7年前登山講習で雪崩発生していた。栃木県那須町で登山講習会に参加した高校生ら8人が死亡した雪崩事故で、7年前にも同じ講習会中に雪崩が発生し,複数の生徒らが巻き込まれていたことが21日、県教育委員会などへの取材で分かりました。けが人はいなかったといいます。当時の参加者には今回の引率教諭も含まれていました。
県教委によると2010年3月、今回の発生場所に近い「郭公沢(かっこうざわ)」と呼ばれる場所で雪崩が発生し、実技講習をしていた生徒が流されました。生徒数人が腰の付近まで雪に埋もれましたが、けが人はおらず、講習はその後も続けられました。
この雪崩の発生は、講習会を主催する県高校体育連盟登山専門部が発行する会報などに記載がなく、今回の事故を受けた引卒教諭への聞き取りで判明しました。
教諭は「ケガがなかったので、特に報告はしなかった」と説明しているといいます。
今回の雪崩事故は、3月27日に雪をかき分けて進むラッセル訓練中だった高校生と引率教諭らが巻き込まれ生徒7名と教諭の計8人が死亡し、他に40人が重軽傷を負いました。
〈2017年4月22日の赤旗記事の抜粋)
栃木県の高校体育連盟は、人の命をどう考えているのでしょうか。
7年前の訓練で、生徒が雪崩に巻き込まれて、腰まで埋まった事例は全国に発信して、同じような事故が起きないようにすべきなのに、自ら公表している会報にも掲載しない姿勢に驚きます。
雪崩は天災ですが、今回の訓練での事故は機器の準備も含めて人災と思われます。