嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

黒い翼の秘密

2003年08月30日 04時37分55秒 | 駄文(詩とは呼べない)
黒い飴を舐めて 黒い液を流し込んで 黒い煙を吸う
たちまち彼が目を覚ます
黒い翼が生えてくる
世界の果てを目指すための翼

薄汚れた灰色の街を 静かに飛ぶ
高く高く飛び上がれば
街は遠く遠く離れ
一色に染まる

薄汚れた灰色も
ぼんやりとかすんで見えるときは
悪くない景色だと思うときがある

世界の果てまで飛べば
この色は黒に変わるだろう
夜を目指して俺は飛ぶ

黒い心を維持すれば
高く高く飛べるはずだ
俺は景色を変えられる
俺は世界を変えられる

世界を革命しよう!

だけどうまくいかない
俺は高く飛べない
何故だか解らないけど
飛べなくなっていくんだ
黒い心でいられなくなるんだ

街に吸い寄せられる
白と黒でぐちゃぐちゃの灰色が
だんだん近付いてきて
俺の心を掻き乱す

世界を革命しなきゃ!

必死であがいても
黒い心は維持できない

認めたくない
認めたくない

俺に白い心があるなんて
そんなの認めたくない

俺に迷いがあるなんて
そんなの認めたくない

飛びたいんだ!
俺は 黒いんだ
俺は 黒いんだ

やがて翼は力を失う

俺は失速してゆく
俺は落下してゆく
墜落死して 俺は目覚める

今日もまた 白い朝が始まる

俺は―――黒い夜が恐い