Unzen Hot Spa,Shimabara City, Nagasaki Pref.
さてさて、雲仙温泉に宿泊したワタクシ達は、朝食を終えるとホテルに荷物を預けて、ホテルから程近い場所へ歩いて行きました。
硫黄の香りが立ち込め、地の底から吹き出す蒸気と熱気が辺り一面を覆い尽くすこの場所は雲仙地獄と呼ばれています。
日本には「地獄」という名前がつく地名がたくさんあります。
火山・温泉地などで、絶えず煙や熱湯がふき出している所に「地獄」という名前が付けられることがよくあるんですよ。
有名なのは地獄めぐりの「血の池地獄」や「海地獄」がある別府、猿が温泉に浸かる姿が有名な信州の地獄谷温泉などですね。
ただ、この雲仙地獄は見た目も地獄を連想させるのですが、実際に地獄のような光景が繰り広げられた過去があるんです。
島原半島はキリシタン大名・有馬氏の治下でキリスト教が栄えましたが、禁教時代になると、迫害の地へと変貌します。
雲仙地獄では、1627年〜1631年の間、キリシタンに信仰を棄てさせるための拷問と処刑が行なわれたという記録が残されています。
島原藩主・松倉重政は、幕府への忠誠を示すために、農民からの過酷な取り立て、そしてキリシタン弾圧を行なったのです。
有名な話では、キリシタン大名の有馬晴信の家臣であったパウロ内堀作右衛門という人物がいたのですが、
彼は3人の息子が海に沈められて殉教してもなお、棄教しなかったため、両手の親指と小指を残し3本ずつの指を切り落とされる拷問を受け、
額に切支丹の3文字の焼き印を刻まれるという過酷な拷問が行なわれ、ついに他の潜伏キリシタン15名とともに雲仙地獄へと送られます。
彼らは両足に縄を掛けて逆さ吊りにされると、湯壺に浸けては引き出す拷問や、熱湯を掛けるという責め苦を繰り返され、
最後は絶命するまで湯を掛け続けて、遺体は湯壺の中に沈められたのです。
その光景は想像するだに地獄です。もちろん、ポルトガルやスペインの領土的な野心や貿易商人達の極悪非道な人身売買など、
キリシタン弾圧には信仰とはまた別な様々な背景があることはわかります。
しかし、例えそうだとしても人は悪魔にも、鬼にもなることが出来るのかと思うと、恐怖すら感じます。。
噴煙の彼方に太陽の光が見えました。拷問を受けながら、死を覚悟し意識が遠のいていく中、
キリシタンの目にあの光は天使が降臨してきたかのように見えたのじゃないだろうか…そんなことを思いました。
雲仙地獄にはそんな歴史を知る由もない猫たちがたくさんいました。猫ちゃん達にとってここは、暖かくて気持ちいいのでしょうね。
ワタクシ達は雲仙地獄の散策を終えるとホテルに戻りチェックアウトを済ませ、長崎市へと向かったのでした。
使用したカメラ:FUJIFILM X-T30
キリシタン弾圧の時代における、神と信仰の意義を命題に描いた遠藤周作氏の『沈黙』という小説があり、私は高校生の時に読みました。
そして、数年前にマーティン・スコセッシ監督によって映画化されました(窪塚洋介、浅野忠信らが日本からは出演していました)。
残念ながら日本ではあまり話題にならなかったのですが、今回の長崎行きを経て、もう一度この映画を見てみようと思っています。
今はそういう時に、NETFLIXやU-NEXTで見ることが出来るのは便利ですよねぇ。
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さてさて、雲仙温泉に宿泊したワタクシ達は、朝食を終えるとホテルに荷物を預けて、ホテルから程近い場所へ歩いて行きました。
硫黄の香りが立ち込め、地の底から吹き出す蒸気と熱気が辺り一面を覆い尽くすこの場所は雲仙地獄と呼ばれています。
日本には「地獄」という名前がつく地名がたくさんあります。
火山・温泉地などで、絶えず煙や熱湯がふき出している所に「地獄」という名前が付けられることがよくあるんですよ。
有名なのは地獄めぐりの「血の池地獄」や「海地獄」がある別府、猿が温泉に浸かる姿が有名な信州の地獄谷温泉などですね。
ただ、この雲仙地獄は見た目も地獄を連想させるのですが、実際に地獄のような光景が繰り広げられた過去があるんです。
