よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

いい山だったなぁ-群馬県片品村:至仏山

2023年08月12日 | 群馬
Mt.Shibutsu, Katashina Village, Gunma Pref.

さてさて、なんとかかんとか至仏山の山頂に辿り着いたワタクシですが、山は登ったら下りなくてはなりません。
下山は鳩待峠へと向かうのですが、山の鼻から至仏山には急登を一気に登るのですが、
鳩待峠には山の鼻からのルートに比べるとなだらかな勾配を下って行くことになります。
ですので、鳩待峠から至仏山にピストンで登山をする人が多いのですね


午前10時に下山を開始します。この岩が蛇紋岩。滑りやすい岩なのですが、今回は登山道が濡れていなかったので助かりました


下山路では至仏山に登ってくる多くの人達とすれ違いました。夏休みということもあるのでしょう。
子どもを連れた家族づれの姿も多かったです。子どもにとってはいい経験でしょうねぇ


鳩待峠への下山ルートには小さなピークが一つあるんです。小至仏山と呼ばれる小さなピークです。
普段だとなんということもないピークなのですが、この日は太ももの具合が心配なので、登りはゆっくりと歩くことにしました


「これが最後の上りや。ここを超えたら、鳩待峠までは下るだけや」と呟きながら歩いていきます


振り返ると蛇紋岩が露呈する至仏山の斜面が広がっていました。今回はヨタヨタした登山になってしまいましたが、
次に来る機会があればもっとシャキッとした形で山頂に立ちたいものです


小至仏山から眺めた至仏山です。尾瀬ヶ原を見下ろす景色も素晴らしい。越後や上州一帯の山々を見渡す展望も素晴らしい。
登山道脇に咲く数多の高山植物も素晴らしい。本当にいい山でした


大好きな「コバイケイソウ」を見つけました。太腿の痙攣も治まり、下山は快調に鳩待峠まで下って行くことが出来ました


「フデリンドウ」も見つけることが出来ました。この後は樹林帯に入り、12時30分に鳩待峠に着きました。
反省すべきこともありましたが、充実した尾瀬での二日間でした。憧憬の地だった尾瀬ですが、行って良かったなぁ

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/25723630

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


尾瀬ヶ原から至仏山へ…天候にも恵まれて楽しい二日間でした。ただ、今回は尾瀬沼を訪れることは出来ませんでしたし、
もう一つの名峰である燧ヶ岳にも登っていません。尾瀬まで行くのは簡単ではありませんが、ぜひもう一度は訪れたいです。
尾瀬はそう思わせるだけの魅力を持っている場所でした。



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なんとか辿りつきました-群馬県片品村:至仏山

2023年08月11日 | 群馬
Mt.Shibutsu, Katashina Village, Gunma Pref.

さてさて、尾瀬にある「日本百名山」の一つでもある至仏山を登るワタクシ達ですが、
順調なペースで急登な登山道を登っていたのでありました


「タカネツリガネニンジン」も好きな高山植物の一つです。この頃まではワタクシは余裕を持って歩いていました


しかし、山頂まであと30分くらいの場所まで来た時に、ワタクシは両太腿の内側、いわゆる内転筋がつってしまったんです。
山を登り降りするには当然脚に力を入れますが、その度に太腿がつるんです。これは困った。えらいことですわ


太腿を揉んだり叩いたりしながら、情けないほどゆっくりとしたペースで山を登っていきます。
相棒さんには「先に行って山頂で待っといて」と言い、先に行ってもらうことにしました


「タカネナデシコ」の花が、「もう少しや、頑張れ」と言ってくれているように思うのですが、足が思うように動きません。
太腿を揉み、太腿を叩き、脚をストレッチしながら、ただただ山頂を目指します


山頂まであと少しなのに、その短い距離が随分と長く感じられました。それでも一歩ずつ前に進めば山頂には辿りつきます。
「あと少し、もう少し」と自らを鼓舞し、山頂を目指します


午前9時30分。ようやく山頂に辿りつきました。なんとか太腿がつるのも、少しは治まってきました。
山頂について一息ついて、ようやく周囲の景色を眺める余裕が出てきました


こちらは新潟県側の山々になるのですが、右奥が平ヶ岳で左奥が越後駒ヶ岳になります。どちらも日本百名山です。

今回、脚がつった原因を自分なりに考えてみたのですが、朝食をまともに食べなかったのが大きな要因だったと思います。
山言葉に「シャリバテ」という言葉がありますが、食事をきちんと摂らなかったために低血糖状態になることなんです。
まあ、車で言えばガス欠状態になってしまったのでしょうね


