広島県庄原市西城町にあるJR西日本の油木駅は、山陰本線の宍道駅と備後落合駅とを結んでいる全線単線非電化の木次線(81,9km)の一般駅として、1937(昭和12)年12月12日に開業しました。
かつては島式ホームの1面2線を有していて列車交換も可能でしたが、後に下り線の線路が撤去されたので、現在は単式ホーム1面1線のみの無人駅です。
開業時に建てられた木造駅舎は解体されてしまったので、現在は駅舎はありません。
この油木駅は、広島県最北端の駅です。
油木駅が属する木次線は、かつては芸備線(広島駅~備中神代駅間)とともに山陰地方と山陽地方とを結ぶ陰陽連絡路線として機能し、1950年代から1990年までは広島・松江へ直通する急行「ちどり」などの優等列車も運転されていましたが、その後のモータリゼーションの普及と沿線の過疎化により次第に利用者は減少し、1990(平成2)年3月10日のダイヤ改正で急行「ちどり」の木次線の乗り入れが廃止されてからは普通列車のみの運転となり、陰陽連絡路線としての機能は失われました。
<油木駅の年表>
・1937(昭和12)年12月12日:国鉄木次線の駅として開業
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
(国鉄時代の駅名標)
(備後落合方面を望む)
(旧駅舎・ホーム側)
(油木駅旧駅舎)
撮影年月日:1992(平成4)年4月16日