よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

由緒ある地名-長野県長野市:鬼無里

2015年09月26日 | 信州(北信)
Kinasa, Nagano City

さてさて、今日からはまたまた信州の記事を続けますね。どうかお付き合いくださいませ。
予定よりも一日早く下山したワタクシ達ですが、本来はこの日(8月22日)に下山して白馬村に一泊する予定で宿も予約していたんですよ。
ですのでこの日は、前日から白馬村に泊まり、この日も白馬村に泊まるので一日白馬村に滞在することになります

ところが、ワタクシ達二人は毎年のように白馬村を訪れており、大抵の場所は訪れておりますし、この日は台風の影響で天候も良くないようです。
前日の夜に「白馬村を離れて、今まであまり行ったことのない場所を訪ねてみよう」という計画を立てまして、
この日はまず、長野県長野市の鬼無里(きなさ)に向かったのでありました


鬼無里も平成の市町村合併で長野市に合併されたのですが、鬼無里と書いて「きなさ」と読む地名には誰もが興味を持つと思うのです。
鬼無里の地名の由来にはいくつかの説があるのですが、最も有力な説と言われているのがこのような説なんですよ


その昔、この地には京の都から配流された紅葉という美しく高貴な女性がいました。
里長はなにかと京を懐かしむ紅葉の心を察してこの地に加茂川、東京、西京、高尾、二条、四条など
いずれも平安の都から名を取った地名をおき、紅葉をなぐさめたそうです。実際にこれらの地名は今も残っているんですよ


しかし紅葉は、やがて悪者達に担がれて盗賊の首領となり、旅人を襲って豪勢な暮らしをするようになりました。
人々は紅葉を鬼女と呼ぶようになり、そのうわさは遠く京の都にまで知れ渡ることとなりました


朝廷は平維盛に鬼女征伐を命じ、苦戦の末、ついに紅葉狩りを果たしたといわれています。
この地は、それ以降鬼の無い里、すなわち鬼無里と呼ばれるようになったということです。なかなか興味深いですよねぇ


周囲から隔離された盆地にある鬼無里は、この説が「なるほど」「もっとも」と思えるような、
どこか懐かしく、そして古き良き時代に日本の姿を残す集落なのです


鬼無里の集落の小高い場所に白髯神社(しらひげじんじゃ)という、なかなか立派な神社が鎮座しておりました。


この神社では、上に書きました鬼女紅葉討伐の戦勝祈願が行われ、また、木曽義仲が平家追討の戦勝祈願を行ったという歴史があります


そんな神社の中に、七夕の時に住民たちが書いた短冊が残っておりました。
「ゆうしょう 阪神タイガース」…これを書いた野球少年の思いを、叶えてくれるのはいつになることでしょう。
期待させては裏切り、その気にさせては落胆させの繰り返し。ああ、でもそれが阪神タイガースなのです


峠の上から鬼無里を眺めてみました。天候が良ければ、山並みの向こうに北アルプスが聳える姿が見えるのですが、この日は仕方ないですね。
ではでは、次の目的地に向かうとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-T1


白馬村から鬼無里に向かう時、道路のあちらこちらで補修工事をしていました。
最初は「なんでかなぁ」と思っていたのですが、去年の11月に白馬村を中心に大きな地震があったことを思い出しました。
最近は天災がとにかく多いので、忘れてしまうのはいけないですね



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小布施栗-長野県小布施町

2014年11月04日 | 信州(北信)
Obuse Town, Nagano Pref.

さてさて、志賀高原からの帰路、長野県小布施町に立ち寄ったワタクシ達は
味わい深い小布施の街をカメラ片手に歩くことにいたしました。疲れを知らないオジサン達なのです


重厚な瓦屋根が「旧家」という雰囲気を醸し出します。いいですねぇ


ワタクシは「カメラ」というものを初めて手にしたのは、小学生の時でした。
その頃は鉄道写真を撮るのが好きで、早朝の大阪駅などによく行ったものでした
その後、山に登るようになって山岳写真にのめり込みました。20代の頃は、山の写真ばかり撮っていました。
それが30代くらいになると、撮りたい対象がどんどん広がって行き、いつの頃からか歴史を感じる町並みも対象の一つになりました。


歴史を感じる町並みを歩くことは、いつの間にかワタクシの大きな楽しみの一つになりました。
古い町並みを歩き、歴史に思いを馳せる時間はワタクシにとって楽しい楽しい時間なのです


これからも日本各地の、いや、日本に限らずいろんな国の古い街を訪ね歩きたいものです
そういえばこのブログも、タイに旅行に行っていろんな街を歩いた時の写真をブログにしたいと思ったのがきっかけでした。


