よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

静寂に包まれた終着駅-岐阜県郡上市:北濃駅

2024年11月06日 | 岐阜
Hokuno Station, Gujou City, Gifu Pref.

さてさて、ひるがの高原で人生初のグランピングを経験したワタクシ達ですが、朝食を終えて帰路に着くことになりました。
そのまま大阪に帰ってもいいのですが、ワタクシ、ちょっと立ち寄りたい場所があったんですよ


ワタクシが立ち寄りたかったのは長良川鉄道の終着駅である北濃駅でした。
「終着駅」という言葉にワタクシは心惹かれるのですが、この北濃駅も好きな種着駅の一つなんです


1日に平日は8本、土日祝日は7本しか列車の発着がない北濃駅なのですが、
ワタクシたちが駅に着いたのは8:53分でした。これなら列車の写真を撮れると思い、プラットホームへと走っていきました。
ワタクシは鉄道の神様に愛されているのでしょうか。数少ない列車に遭遇することが多いんですよね


列車に「越美南線全線開通90周年」というヘッドマークがありますが、これについてはちょっと説明したいのです。
長良川鉄道という路線なのですが、元々は国鉄の路線で、岐阜県(南部は旧美濃国)と福井県(北部は旧越前国)を
結ぶ鉄道(越美線)として着工されたのですがが、全通は果たせませんでした


福井県側の越美北線はJR西日本に承継されましたが、岐阜県側の越美南線は国鉄分割民営化を前に特定地方交通線に指定され、
1986年に長良川鉄道が運営する第三セクター鉄道路線となったんですよ


北濃駅を出発して行った列車の乗客はわずか一人。北濃駅の1日平均乗車人数は12人ということですから、一人というのも頷けます。
列車が出発して行った後は、駅にいるのはワタクシと家人だけ。終着駅は静寂に包まれていました


駅構内北側には蒸気機関車の向きを変える転車台が残っています。
この転車台は蒸気機関車が現役だった1960年代終わり頃まで使用されていたそうです


この線路は県境を越えて福井県まで繋がるはずでしたが、もうそれも遠い過去の夢となりました。
ワタクシには線路が寂しそうに佇んでいるように思えてしまうのでした


ワタクシは「終着駅」というのが好きで、これまで日本国内や海外でもさまざまな終着駅を訪れました。
国際列車が発着するターミナル駅もあれば、一日に数本の列車しかやって来ないローカル線の終着駅もありました。
ただ、いずれにしても「終着駅」にはなんとも言えない雰囲気があるんですよね


長良川鉄道北濃駅…国鉄時代の雰囲気を残す素敵な終着駅です。この駅がこれからも存続することを願うばかりです

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


家人は鉄道好きでも、ましてや鉄道マニアでもありません。ただ、私の影響もあるのか鉄道に乗るのは好きなんです。
この駅に来た時に「うわぁ、雰囲気のいい駅やねぇ。こんな駅好きやわ」と言いながら、スマホで何枚も写真を撮っていました。
家人が鉄道を好きになってくれるのは嬉しいのですが、さすがに駅で1時間も列車を待つのは嫌なようですね。



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