嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

とーてむぽーるの文化が突き刺さって泣いた日のように。

2006年07月16日 22時30分05秒 | 駄文(詩とは呼べない)
あまりうまく潜る事が出来ない
何度か試したけれど掴み取ってくるのは肉塊が毒に当てられたような言葉ばかり。

生を呪うような言葉しか出てこない

だんだんと、自分の弱さばかりを自覚するようになる
正直言って、死ぬのはやっぱり怖いと思う。

それでも死ななければならない、と強く思う。
意志なのか、欲なのか、使命なのか、そんなことはよくわからない。

ある意味では、「約束」という言葉が一番近い。
自分が自分であるための。
あるいは自分が不在であるための。

指を何本切れば、痛いと感じることが出来るだろう
針を何本刺せば、自分が馬鹿だと気づくことが出来るだろう

もう既に、壊れてしまった形への執着が、
閉じられた時間を創り出し、
やがては観念から行動へと成長し、
形の崩壊へと至るまでに、
そうそう長い波長は要らないだろう。

最後に使う言葉を選んではいない
最後に名付ける言葉も
最後に呼ぶ名前も
最後に出会う人さえも、
何も決まってはいない。

まさか最後に自分の名前を叫んだりはしないだろう。
そんなことを思って、最後の風景の色を確かめたいと思う。

世界とは名ばかりの、形を失った変化の地獄。
苦痛の連続、自意識の作り出した檻
焼け焦げた景色の香い
焦点を失った透明さを奪う為の周期

誰も真実を語ることは出来ない
誰かが僕を説得することも出来ない
それは暴力の形をした悪意と同質で
世界を同じ色に染めたいと願う強慾さの拡大でしかないとそれ自身が知るから。

口を閉じ、黙って考えるだけでも罪はある
例え放射状に撃たれた槍が
光の名前を授かったとしても
僕に祝福は来ない
生来的に異質な呪いだけが
鉄の毒液を回して、歯車で肉を押し潰す。

もうやめろ。

ぜんぶやめろ。

もうなにもするな。

そんな声が向こう側から聞こえてくる

世界を冷笑するための、鋼の唄の歌詞が、
耳に流れ込んでくる
金色の糸で絡め取って、滴る液体をほおばるように
自分の首をぐるりと囲って、
切断するまで、響き続ける唄。

誰も笑わなくなるまで、1人で笑い続ければいい。
願うだけで何も口にしない両手が、
幽体のように存在しない右手が、
あちらから引き結んだ糸で、
僕の首を締める前に、
左に眠る爪を噛んだようなカマが、
僕の心音を切断すればいい。

何も見たくない
何も聞きたくない
何も感じたくない
誰にも見つかりたくない
ずっと息を殺して
ずっとこの場所で
ずっと何も、何も起きなければいい
このまま凡てが過ぎ去って
世界だけが無くなればいい

僕を殺して。
誰にも見つからないように。
どこにも生まれないように。

僕を 「殺して」
自分だけにお願いするように
最後の誓いを果たすように

誰かを殺して。
人を殺して。
人になれなかった肉界を殺して。

はやく いますぐ だれかを
なにかをころして。

咽せるほど寒い。
苦いほど痛い。
もうだめだ。

ここにあるものはもうだめだ。