拒否して生きるのは難しい。

 

私とて、今さら、たらいと洗濯板で洗濯するのは嫌である。

つづく

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/


頑固者

2019年02月06日 | 美容

10歳の頃、私は京都府庁の中にある官舎に住んでいた。

 

 

その当時、父の仕事の関係で家事を手伝ってくれていた人の息子が同級生で、学校が終わると、日が暮れるまで、その子とドロドロになって遊んでいた。

 

 

 

カンカン照りの校庭で草取りをしていた時、隣にいた雅子ちゃんが細い指で草を抜きながら言った。

 

 

 

「お母さんが言ってたけれど、草も小さなうちに抜かなくっちゃ抜けなくなるって。不良も同じなのよ。始めのうちに直さなくっちゃ、本当の不良になっちゃうって。朱に交われば赤くなるって。だから不良と遊ぶと不良になるのよ」

 

 

 

10歳の私は、その意見に,真向から反対した。

 

 

草と人間を同じとする事、その事も変だし、雅子ちゃんは小さな草を抜こうとして根を切ってしまっている。

 

 

適当な切りやすい大きさってものがあるのではないか?

 

 

母も友人達も、その同級生のことを「不良」と呼び、何とか、私から遠ざけようとしていた。

 

 

 

母が当時、よく言って嘆いていた言葉・・「素直になれないのか」

 

 

素直だから「私はそうは思わない」と言ってるのに強情だとか、頑固者だと言われた。

 

 

 

嫌な子供だったに違いない。

 

 

 

すぐ上の兄が「小さい時、何が嫌だったかって、母さんが、土手の上の「くず屋」さんの子供と遊んじゃいけないって言うのが嫌で、そういう事を言う母さんが嫌だった」と言ったことがある。

 

 

 

でも兄は母の言いつけを嫌だと言いながら従っていた。

 

 

私は頑として、従わなかった。

 

 

 

私の息子も又「僕は、そうは思わない」人らしいので、ぎょっとする事がある。

 

 

まだ小学校の一年生の時、アンデルセンの「みにくいあひるの子」を読んでやったことがある。

 

 

読み終わった時、息子が「何で白鳥の方がいいんだよ。あひるに悪いじゃんか」と言ったのである。

 

 

 

子供の時、私が素直でなくても、みにくいあひるの子が白鳥に美しく成長したことに心から満足した程には充分、素直だったのである。

 

 

「どうすればいいの?」

 

 

「あひるは、あひるとして立派に生きていけばいい」

 

 

あぁ、この親にして、この子ありだ~( ;∀;)

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/


正しい帝国ホテル

2019年02月05日 | 美容

我が家から高速道路へ乗る途中に「ラブホテル建設反対」と書いた看板がずらりと並んでいる。

 

 

反対すればラブホは建たないのだろうか?

 

反対しないより、した方がいい程度のものかどうか?わからない。

 

 

署名が回って来たら私など「はいはい」と言って署名するだろう。

 

 

 

 

しかし、何故、反対なのだろう?ラブホテルでなくて、例えば赤坂プリンスなどで同じことをなされば良いのだろうか?

 

 

 

赤坂プリンスでは良い事が、ラブホではいけないのは、「それだけ」が見え見えだからだろうか?

 

 

 

それなら、どさくさに紛れて何食わぬ顔をすれば良いのだろうか?

 

 

 

その事の為の正しい場所というものがあるのだろうか?

 

 

 

 

「教育上、好ましくない」と言うのは、どういう事なのだろう?

 

 

ラブホを見ると品行方正な青少年が突然、欲情するのだろうか?

 

 

 

不純異性行為というのは未成年だけに適用するもので、成人には不純異性行為は存在しないのだろうか?

 

 

今の若者が結婚する時、全ての人達が処女と童貞と言う事は、まず、あり得ない事と考えると、人は「初めて」を、一体、どこでなさったのだろう?

 

 

 

車の中や、西日のあたる4畳半か、親の留守を狙って、そそくさと落ち着かない「初めて」をなさるのだろうか?

 

 

 

しかし、署名が回って来たら、私は署名するだろう。

 

 

署名しませんなどと言う勇気は私には無い。

 

誰だって勇気はない。私だってラブホを見ると、いい気分はしないのである。

 

 

決して、性行為を否定したりはしない。

 

 

ラブホの趣味が好みでは無いのである。

 

 

悪趣味だから嫌なのである。

 

 

あの悪趣味が不潔なイメージを呼びおこし、行為そのものも不潔に思えてくるのだ。

 

 

 

うら若き、乙女が、初めて愛する人と愛し合いたいと思っている時に、薄暗い、垢じみたロココ調の建物に導かれたら、愛そのものが、垢じみたロココ調になってしまうではないか。

 

 

 

 

ロココ調でなければ、何だか、ハリボテの中世の、お城みたいなのを、お造りになる。

 

 

ラブホがある限り「わぁ~素敵、夢みたい」と言う女の子は居ないはずで男の子も恥ずかしいに決まっている。

 

 

 

が、男というものは、もうそんな事どうでもいいじゃん、目をつぶればどこでも一緒じゃ、ごちゃごちゃ言うなと気が、はやっている実利主義者だから、ロココ調でもハリボテでも同じなのである。

 

 

別に、そこにラブホがあるから発情するわけではないのだ。

 

 

つづく

 

 

シミ、シワ、タルミ専門店

SOU創顔

http://sougan.main.jp/