大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

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機械式駐車場について!

2015年02月07日 | マンション管理士

我が国の自動車保有率の増加に伴い、マンションには駐車場の設置が不可欠なものとなっています。 マンションの駐車場といっても、平面自走式駐車場、立体自走式駐車場、地下式駐車場、機械式立体駐車場などいろいろあります。

都市部のマンションに多く設置されているのは、機械式立体駐車場です。 この方式は敷地の有効活用が可能になり、周辺道路への不法駐車を減らす効果もありますが、その反面、建築費や維持管理費がかかってしまいます。 また、この7年間で30件近くの事故も発生しています。
そこで今日は、機械式立体駐車場のことや使用する際の注意点について書きます。

機械式立体駐車場には、上下ピット式もしくは上下地上式、横行上下パズル式、タワー式、ビルトイン・エレベーター式などがあります。

上下式は単純な機械なんですが、ピット式の場合は、集中豪雨などの際に地下ピットへの浸水に注意しなければなりません。 浸水の被害にあった事例は数多くあります。 地下ピットに設置された排水ポンプの容量を超える雨水が流入すると、その地下ピットは水で満たされてしまいますので、排水ポンプをきちんと点検しておくことが重要です。 ちなみに、集中豪雨の際の自動車浸水事故は、通常、管理組合が加入しているマンション保険では補償されません。 唯一、有効なのは、自動車所有者が加入する車両保険です。
駐車場の通常保守は、機械式駐車設備メーカーや専門業者が行います。

横行上下式は車の出し入れに時間がかかりますので、時間短縮のためにインバーターを採用している機械がほとんどです。 インバーター式は部品も多いため、通常、隔月の点検が必要です。

・タワー式およびビルトインエレベーター式については、大規模で収容台数も多くなりますが、建設コストも高いので、マンションでの採用例は少ないです。 この形式のエレベーターの場合、現在、点検を実施できるのはメーカーのみです。 そのため、価格競争が行われず、保守費用は高止まりとなっています。

《機械式駐車場の修繕について》

通常、機械式駐車場保守会社による保守料は、エレベーターの点検と違って、点検を実施するために請求されます。 費用は大体、1台当たり3000~3500円位が相場です。 
また機械総入れ替えの周期はタイプによって違いますが、法定耐用年数は一応15年とされています。 もちろんこれも、屋外と屋内では機械の持ちも違いますし、設置環境や使用頻度によってかなりの差が出ます。 ただし、15年~20年位経ってくると、機械部品の調達が難しくなり、点検・整備にかかる費用も割高になってきます。

機械式駐車場のリニューアルについては、機械自体の価格は、工事費込みで1台当たり40~50万円位が相場です。 リニューアルする際の費用総額は、現在使用している機械式駐車場の解体工事費や躯体の基礎工事費が別途必要になりますが、目安としてピット2段式50台を入れ替える場合、解体工事費込で2500万円位でしょう。

機械式駐車場は、日常のメンテナンスにも多額の費用がかかりますが、さらに、保守や更新の際にも多額の費用を必要としますので、それらの経費については、長期修繕計画に確実に反映させておく必要があります。

《機械式駐車場を利用する際の注意点》

機械式立体駐車場における利用者等の死亡・重傷事故は、2007(平成19)年以降、30件近く発生しており、児童が亡くなる痛ましい事故もおきています。 車を載せて動かすために大きな力が働くので、ひとたび事故が生じた場合には、重大な事故になってしまいます。 駐車場を利用する際は、以下の点に注意しましょう!

●運転者以外は装置の外で乗降すること。止むを得ず幼児等を同乗させたまま入庫する場合は、装置から退出したことを必ず自ら確認の上、操作すること。

●機械の操作中に目を離してしまい、子供の動きに気が付かないことがあるので、保護責任者は子供が装置に近づかないように細心の注意を払うこと。

●操作盤に他人の鍵が挿さっている場合は、人が装置内に残っている可能性が高いため、絶対に操作をしないこと。

●人感センサーは、装置内に人が残っていても感知しない場合があるので、センサー等の設備に頼らずに、自分の目で装置内に人がいないことを確認すること。

●操作盤の昇降ボタンを器具等で固定して使用しないこと。 昇降ボタンを器具等で固定すると、安全装置が働かないため、直ちに停止させることができなくなります。


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