フランスの旅行中、2度スリに遭いました。大きな被害はありませんでしたが、恐かったです。
実は、初めての長期一人旅のために、私はしつこいくらいのスリ対策をしていました。パスポート、ちょっと大きなお金と予備のクレジットカードを入れた財布、買い物用の現金と普段に使うクレジットカードを入れた小銭入れ、そしてカメラ、全てに紐を付けて、肩掛けバックにつなげていました。みっともないくらいバッグはふくれ、重くなっていましたが、一人旅なので自分は自分で守らなくてはいけないと、ビジュアルは無視。我慢しました。
ただ、このやり方はバッグごと引っ張られたら、却って危ないんだそうです。
ようやく旅のペースをつかめ余裕が生まれた頃に、1人目のスリに遭遇しました。エクサンプロバンスを散策中、ツアーのグループは何となくバラバラになり、現地ガイドを先頭にマルクト広場(青空市場?)に向かっているところだったしょうか。私は相変わらず、手持ちのフイルムが足りなくて、売っている場所を添乗員に聞いて探していたので、実は心ここにあらず。添乗員も最後尾ではなく、私より少し先に歩いていました。それくらいのどかな散策だったはずなんです。私が一人で後ろを歩いていたら添乗員も心配だったしょうが、旅慣れている4人の女性グループが一緒だったので、私も安心して彼女たちと歩いていました。
突然、グループの一人が大きな声で「添乗員さ~ん」と叫びました。見ると外国人の女の子のグループが怒っている様子。ツアーの女性は日傘をさしていたので、女の子にぶつかって女の子が怒っているのかと思いました。「あ!大変(@_@)。外国人に絡まれて何とか手助けをしなくっちゃ、こんな私でも人数になれば何とかなるかしら・・・」と思っていたら、その女の子達は私達のツアーの方に手を掴まれていたらしく、立場は逆。添乗員が近づいてくるとすごい力で手を振り切り、捨てぜりふを吐いて(なんと言ったかわかりません)逃げていきました。
そうなんです。スリでした。すれ違いざまにいきなりバッグに手を突っ込まれたとか。慌てて自分のバッグを確認しました。ドキドキドキドキ・・・・(;_;)。
2人目のスリはリヨンの教会でした。この日も天気がよくて、のどかに現地ガイドを先頭に教会内の説明を受けていました。添乗員は最後尾。教会を出たところで聞いた話では、添乗員がスリに気が付き「みなさ~ん!スリですよ~」と言ったとか。誰もその忠告に気付いてなかったそうです(*_*)。スリ達は、その日本語の言葉が自分たちに注意を促す言葉だと理解できたのでしょうか、「この!中国人が!」(もちろん日本語ではなく)と捨てぜりふを吐き、添乗員の足を思いっきり蹴ったそうです。ドキドキドキドキ・・・・(;_;)。
その夜、彼女に貼り薬をあげようと思ったら、既に他の方達から貼り薬や痛み止めが届いたそうですが、「足はそんなに痛くないけど、心が痛い」とおっしゃって、みんなに心配掛けまいとユーモアでかわす素敵な近畿日本ツーリストの添乗員の小島さんです。です。
クラブツーリズムのツアーではパスポートを盗られた方がいたそうですから、私達は未遂のこれだけでしたから、よかったよかった。
ところが、用心するあまりとんでもない失敗をしてしましました。私が泥棒してしまったのです。