それにしても台風の大雨を心配した今回の信州旅行ですが、最後の最後まで青空が広がってたんですよ。
本当に本当に、幸運なワタクシ達でありました


ところで、小布施といえば栗が有名なのはご存知でしょうか
小布施で栗の栽培が盛んになったのには諸説あるようなのですが、戦国時代には広大な栗林があったのは間違いないそうです。
ところが明治時代以降、長野県では養蚕がさかんになり、この地域でも栗林がカイコの餌となる桑畑に代わって行ったそうなんです。
しかし、養蚕業の衰退とともに再び栗が植えられ、今では小布施栗は超有名なブランド栗になりました。
町を歩いていても和菓子、洋菓子…栗を使ったお菓子がいっぱい売られれており、すごい人気でありました
ワタクシ達は小布施で栗ごはんか栗おこわの昼食を食べようと思っていたのでありますが、そういうお店はどこもすごい行列だったんですよ。


そんな中、昔のポン菓子を作る機械で焼き栗を焼いておりましたので、ワタクシは大好きな焼き栗を買うことにいたしました。


焼き立て、熱々の焼き栗はそれはそれは美味で美味でありました
かくしてワタクシ達オジサン二人組の信州旅行は、最後まで好天に恵まれて終わったのでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-T1


大好きな信州…今年は三度目の訪問となりました。毎年二度か三度は絶対に訪ねる信州。
次に訪れるのは春になるのかなぁ。今度はどこに行こうかなぁ。
帰路の車の中で、そんなことを考える私でありました



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北斎ゆかりの地へ-長野県小布施町

2014年11月03日 | 信州(北信)
Obuse Town, Nagano Pref.

さてさて、ワタクシ達オッサン二人組の信州旅行も帰宅の時間が迫ってまいりました
ワタクシ達は志賀高原からの帰路、ちょっと長野県小布施町に立ち寄ることにいたしました。


小布施町は長野県の北東に位置する町でして、葛飾北斎をはじめ、歴史的遺産を活かしたまちづくりを行ないました。
その結果、雰囲気のある街並みが人気を呼び、今では人気の観光地として多くの観光客がやって来ます。
「町おこし」の成功例として、小布施を参考にする自治体も多いと聞きました


この日は三連休の真ん中の日、ワタクシ達は「けっこう人が多いやろなぁ」と予想はしてきたのですが、その予想を上回る人出にビックリ。
ワタクシは6年前に小布施を訪ねたことがあるのですが、その頃はさほど観光客が多くはありませんでした。
今では大人気の観光地に様変わりでありました


古い町並みが広がるエリアに高井鴻山記念館という建物がありましたので、ワタクシ達は入館いたしました。
記念館は豪商でありながら画家、書家、思想家、文人として江戸末期一級の文化人であった高井鴻山に関する資料が展示されているのですが
ワタクシはそういった資料よりも豪商の立派な建物の方に目が行きます


鴻山は葛飾北斎と交友があり、北斎は83歳の時に初めて小布施を訪ね、一年あまりを小布施で過ごしました。
北斎の才能を評価していた鴻山は、この敷地に北斎のためのアトリエも建てているんですよ


北斎は小布施をずいぶん気に入ったのでしょうね。計四度も小布施を訪れているんです。
ただ、初めて小布施に来たときは83歳。最後に訪れたときは89歳なんですよ。
江戸から小布施まで80代にして歩いてやって来て、精力的に絵を描いていた北斎のバイタリティには驚くばかりです。
当時は平均寿命も50歳くらいだったのですから、驚くべき人物ですね


一方、鴻山という人物なのですが、文化人としてはなかなかの人物だったようなのですが
金銭面ではルーズであり、事業家としてはまったく無能だったらしいです
京や江戸では遊郭などで大金を使って遊女と遊びほうけていたようで、しっかり者の弟のおかげで高井家はもっていたのですな。


まぁ、芸術家や小説家に人格破綻者や常識から逸脱した人が多いのは、いつの時代も同じですな。
そういう生き方をしているから、ワタクシ達のような凡人には見えない世界が見えるのでしょう


ではでは、小布施の街をそぞろ歩くといたしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-T1


ここ小布施もそうなのですが、これまで「町おこし」に成功した街を数多く訪ねました。
気づいたのは町おこしに成功した街には共通点があるんですよ。
一つは行政が主導ではなく、住民が主導で町おこしを推進していること。
もう一つはホスピタリティ、いわゆる「おもてなし」の心にあふれていること。
おもてなしの心にあふれた町には、再訪したくなりますものね



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鄙びた秘湯の佇まい-長野県山ノ内町:角間温泉

2014年11月02日 | 信州(北信)
Kakuma-Onsen Spa, Yamanouchi Town, Nagano Pref.

