今日は「藤井寺市市民うたごえの会」の演奏会に行ってきた。
この市民コーラスの指導の先生は私が入っている団の先生。
関西ではバリトンの第一人者。
そして、とても愉快な先生。
その先生が指導する「藤井寺市市民うたごえの会」は
なんと132人だという。
132人中男性一人。
女声コーラスでも混声でもなく、うたごえの会だからだそうだ。
ホールは1400人も収容できる大ホール。
7割ぐらいは入っていたんじゃないかしら?
前を見ると今はあまり見る事がなくなった緞帳。
緞帳が上がると舞台脇にこれも今ではあまり見ることがないスタンド花。
これぞ演奏会!という感じ。
私の後ろにはおばちゃんのグループが座る。
もう、ペチャクチャお喋りに花が咲く。
そういっているうちに最初のステージ。
最初のステージはグノーのミサ。
132人が本当に上手にミサを歌う。
さっきまでお喋りしていたおばちゃん達も黙って聞いている。
とても上手だった。
次はみんなが知っている歌。
「鞠と殿様」や美空ひばりの「愛燦々」「川の流れのように」や「千の風になって」など。
後ろのおばちゃん、何とかして欲しい!!
コーラスが始まったら一緒に歌う。
私は音声多重
いくら舞台で大人数で歌っているといっても
たった一人で歌っていても
耳元で歌われる方がよく聞こえるっつうの
でも歌えるのは1番だけ
2番になると黙る
そうしたらその歌のおばちゃんの隣のおばちゃんがデジカメを取り出して
ピッピッと操作音を出す
もう、勘弁してください
私が泣きそうになっていると、コーラスは再びサビを歌っている。
後ろの歌のおばちゃんも再び声を張り上げる。
とほほ・・・
でも、これが市民コーラス。
コーラスと観客と一体となった、垣根のない楽しい演奏会。
そうそう、このステージではお客さんもコーラスに参加して歌うっていうこともした。
勝手に歌うんじゃなくってですよ
歌は「フニクリフニクラ」
ここは私も大きな声で歌って後ろのおばちゃんの声は聞こえなかった
休憩の間に友達のちーちゃんとちーちゃんの娘さんと合流し、
今まで座っていた席のもう一つ前の席に移動した。
歌とデジカメおばさんからはちょっと離れてラッキー
みんなで機嫌良く、これもみんなでうたおう!というコーナーで
「野に咲く花のように」を大合唱した。
次は先生のバリトンとこの団のボイトレ先生のソプラノの演奏。
私の大好きな歌アラジンも歌われて、こればかりは私も歌のおばちゃんになりかねない状態だった。
私たちの先生はラマンチャの男とサンタルチア、そして最後はやっぱり
北島三郎の「北の漁場」
コーラスの練習中に「イタリアのカンツォーネと一緒なんですよ」と
北~~の~~~ 漁場はヨ~~~
とサビの部分を歌われるが
ステージで全曲聞くのは初めてだったので、
これが「北の漁場」か、と聞き惚れてしまった。
そうそう、コーラスを聞きに来ていたんだった。
最後のステージは「おおさか風土記」
この団にはこの歌がよく合っている。
最初からすごい迫力で歌われる。
これはやはり大人数で歌う歌。
大人数なのによく言葉がわかる。
この歌、知っているからかな~~?
いえいえ、皆さんの練習のたまものでしょう。
ほんまにほんま、食いたおれ、寝させうたと続き、
最後の「なにわの祭り」の最後の最後ではもう、皆さん必死。
聞いている私たちも必死になってしまった。
精一杯力一杯歌っているコーラス、
頑張れ~~!と応援している客席。
なんか、この演奏会で元気になった
発声とかハーモニーとか、そういうのも大切だけれど、
ここのコーラスを聴いて、楽しんで歌う、一生懸命歌う。
これが一番なんだって思った。
なんだか胸が熱くなってハッピーになった
会場から出ると外は 春雷がなっていた。
空も「なにわの祭り」を聞いて祭り囃子を繰り出したようだ