(画像が不鮮明で恐縮ですが・・)
雨の季節が近づくと
自身では光合成をせず、菌類から栄養を得て生活している植物が出現します。
そんな菌従属栄養植物の オニノヤガラとアオテンマを見に行ったときのことです。
ラン科のオニノヤガラ(鬼の矢柄)とアオテンマ(青天麻)は
ナラタケの菌糸と共生して塊茎をつくり、栄養をとっているとのこと。
アオテンマの花に潜り込んでいるムシがいるなぁと見ていると
背中に花粉を付けて(付けられて)出てきました。
その後も 数匹が入ったり出たり
ハチの仲間のようですが、これが(も?)ポリネーターなのかな。
そんなポリネーターのおかげなのでしょう。
実がびっしりとついていました。結実率は高いです。
↓ アオテンマの全体です。
オニノヤガラ(後出)が、茎が黄赤色を 花は黄褐色を帯びるのに対し
葉緑素をもつアオテンマは、花茎も花も緑色を帯びています。
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花茎と花の色が違う オニノヤガラも出現していました。
高さは 1mくらい
ニョキッと直立していて とても目立ちます。
こんな色でも
フレッシュなお花は きれいですね。
こちらも 実が見られました。
オニノヤガラもアオテンマも、地表に塊茎の一部が露出していました。
掘ってはみませんでしたが、10cmほどの長さとのこと。
オニノヤガラの塊茎を加熱乾燥したものが、漢方薬の天麻だそうです。
追記 +++++++++++++++++++++++++++++++
別の場所に出ていた オニノヤガラの実が割れ
種子を飛ばしていました。(2023.06.20)
メジャーをもっていなかったので 正確ではありませんが
実(蒴果)は 2cm、種子は 1mmほどに見えました。
最初の写真に虫が居るなと思ったら
ちゃんとフォローしてましたね(^^)v
アオテンマは初耳でしたか。
こちらでも、オニノヤガラのほうがよく出てきます。
お近くにクヌギやコナラの林があれば、いろんなランが出てくるかもですよ。
何しろ、クモキリソウが出るんですもんね。
ムシは動画にすればよかったですよね。いつだって後の祭り