2021年の夏至は6月21日でした。
それから11日後となる半夏生は7月2日
ここでは、早い株は 6月に入るとまもなく 咲き始めていて
半夏生の頃に咲くから・・という名のいわれは
温暖化により、当てはまらなくなっているようです。
花弁も萼もなく
花柱が4裂した雌しべと 雄しべが6個の 地味なお花
その花が咲く頃に 虫を呼び寄せるために葉が白くなる様子が
半分だけお化粧したようだから 「半化粧」
近年は こちらのほうがしっくりくるかもしれません。
雨が少なくて 底の土が見えていた池では
アサザが ひとつふたつ花を咲かせています。
朝開いて 昼には閉じてしまう一日花は
遠すぎて うまくとらえられなかったけれど
花冠が細かく裂けていて、繊細で美しい。
コウホネ
花弁に見えるのは萼片で、花弁はへら状のもの
多数ある雄しべは外側に曲がっていて、面白いつくりです。
スイレン
ここでは 白花です。
今日は訪れる人もなく
また、カエルやトンボの姿も見えず
静かな 池でした。
ハンゲショウは、たしかに半化粧のほうが通りがよくなっていますね。
ただ、もともとの半夏生のほうが品がよくて、季節に合わなくなっても捨てがたい名称だと思います。
田んぼの畔なんかで見つけると、なぜかドキドキした覚えがあります。
アサザ、スイレン、コウホネは、よく霞ヶ浦湖畔で見かけました。
夏向きの水生植物で、涼しくなりました。
ハンゲショウは、私も「半夏生」の方が趣があって好きです。
そして、自分でも何故なのか理解できずにいるですが
半夏生と言ったり書いたりすると、病弱で 早くに亡くなった母を思い浮かべます。
ここのハンゲショウは、私が見た時には 葉が柔らかい色で美しかったです。
水生植物は、涼し気に感じる今が一番の見ごろですね。