私の趣味のなかに登山というのもあるのですが
今日は「1953年5月29日にニュージーランドのEdmund Hillary
(エドモンド・ヒラリー)とTenzing Norgay(テンジン・ノルゲイ)が
ネパール側から初登頂に成功した」と
『魅惑のエベレスト山域 トレッキングとピークへの誘い』(小笠原寛著、牧歌舎)
に記されているようにエベレスト登頂記念日だそうです。
私はもちろんエベレスト登頂なんて夢のまた夢ではありますが
もう10数年前になりますが、友人達と八ヶ岳登山をした時の
ことをみなさまにお話したくなってしまいました。
ここでの下山コースの最終地点で岩場の連続する場所がありました。
晴眼者(普通に見える人のこと)であれば1時間半ほどのコースですが
視力障害のある私にとって岩場での下山というのは
岩の上で片足に体重をかけ、またその片方の
体重のかかっていないほうの足で次の岩を探しながら進むという
非常に神経を使う運動の連続になるのです。
この下山コースで晴眼者の倍以上の時間がかかり
肉体も精神もこれ以上ないほど疲労しきっての下山になりました。
普段の登山であれば下山後のビールの格別さが
本当にたまらないのですが、この時は疲労のため
食事ももちろんアルコールも取ろうという気力さえありませんでした。
ですが下山後に入った
に入ったときのことです!!!
私は生まれて初めて臍下丹田から滾々と湧き上がってくるエネルギーを
実感することとなりました。つい『俺は生きてるぞー』と叫んでしまったぐらいです。
後にも先にもこのような経験は初めてのことですが、
普段は目に見えない人間のエネルギー(氣)を
実感できた貴重な体験でした。
私たち人間も偉大なる自然界の中で生かされています。
さまざまな氣によってプラスにもマイナスにも影響されますが
その中での調和をとって生きていかなくてはいけません。
この最も調整のとれた状態を『中庸』(ちゅうよう)と呼び
この「中庸」を目標として治療を行っていますが、
これが簡単なようでとても難しいのです。
自然界には『邪気』と呼ばれる
人にとってマイナスな『氣』も確かにありますがその反対に
プラスになる『正氣』も沢山あるのです。良い氣を受けに
登山とまでは申しませんが、四季折々の自然に触れて
『正氣』をたくさん受けに行ってみてください。心も身体も
生き生きしてくること間違いなしです。