こちらは武尊山、この山も百名山なんですよ。

そして、行動食をちゃんと準備していなかったことも要因だったでしょうね。バテてくると固形物は食べにくくなるのですが、
最近はゼリー状の行動食が売られています。さらに糖分、塩分を補給するためのサプリメントもあればよかったです。
もう一つ加えれば、カメラ機材も軽量化を考えるべきでしょうね。今回は18-300mm、10-24mmのズームレンズ。
30mmマクロレンズ。そして三脚を持って行ったのですが、もう若くはないので荷物を減らすべきですな

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/25723630

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


至仏山は素晴らしい山であり、本当に充実した登山でしたが、同時に反省すべきことも多い登山でした。
今回の登山を踏まえて、これからは次の3点に気をつけたいと思っています。
1-朝食は必ずしっかりと食べる。
2-行動食は多めに用意し、小まめにエネルギー補給を行う。
3-カメラ機材はできるだけ少なくし、荷物の軽量化を図る。
ま、簡単に言えば「もう若くはない」ということを自覚せねばならないですね。



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頂を目指して-群馬県片品村:至仏山

2023年08月10日 | 群馬
Mt.Shibutsu, Katashina Village, Gunma Pref.

さてさて、尾瀬ヶ原を歩いてきたワタクシ達は、尾瀬の名峰、至仏山の登山道を登って行きました


当初は樹林帯の中を登って行くのですが、樹林帯を抜けて森林限界に到達した時に、
一気に展望が開けるのがすごく嬉しいんですよねぇ


樹林帯を抜けると、眼下に尾瀬ヶ原を見下ろすことになります。そして、正面には燧ヶ岳が見えます。
ああ、あの尾瀬ヶ原をずーっと歩いて来たんだなぁ


鮮やかな色の「クルマユリ」です。夏山の登山の楽しみの一つは、可憐な高山植物に出会えることなんですよ


標高が高くなるにつれ、尾瀬ヶ原の姿をよく見渡すことが出来ました。ただ、この日は湿度が高かったからでしょうね。
前日に比べると空気が霞んでいたのがちょっと残念でした


望遠レンズで尾瀬ヶ原を撮ってみました。無数の池塘、湿原を横切る木道がよくわかります。
この素晴らしい自然が未来永劫残ることを心から願います


山の鼻から至仏山山頂への登山道は、ひたすら登るだけの直登ルートです。至仏山は蛇紋岩という岩で形成された山なのですが、
蛇紋岩は脆くて崩れやすく、そして何よりも滑りやすいのが特徴なんです。
そのため至仏山は滑落事故が多く、山の鼻からの直登ルートは登りだけの一方通行なんですよ。
実際に歩いてみて、このルートを雨の日に下ろうものなら滑落事故が多発するだろうなと実感しました。
現地に行ってみて、登りだけのルートにしている理由がよくわかりました


一歩一歩慎重に登って行きます。高山植物が、あるいは昆虫達が力を与えてくれる気がします


山の鼻から登り始めて2時間弱。ここまでは快調に登ってきたのですが、この後、ワタクシの身体に異変が起こるのです

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/25723630

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


関東地方の山を登ることが無かったので、至仏山から見える山並みはすごく新鮮でした。
周囲には2000m級の山をたくさん見ることが出来たのですが、西日本には2000mを超える高さの山はありません。
関東の人は身近に名峰がたくさんあって、羨ましいなぁと感じました。



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神々しい瞬間-群馬県片品村:尾瀬・尾瀬ヶ原

2023年08月09日 | 群馬
Oze, Katashina Village, Gunma Pref.

さてさて、時刻が朝の5時になると燧ヶ岳の肩の辺りから朝日が登ってきました。
すると尾瀬ヶ原は朝日に照らされて、言葉では表現し難いほどの美しい姿を見せてくれたのです


朝靄が朝日を浴びて茜色に染まります。そして、湿原の中で木道だけが朝日に染まって、浮かび上がって見えるような気がします


池塘の中に朝日が映り込みました。なんと神々しく、なんと厳粛な光景なのでしょう。
ワタクシも相棒さんも言葉を発することもなく、ただただこの素晴らしい光景に目を奪われていました


木道を歩く登山者のシルエットが見えます。これからワタクシ達が向かう山の鼻という場所に、3軒の山小屋があるのですが、
そこに宿泊した方のようです。朝食前の散歩というところなのでしょうね