島原半島はキリシタン大名・有馬氏の治下でキリスト教が栄えましたが、禁教時代になると、迫害の地へと変貌します。
雲仙地獄では、1627年〜1631年の間、キリシタンに信仰を棄てさせるための拷問と処刑が行なわれたという記録が残されています。
島原藩主・松倉重政は、幕府への忠誠を示すために、農民からの過酷な取り立て、そしてキリシタン弾圧を行なったのです。
有名な話では、キリシタン大名の有馬晴信の家臣であったパウロ内堀作右衛門という人物がいたのですが、
彼は3人の息子が海に沈められて殉教してもなお、棄教しなかったため、両手の親指と小指を残し3本ずつの指を切り落とされる拷問を受け、
額に切支丹の3文字の焼き印を刻まれるという過酷な拷問が行なわれ、ついに他の潜伏キリシタン15名とともに雲仙地獄へと送られます。
彼らは両足に縄を掛けて逆さ吊りにされると、湯壺に浸けては引き出す拷問や、熱湯を掛けるという責め苦を繰り返され、
最後は絶命するまで湯を掛け続けて、遺体は湯壺の中に沈められたのです。
その光景は想像するだに地獄です。もちろん、ポルトガルやスペインの領土的な野心や貿易商人達の極悪非道な人身売買など、
キリシタン弾圧には信仰とはまた別な様々な背景があることはわかります。
しかし、例えそうだとしても人は悪魔にも、鬼にもなることが出来るのかと思うと、恐怖すら感じます。。
噴煙の彼方に太陽の光が見えました。拷問を受けながら、死を覚悟し意識が遠のいていく中、
キリシタンの目にあの光は天使が降臨してきたかのように見えたのじゃないだろうか…そんなことを思いました。
雲仙地獄にはそんな歴史を知る由もない猫たちがたくさんいました。猫ちゃん達にとってここは、暖かくて気持ちいいのでしょうね。
ワタクシ達は雲仙地獄の散策を終えるとホテルに戻りチェックアウトを済ませ、長崎市へと向かったのでした。
使用したカメラ:FUJIFILM X-T30
キリシタン弾圧の時代における、神と信仰の意義を命題に描いた遠藤周作氏の『沈黙』という小説があり、私は高校生の時に読みました。
そして、数年前にマーティン・スコセッシ監督によって映画化されました(窪塚洋介、浅野忠信らが日本からは出演していました)。
残念ながら日本ではあまり話題にならなかったのですが、今回の長崎行きを経て、もう一度この映画を見てみようと思っています。
今はそういう時に、NETFLIXやU-NEXTで見ることが出来るのは便利ですよねぇ。
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よくもまあ 人が人にそんな仕打ちができたものです!
宗教というのは、心の支えになるものなのでしょうに
宗教は 違った力が働くと 怖いものです。
そんなおそろしい拷問に使われたとは
知りませんでした。
沈黙は読みました。映画も見ましたが
重たかったです。凸
迫害が行われてたとは、存じませんでした。
人がやる事は、時に実に恐ろしい。
でも、それでも捨てられない信仰心。
色々と考えさせられました。
凸
ぽち
そういう残酷な恐い話がある事も知らずに
ただ湧き出す硫黄、湯煙などを
眺めながら一回りしました
一番下の風景、覚えています
懐かしいです
見るからに地面の中から湧いてくる温泉の湯気と硫黄の煙 独特の場所ですね
周辺はキリシタン弾圧で悲話の多い場所
今では観光地になって昔のこと想像できないです
通すという事だったのですね
地獄です確かに
大きなニャンコちゃんですね
いろんな事を思う旅ですね
酷すぎますね。
人間の行えることなのか?と
人間の皮を被った鬼ですよ。
沈黙という映画はまだ見たことないので、
配信で見てみよう。
アマプラにあるかな?
信仰の名のもとに数々の残虐な行為が行われて来た
歴史を見るにつれ、人間の他者への寛容さのなさと、
信仰を持って国(人)を治めようとする意図が見え隠れ
して、悲しくなります。
丸々と太ったネコちゃん。島原の地獄は彼らには
天国なのでしょうか。
最近、エネルギー不足で世界中が大騒ぎをしています。日本も40年以上経過した原子力発電を再稼働するとか・・恐ろしいです。素人考えですがこの地熱発電が話題に上らないのが不思議です。費用が掛かりすぎるのかなぁ~^^。一番安全ですよね。