新旧混在-大阪府泉佐野市：佐野町場

Sano Machiba, Izumisano City, Osaka Pref.

さてさて、佐野町場と呼ばれる大阪府泉佐野市の歴史あふれる街並みをワタクシは歩いておりました。


狭い路地を曲がるたびに心惹かれる風景に出合います。ワタクシはこういう風景が大好きです。


ワタクシはこの丸い郵便ポストが大好きなのですが、このポストにはふさわしい場所というのがあると思います。
こういう光景は、丸い郵便ポストにふさわしいと感じるんですよね。


ちょっと面白い家がありました。擬洋風というのでしょうか。中はどうなっているのでしょうね。


高い煙突が見えました。銭湯でしょうねぇ。ワタクシの実家は大阪の下町の長屋でありまして、家にお風呂が無かったんですよ。
毎日、近所の悪ガキ達で一緒に銭湯に行くのが楽しみだったんですよねぇ。それにしても、この建物、営業しているのかなぁ。


表に回ってみたのですが、この朽ち果てた感じは営業をやめた銭湯なんでしょうねぇ。


と思ったのですが、通りかかった人に訊いてみると「今でもやってまっせ」と返事が返ってきました。
「やってますん？」とワタクシがビックリすると、「昭和の初めからずっとこのままですわ。今でも薪でお湯沸かしてますねん」とのこと。
これは機会があれば、ひとっ風呂浴びたいものですな。


昭和30年代の雰囲気そのままの路地の向こうに、りんくうタワーゲートビルが見えています。
時代の発展から取り残されたような佐野町場の町並み。そして、関西国際空港の建設とともに造られた超高層ビル。
旧いものと新しいものが混在するこの町が、ワタクシにはすごく魅力的に思えるのです。


近代的な超高層ビルと、時代の発展から取り残されたような町並みが混在する風景…ワタクシはどこかでこんな光景を見たと思いました。
バンコク、マカオ、高雄、台北…エネルギッシュなアジアの街で見た光景を、ワタクシは思い出していたのです。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


バンコクやマカオでも、ワタクシは下町の路地裏を歩くのが大好きでした。
喧噪の中で異国の言葉に身を任せ、食材や調味料の匂いを楽しみ、読むことすら出来ない文字を眺めながら路地を歩く。
あの感覚をまた感じ取りたい。そのためには異国に旅立たねばならないのですが。


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