浮舟の巻名は後世の人がつけたという事でしたが、
浮舟の巻に歌がありました。
有名な橘の小島を見て匂宮と浮舟が歌を詠みます。
年経(ふ)ともかはらむものか橘の
小島のさきに契る心は (匂宮)
橘の小島の色はかはらじを
この浮舟ぞゆくへ知られぬ (浮舟)
その後の浮舟を暗示したかのような歌です。
さて、浮舟の不運は、おつきの女房が高級で無かった事。
夜の闇に紛れて、いくら匂宮が薫に似せて侵入しようとも、
高級な女房なら、その香りの違いに気づくはず。
しかし、残念ながら女房は香りの違いに気づくこともなく、
匂宮を薫と思って浮舟の寝所に案内してしまいます。
気づいた時にはすでに遅し。
中の君邸で匂宮に見つかった浮舟は、
その後に、薫に囲われて宇治に行きますが、
また運悪く、中の君に送ったお正月の手紙が
匂宮の来訪中に届きます。
中の君も、匂宮に薫からの手紙と勘ぐられているので、
目の前で開いてしまうしかないのです。
お正月の手紙には、おめでたい事を書くのが普通ですが、
ちょっと違っていたのですね。世間を知らない人の手紙。若い女だと。
そして、以前の匂宮との怖かった事も内容にさりげなく書いていた。
これは、以前に会った若い女の手紙で、彼女は今は宇治にいると確信。
決行します。
匂宮もそこまで薫に対抗しなくてもとも思うのですが、
中の君に香りが移ったことも含めて、
普段からいろいろ思う事があったのでしょう。
匂宮は浮舟にぞっこんになります。
それほど浮舟は、何も知らない美しくて可憐な人だったのでしょうね。
浮舟の巻に歌がありました。
有名な橘の小島を見て匂宮と浮舟が歌を詠みます。
年経(ふ)ともかはらむものか橘の
小島のさきに契る心は (匂宮)
橘の小島の色はかはらじを
この浮舟ぞゆくへ知られぬ (浮舟)
その後の浮舟を暗示したかのような歌です。
さて、浮舟の不運は、おつきの女房が高級で無かった事。
夜の闇に紛れて、いくら匂宮が薫に似せて侵入しようとも、
高級な女房なら、その香りの違いに気づくはず。
しかし、残念ながら女房は香りの違いに気づくこともなく、
匂宮を薫と思って浮舟の寝所に案内してしまいます。
気づいた時にはすでに遅し。
中の君邸で匂宮に見つかった浮舟は、
その後に、薫に囲われて宇治に行きますが、
また運悪く、中の君に送ったお正月の手紙が
匂宮の来訪中に届きます。
中の君も、匂宮に薫からの手紙と勘ぐられているので、
目の前で開いてしまうしかないのです。
お正月の手紙には、おめでたい事を書くのが普通ですが、
ちょっと違っていたのですね。世間を知らない人の手紙。若い女だと。
そして、以前の匂宮との怖かった事も内容にさりげなく書いていた。
これは、以前に会った若い女の手紙で、彼女は今は宇治にいると確信。
決行します。
匂宮もそこまで薫に対抗しなくてもとも思うのですが、
中の君に香りが移ったことも含めて、
普段からいろいろ思う事があったのでしょう。
匂宮は浮舟にぞっこんになります。
それほど浮舟は、何も知らない美しくて可憐な人だったのでしょうね。