奈良県御所市大字玉手字畑田にあるJR西日本の玉手駅は、関西本線の王寺駅と和歌山駅とを結んでいる全線単線の和歌山線(87.5km)の旅客駅として、1989(平成元)年3月11日に開業しました。
6両分の有効長をもつ単式ホーム1面1線のみを有する無人駅で駅舎はありませんが、直立型の自動券売機と簡易式ICOCA改札機が設置されています。
2017(平成29)年度の1日の平均乗降人員は872人で、これは起終点駅を除く和歌山線の全34駅中19位です。
この玉手駅は、駅の南側に位置する御所工業高校(現・御所実業高校)の通学の便を図るために平成になってから開設された駅です。
玉手駅が属する和歌山線は現在、関西本線と接続する王寺駅から高田駅までの間は大阪方面からの直通列車が多く運転されていますが、高田駅~和歌山駅間は線内のみのローカル輸送に徹する形となっています。 また、和歌山線はかつて、東京駅に直通する急行「大和」の寝台車(和歌山線内では普通列車に連結して運転)や、紀勢本線の白浜方面に直通する急行「しらはま」、その後身の急行「紀ノ川」といった優等列車が運転されていましたが、いずれも国鉄分割民営化までに廃止されてしまい、現在は普通列車・快速列車のみ運転されています。
<玉手駅の年表>
・1989(平成元)年3月11日:和歌山線の駅として開業
・1991(平成3)年4月1日:大阪支社の管轄から王寺鉄道部の管轄に変更される
・1998(平成10)年12月1日:大阪市近郊区間に含まれる
・2018(平成30)年3月17日:IC乗車カード「ICOCA」の利用が可能になる
(駅 名 標)
(五条方面を望む)
(踏切上から王寺方面を望む)
(玉 手 駅)
撮影年月日:2017(平成29)年1月3日