今日は雨。
だからとてもラク
今年は花粉と黄砂で 花粉症の人はつらいらしい。
私もその一人である。
ハ~~~ックション
と、鼻がぶっ飛んでいきそうなくらいくしゃみをする。
途端、鼻水がジュルッと出てくるが、くしゃみやりきった感があり、
非常に気持ちがよい。
この季節になるといつも思い出す。
まだ若かりし花のOLだったころ。
同期入社の女の子は若い頃の池上季実子似のものすごい美人だった。
性格も気さくでそれなりに面白く、
自分が美人だということを鼻にかけない、
というか、美人であることをまったく意識していない感じの、
素敵な女子のだった。
私以外の人の前では・・・・・
特に男性の前
前にも書いたと思うが、
務めていた会社には何人か学生アルバイト君がいて、
みんなとてもいい子たちだった
その中でとても人はいいのだが、ちょっとおせっかいな子がいて、
私はその子にカチンとくる一言を言われた。
でもその子は本当にいい子だったし、他の人たちもほめていたので
私は何も言うまいと黙っていた。
ある時、同期の子と一年、二年先輩の女の子が集まって
その子のことを「いい子なんだけどね~~~」という噂話をしていた。
それを聞いていた私はついにしゃべってしまった。
「前にこんなことを言われてちょっとカチンときたわ」って。
次の日、同期の子が私のところにきて
「あの子に「はなちゃんにこんなこと言ってんやろ。謝っときや」
って言ってん。はなちゃんに何も言わないでこんなこと言って
ごめ~~~ん」と言った。
「・・・・・・あっそ」と私はそれだけしか言わなかったけれど、
もう彼女には何も言うまい、と心に固く誓った。
それから同期の子にはかなり振り回されたし、
腹の立つこともいっぱいあったけれど、
決して文句も言わなかったし、他の人の前で彼女の悪口なんて言いもしなかった。
だって、他の人たちは彼女の魅力に十分魅了されていたから。
その、他の人の前ではとても素敵なとてもとても美人の同期の子。
「花粉症」だった。
そのころはまだポピュラーではなく、
へ~~、そんなんがあるんや~~ とびっくりしたくらいだ。
春になるといつもハンドタオルを片手に
「あん」
「もう・・・いやっ」
「ふぅ~~~」
と鼻を押さえながら困った顔をしていた。
花粉症になった今となっては彼女の苦しみはわかるけれど、
私は決して「あん」なんて言わない。
鼻水もグジュグジュせずに
チ~~ンと思いっ切りかむ。
だって鼻水を吸って飲むっていうのは喉にすごく悪い。
そして彼女はくしゃみをする。
彼女のくしゃみはまたかわいい。
「クシュッ」
こんなくしゃみって気持ち良くないじゃない。
私は昔から
ハ~~~ックション
ハの前にかなりはっきりHの子音を入れる。
その子音の前にはドイツ語のchが何回も出る。
ま、私のことはいいか。
とにかくこの季節になると
その同期の女の子のことが
苦々しく思い出される
毎年思い出す私って、
あれから25年・・・ かなりしつこい性格だ