よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

素晴らしき木造校舎-山口県萩市:萩・明倫学舎

2024年09月23日 | 山口
Meirin School Buildings, Hagi City, Yamaguchi Pref.

さてさて、萩市を訪れたワタクシ達は東光寺の参拝を終えて、萩市内の中心部へと向かうことにしました。
松陰神社や東光寺は萩市の東の端にあるので、中心部まではかなりの距離があります。
ワタクシ達は100円で乗ることが出来る市内循環バスに乗り、市内中心部へとやって来ました


ワタクシ達がやって来たのは「萩明倫校舎」という建物です。この建物はどういうものなのか、簡単に説明してみますね。
江戸時代、諸藩は藩士の子弟を教育するために学校を設立しました。このような学校を藩校と言うんです


長州藩の藩校であった明倫館は水戸藩の弘道館、岡山藩の閑谷黌と並び、日本三大学府の一つと称されました。
明治時代になり明倫館の敷地だった場所に明倫小学校が建設されたんです。
この建物は本館で昭和10年に建設されたものなのですが、この本館をはじめとして四棟の木造校舎が造られ、
2014年まで明倫小学校の校舎として利用されていたんです


その後、明倫小学校は隣接地に移転し、2017年に敷地一帯が明治維新150年記念事業として整備され、
旧校舎は萩市の観光拠点施設「萩・明倫学舎」として生まれ変わったんです


ワタクシは木造校舎で学んだ経験がありません。小学校、中学校、高校、大学と全てが鉄筋コンクリートの校舎でした。
でも、木造校舎はワタクシにとっても、どこか郷愁を感じさせてくれるんですよ


復元された教室に入りました。前に掲げてあるのは吉田松陰の言葉です。
館内の展示のを見てちょっと驚いたのは、明倫小学校では毎日、すべての教室で吉田松陰が残した言葉を朗読しているんです。
もし、会津の方から萩に引っ越してきた児童がいたら、吉田松陰の言葉を朗読できるんですかねぇ。
ま、今の時代の子どもには旧会津藩や旧長州藩なんていう意識はないでしょうから、そんな心配は無用でしょうか


会津藩から見れば吉田松陰は「国家転覆を目論むテロリストを養成した人物」になるわけです。
相棒さんはしきりに「小学生にテロリストの言葉を朗読させるのは教育としてどうなんやろ」と言っておりました


ワタクシはそういうことよりも、立派な木造校舎の姿に感心していました。
こういう昔からの古い校舎を訪れるといつも思うのは、大阪にはこういう校舎が全く残っていないんです。
大阪の学校建築って、どこも無味乾燥で特徴のない校舎ばかりなんです。
どうも大阪というのは昔から今に至るまで、学校教育に対してお金をかけない気がするんですよ


ではでは、この素晴らしい校舎群をもう少し見ていくとしましょうか

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


古い学校の屋舎を訪ねるのが好きで、日本各地でいろいろな校舎を見てきました。
今、少子化のために日本中で小中学校の統廃合が進み、廃校になる学校が数多くあります。
歴史のある校舎、地域の方に愛されてきた校舎は、この明倫学舎のように「学校」という機能を失ったとしても、
観光施設や商業施設、記念館など何らかの形で残してほしいと思うんですよ。



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