老舗でいただく珈琲-京都市中京区：「イノダコーヒ本店」

Cafe“Inoda Coffee”, Nakagyou Ward, Kyoto City

さてさて、美味しい昼食もいただいたワタクシ達ですが、家人がちょっと買い物をしたいということなので
ワタクシ達は京都市中京区の三条通界隈に出向くことにいたしました。
家人が買い物をする間、ワタクシは三条通のレトロな建物を眺めながらブラブラと散策しておりました。


三条通と高倉通が交わるあたりに、目を惹く立派な建物があるんですよ。
これは京都文化博物館という建物で、京都の歴史や文化を手軽に楽しめる博物館なのですが
もともとは日本銀行京都支店の建物で、辰野金吾氏の設計による建物なんです。


辰野金吾氏といえばなんといっても東京駅の設計者として有名ですよね。
ワタクシが住む関西では大阪市中央公会堂、奈良ホテル、そして南海電鉄浜寺公園駅などが有名です。


これはSACRAビルというのですが旧不動貯蓄銀行で、1916年に建てられた洋風建築です。


このあたりはレトロな洋風建築と、京町家が混在するというなかなか面白いエリアなんですよね。

そうこうしているうちに時は過ぎ、ワタクシは家人と待ち合わせの時間になりました。


待ち合わせの場所は京都の老舗喫茶店であるイノダコーヒ本店でありました。（「コーヒー」ではなく「コーヒ」なんですね）


京都というと和食のイメージが強いと思いますが、意外なくらいに喫茶店やカフェが多く、戦前からの老舗喫茶店も多くあります。
またパンの消費量も多く、一世帯当たりのパン消費量は都道府県別で京都府が全国1位。
都道府県庁所在地で一人あたりのコーヒーにかける金額は京都市が全国1位という結果が出ています。意外でしょ。


老舗だけあってメニューにも重厚感が漂います。1940年設立っていうことは、日中戦争の最中にお店が始まってるんですね。
コーヒーとかパンとかは「敵性の飲食物だ」とか言われなかったのかな。


あらあら、水が入ったコップにもお店のロゴが…。こういうのが嬉しいですねぇ。


家人はイノダコーヒのオリジナルブレンドである「アラビアの真珠」を注文いたしました。
家人曰く「少し酸味がある薫り高いコーヒー」だとのこと。


ワタクシは「プレミアム」という名前のコーヒーを注文いたしました。
ワタクシはそもそも紅茶派でありまして、コーヒーの味を論評できるほどの人物ではありません。
ただ、このコーヒーはとても重厚な感じというか、濃厚な感じがする味わい深いコーヒーでありました。

イノダコーヒ本店…京都市中京区堺町通三条下ル道祐町140

使用したカメラ：Canon EOS7D


京都に行くとここイノダコーヒ以外にも、スマート珈琲、前田珈琲、静香など、お気に入りの老舗喫茶店があるんですよ。
ただ、老舗の喫茶店には一つ苦手なことがあるんです。というのは、喫茶店というのはかつては喫煙を楽しむ場所でもありました。
ですので、古い喫茶店には今でも全面禁煙のお店が少ないんですよね。（最近はさすがに分煙のお店が増えてきましたが）
私はとにかくタバコが苦手なので、早く全面禁煙になってほしいと願っています。


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