さてさて、ワタクシ達は早朝から長野県山ノ内町にある志賀高原でトレッキングを楽しんだのですが
トレッキングでけっこう汗もかき、さっぱりしたい気分でありました
となれば温泉に行くのは必然でありますが、なにせ志賀高原の周辺には温泉がいっぱいあるのでどこに行くか迷います


そんな中で、ワタクシ達は角間温泉(かくまおんせん)の外湯に立ち寄ることにいたしました。
角間温泉は志賀高原から近い場所にあるにもかかわらず、幹線道路から外れているために鄙びた山あいの温泉のような趣があるんです。
見てください、このバスの時刻表を。最近は「秘湯マニア」に人気の温泉だとのことですよ。


古くより湯治向けの名湯として知られ、林芙美子、吉川英治など数多くの文人も訪れた名湯なんですよ。
この「越後屋」さんの堂々たる三階建ての木造建築が、由緒ある温泉の証明ですね


ここ角間温泉には外湯が三か所ありまして、地元の人や宿泊客は無料で入浴することが出来るんです。
正面にあるのが外湯の一つである「大湯」で、このあたりが温泉街の中心部です。


これは「新田の湯」という外湯でした。パッと見るだけだと、そのへんの民家のように思えてしまいます


そしてもう一つ、「滝の湯」という外湯がありましてワタクシ達はこの滝の湯に入浴することにいたしました。
この角間温泉の入浴の仕方がなかなか面白いので説明いたしますね


日帰りの外来入浴の場合は、大湯の前にある黒鳥商店という萬屋さんで、車の鍵と引き換えに鍵を借りるんです。
鍵は駐車場代も込みで300円で借りることが出来、3つの外湯すべてに入浴することが出来るんですよ
この鍵を外湯の入り口のカギ穴に入れると、自動的に鍵が開くんですよね。
それにしても、3件の外湯に入っても300円とは安いですよねぇ


100%源泉かけ流し…お湯はかなり熱めですが、すべすべした気持ちのいいお湯でありました


豪華な温泉街も悪くはないでしょうが、こういう鄙びた温泉街もいいものです。
地元の人と笑顔で会釈したり会話を交わしながら、ワタクシ達はとてもいい気分でありました


とはいえ、時刻はまだお昼前です。もうちょっと立ち寄りたい場所があるんですよ

使用したカメラ:FUJIFILM X-T1


温泉の湯船に浸かると「あぁ、ええ気持ちやぁ」「あぁ、極楽極楽」と思わず声が出てしまいます。
以前に信州の温泉で、私の横にいた外国人が湯船に浸かった瞬間に「あぁ、たまらない」と言っていたので
あの気持ち良さは万国共通なんでしょうね



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紅葉だより-長野県山ノ内町:志賀高原

2014年11月01日 | 信州(北信)
Shiga-Kougen Highland, Yamanouchi Town, Nagano Pref.

さてさて、長野県山ノ内町の志賀高原で、ワタクシ達は早朝からトレッキングを楽しんできたのでありますが
いよいよトレッキングも残すところあと少しとなりました


蓮池のあたりまで高原を下って来ると、楓の木がけっこうあるんですよ。
楓の木は赤く色づき、まさに「秋本番」の装いでありました


この季節になると各地から「紅葉だより」が届きます
11月にもなろうものなら「この週末はどこに行こう」「今度はあそこに行ってみよう」…そんなことを考えながら、天気予報とにらめっこします。


紅葉の色づきは年によって大きく変化します。今年は夏の天候が不順だったので、ちょっと色づきが心配です。
また台風がけっこうやって来たので、葉も傷ついていないかなぁって思うんですよね


すでに北の大地や、高い山から紅葉情報が届きます。すでに紅葉を見に行かれた方は、今年の紅葉はどうだったでしょうか
関西の紅葉は、見ごろが11月の下旬です。これからがやっと紅葉の季節です


今年もまたワタクシの紅葉は信州から始まりました。今年はどれだけ紅葉を見ることが出来るのでしょう。
毎年、この季節が来るとワクワクしてきます


関西では信州のような雄大な風景を見ることは出来ません。その代わりに、人と自然が共存しながら作り上げてきた風景があります。
洗練された京都のお寺で見る紅葉はもちろん、ちょっと素朴な滋賀や奈良のお寺の紅葉も魅力的です


今年もこのブログで、見に来てくれる皆さんに素敵な紅葉を届けることが出来れば幸せです。
志賀高原のトレッキングはこれで終わりますが、このまますぐに大阪に帰ったわけではありません。
もう少し信州のブログは続くのです

使用したカメラ:FUJIFILM X-T1


どう考えても私の場合、同年代の他の人に比べて元気で体が丈夫なようです。
別に特別に健康に気をつけているわけではないし、特別に運動を毎日しているわけではありません。
元気で丈夫な体に産んでくれたことを、親に感謝するしかないですね



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