今話題の映画、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を見てきました。
3時間10分という長い映画でした。
でも会場中の誰一人として身じろぎせず、
私語を発することもなく、なんの音もせず、
みんな闇の中を走る列車の中にいるようで、
あのとき何が起こったのか、みんなが本当に真剣にあのときの事実を見極めようと
まさしく同志のようにこの映画を見ました。
最初は学生達が今のままの日本ではいけない。
変えなくてはいけない、という崇高な意志のもと集まったに違いなかったはず。
それが・・・
「総括」という名のもと、山小屋での悲惨な出来事。
革命や活動の本当の意味さえもわからず
どうしてこんな事をするんだと、疑問を抱きながら言い出すことも出来ず、
今度は自分の番かとおびえながら 極限の精神状態で
ただ、上の指示に従う。
みんな、闇の中を突っ走っていった。
最後にあさま山荘で高校生が叫ぶ。
「俺たちには勇気がなかったんだ!」
若者が、いろいろと考えている時代でした。
若者が何かしなくてはいけない、と思っている時代でした。
そしてとてもつらい映画でした。
でも、これは本当にあったこと。
まだ10歳の少女ではあったけれどリアルタイムで見た時代と事件だったこと。
それを考えると愕然とします。
こんな映画を見たあとで見るゲームしたりバラエティ見て笑っている
うちの息子達に軽いめまいを感じながらも、この方が平和かな・・・?
なんてホッともしたりしました。