ずっと訪れたかった尾瀬、一度は歩いてみたかった尾瀬ヶ原…この光景を見るだけで、尾瀬に来た甲斐がありました。
憧憬の地だった尾瀬ヶ原は、素晴らしい光景でワタクシを迎えてくれました


残雪が見られる頃の尾瀬ヶ原、水芭蕉が咲く時期の尾瀬ヶ原、草紅葉に彩られる尾瀬ヶ原…また違う季節に来てみたい。
そう思わずにはいられないワタクシでした


午前5時40分に山の鼻に到着。ここで小休止を取ります。というのも、山の鼻でトイレを済ませておかないと、
この後、至仏山に登って鳩待峠に下山するまで6時間くらいの間はトイレがありませんからね。
小休止を済ませて正面の至仏山へと向かいます。最近、この辺りは朝夕にクマが出没するようなので、
ちょっとビビりながら登山道へと向かいました


まずは樹林帯の中を歩きます。一歩一歩着実に登山道を登っていきます。
地形図を見ると山の鼻から至仏山山頂までは一直線の登りで、アップダウンも全くありません。
この後はひたすら登って行くのみなんですね


樹林帯を抜けようかという頃、足元にかわいい花を見つけました。多分「ホソバナウスユキソウ」じゃないかなと思います。
ウスユキソウっていうのは、エーデルワイスの仲間なんですよ

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/25723630

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


山の朝ほど素晴らしい時はありません。夜明け前から太陽が上ってくるまでの時間帯を、私は愛してやみません。
その時間を迎えるために朝の3時に起きることも、全く苦になることはないんですよ。
そのおかげでしょうか。日常の生活でも早起きは全く苦にすることは無くなりました。



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孤高な白樺-群馬県片品村:尾瀬・尾瀬ヶ原

2023年08月08日 | 群馬
Oze, Katashina Village, Gunma Pref.

さてさて、夜明け前の尾瀬ヶ原を歩くワタクシ達ですが、夜から朝に変わるこの時間帯がワタクシは一番好きです。
ましてや、その時間を山の上で迎えることが出来るのは、無上の喜びです


空が白んできました。都会でも夜明けの瞬間を迎えることは日常的にあります。しかし、都会で迎える夜明けとは違います。
凛とした空気感、身が引き締まるような冷気、遠くから聞こえてくる野鳥の声…ワタクシは至福の時を過ごしていました


牛首と呼ばれる場所に近づいた時、進行方向の左側に一本の白樺の木が見えました。
ワタクシ、この白樺の木に不思議なほど心を惹かれました。
「孤独な白樺」…ふと、こんな言葉が頭に浮かんだのですが、その言葉を打ち消しました。
「孤独」じゃない、この白樺は「孤高な白樺」だと


孤高とは自身の考えや信念を貫き、人に頼らずその道を突き進む事です。妥協を嫌い、名誉や誇りを重んじます。
だからと言って他人が嫌いな訳ではなく、自分は自分という考えが強いので、興味が沸かないことには干渉する事がありません。
この白樺にはそんな強さを感じました。ワタクシもそうありたい。自分の中に少しでも孤高な部分を持っていたいものです


朝靄の中に隠れていた至仏山が姿を見せました。ワタクシは登山が好きですが、特別に「日本百名山」を意識して登っているわけじゃないので、
さほど百名山を数多く登ったことがないんですよ。これまで29の百名山を登っていますから、
この日、至仏山を登れば30の百名山を登ったことになるんですね


燧ヶ岳の肩から朝日が登ってきました。尾瀬ヶ原の湿原にも朝の日差しが差し込んできます


時刻は朝の5時20分。日差しが差してくるとともに、朝靄が晴れていきます。
山の朝というのはなんとドラマティックで、なんと神々しいのでしょう


こんな素晴らしい尾瀬ヶ原という雄大な自然を保護し、後世に残してくれた先人達に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、現在も尾瀬の自然を守るために、尽力してくれている方々にも感謝の限りです

PS.この日のワタクシ達が歩いたルートはここで見ることが出来るので、参考にしてください。
https://yamap.com/activities/25723630

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


今年の夏も残念ながら登山者の事故が相次いでいます。そして、その多くが中高年の登山者なんですよ。
おそらく若い時に登った山、登ったコースを若い時のイメージで登ってしまうために、判断を間違えるのでしょうね。
私も若くはありません。山を登る時には「無理せず」「焦らず」「若いと思わず」を意識したいです。



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