嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

トイレのピエタ

2003年08月12日 03時55分05秒 | 駄文(詩とは呼べない)
トイレのピエタが言ったとさ
「トイレは汚いところじゃないよ。一番綺麗なところだよ。」

トイレのピエタが言ったとさ
「トイレは浄化のための部屋だから、どの家にも必ずあるんだよ。」

トイレのピエタが言ったとさ
「トイレには神様が居るんだよ。毎日人を見守ってる。」

トイレのピエタに言ったとさ
「トイレはしょせんトイレでしょ」

トイレのピエタに言ったとさ
「トイレは便所の事でしょ」

トイレのピエタに言ったとさ
「なんで君はトイレに居るの?」

トイレのピエタはトイレットペーパーに絵を描いた。
トイレのピエタは壁画を描いた。
トイレのピエタは便器に彫刻を彫った。
トイレのピエタは水の代わりに音楽を流した。
トイレのピエタはそこら中に花を生けた。

トイレのピエタはトイレで生きた。
トイレのピエタはトイレで死んだ。
トイレのピエタはトイレの神様になった。

そこには、ピエタのトイレが、ただただあった。
ピエタのトイレは世界中に在り続けた。
ピエタのトイレは美しかった。

砂時計

2003年08月12日 02時29分40秒 | 駄文(詩とは呼べない)
小さな小さな、豆知識。
大きな大きな、認識。
拾った本から得た知識。

汚れた魂だけが、汚れを知っているとしても
悪魔だけが天使を知っているとしても
僕だけが僕を知っているとしても

片足だけで立ち、
片手だけで這いずり、
僕は僕らしく前に進んでいこう


彼女の転がした砂時計が、僕にコツリと当たった。
遠く遠く離れた場所から、波に流されて届いたのだろう。
一握りの砂だけが、時間を教える砂時計。


小さな小さな、砂時計。
大きな大きな、波の音。
拾った時計で知った時間。

太陽だけが僕を溶かすとしても
夜だけが僕を癒すとしても
彼女だけが僕を知っているとしても

片脚だけで歩き
片腕だけで掴み
俺は俺らしく世界を見つめよう


心の砂が、一粒落ちた。


夜伽の吐息

2003年08月12日 01時49分47秒 | 駄文(詩とは呼べない)
夜伽の息をはいて
壊れた夜を転がして
黒く染まるだけの白夜を
真っ赤に塗りたくったっていい。

見つめるだけで壊れるようなビルで
罪人だけを歯車のように動かす人形使いが
ピエロに成り下がる日があったっていい。

むずむずとする排気ガスが
アルコールに魅了されて
紫の空ばかりが
爆発し続ける時間になったっていい。

人が好きだと叫び続ける心が
砕けるほど独り相撲で
戦う俺に殺されたっていい。

今だけは、一人よがりのフリをしたっていい。

テーマのテーマ

2003年08月12日 00時58分37秒 | 駄文(詩とは呼べない)
にわかに動き始めたテーマ
彼らのテーマ
テーマ達のテーマ

妖精が耳元で囁くテーマ
僕がそっと誰かに教えるテーマ
君がこっそり一人でつぶやくテーマ

一滴の雫がしたたり始めたテーマ
海へと流れる水達のテーマ

ざわざわと、自然達が秘密の会議
美しい自然は彼らの今日の気持ち
空の青さだけが、今の僕に読み取れるテーマ

欠片

2003年08月12日 00時43分18秒 | 駄文(詩とは呼べない)
言葉、届かない言葉。
形、はまらない形。
心、とまらない心。

どこにていも、届かない言葉。
どうやっても、はまらない形。
どうしても、とまらない心。

新しい流れを感じたとしても
それはまた流れて消える。
新しい事を考えたとしても
それは何かの繰り返し。
一人の時間だけがいつまでも永遠に続く。
ここにはまだ、僕の欠片しかない。