日本と世界

世界の中の日本

和気シクルシイ著「戦場の狗 ある特務諜報員の手記」

2022-02-25 18:00:15 | 日記

和気シクルシイ著「戦場の狗 ある特務諜報員の手記」

 

和気シクルシイ著の「戦場の狗 ある特務諜報員の手記」を読了。

昨日読んだ「まつろわぬもの」との関係は、2つを合わせたものが元々シクルシイ氏の手記であり、最初に出版された「戦場の狗」がかなり氏の諜報員としての活動に焦点を置いて、

氏の少年時代の話などをはしょっているのに対し、

後者が逆にその切り捨てられた少年時代を中心に構成したものです。

そういう意味でこの2つは両方読んで初めて意味があるものになります。


という訳で、この本ではシクルシイ氏の中国や東南アジアでの活動がかなり詳しく書かれています。

しかし読んで奇妙なのは、一体何のためにこういう活動をしているのかが不明だということです。

松岡洋右が命じたのは、日本軍が非道なことをしていた場合にその証拠集めということですが、もしかすると松岡洋右はその内軍部と完全に対立して相手の力を削ぐ必要が出て来ると考えて、軍の弱味を秘かに握ろうとしたのかもしれません。

しかし松岡洋右は太平洋戦争の初期に失脚して酒に溺れやがて病気になり、太平洋戦争の中期以降はもはやシクルシイ氏へ直接命令することをしていないようです。

シクルシイ氏への命令は氏と同じようにして教育された相沢中佐からだったようですが、この人が出している命令も謎で、戦略的・戦術的な価値としても不明ですし、また日本軍の非道を暴くにしても、結局後から追いかけているだけです。

そのせいなのか、例えば南京大虐殺の話も出てきますが、シクルシイ氏は死者が20万人とか30万人といった、ほとんど中国側が主張しているある意味ナンセンスな数字をそのまま肯定していたりします。

そしてシクルシイ氏は東京裁判に最初は松岡洋右の政策遂行についての証人として呼ばれ、松岡が病死した後は、彼自身の所業が審議対象になりますが、結局は戦犯的な行為は見つからず、仮釈放になります。
私の推測ですが、松岡洋右がシクルシイ氏のような人間を育てたのは、一義的には満鉄のために働く人材の養成だったのでしょうが、松岡個人としてはもっと大きく将来の日本のために有用な人間を養成したかったのではないかと思います。

松岡は対米戦争には終始反対しており、アメリカと戦争すれば日本が必ず敗北することを、9年間アメリカが暮した者として正確に理解していました。

しかし彼がやったこと、つまり三国同盟の推進やソ連との不可侵条約締結は、対米戦争の抑止にはならず、むしろ逆効果でした。

そういう意味で晩年の松岡は失意の中にあったようです。

なお、松岡が戦争に走った張本人のように思われているのは、東京裁判で病死した松岡を、他の者がすべての責任を押しつけて悪者にした、という要素もあるようです。


ともかくもシクルシイ氏の2冊の本は色々と考えさせられる良書でした。

2冊で細部に矛盾がある記述もありますが、75歳のときに50年以上前のことを思い出しながら記述しているのですから、いくら記憶力抜群だったシクルシイ氏とはいえ、それはやむを得ないのかと思います。


「まつろはぬもの」  シクルシイ

2022-02-25 17:41:52 | 日記

「まつろはぬもの」  シクルシイ

 高校同期のブログで、ある同期生が紹介してゐるのを読み、面白さうだと思った。
図書館で探してみるとあったので、早速借りて読んだ。
著者はシクルシイ、またの名を和気市夫(わき・いちお)といふ人物で、和人とアイヌのハーフである。
 
自伝なのだが、2000年に82歳で他界した彼の、誕生から1945年までの27年間しか書かれてゐない。
読了してそれ以後の事も知りたくなったが、それは姉妹書と言へる「戦場の狗」に書かれてゐるらしい。

 さて、彼は天才だ。
4歳にして高等小学校2年に編入され、それからの4年間で中学(もちろん旧制)卒業以上の学力を身につけ、8歳で旭川商業学校(現旭川商業高校)2年に編入される。
さらに3年後、満鉄傘下のハルピン学院にわづか11歳で入学する。合計7年の間、学校の教師二人が個人授業をしたのだが、ひたすら勉強したのだった。
あとでわかったのだが、それらはすべて松岡洋右によって計画されたものだった。

 松岡は、優秀な少年を捜し出して将来のために英才教育を施すといふ事を明治末期頃からやってゐたといふ。
50人ほどが選ばれたが、ほとんど彼の目標達成には至らなかったやうだ。
シクルシイは最後の「選ばれし者」だった。
それにしても、屈斜路湖畔のコタンの幼児にたどり着いたのはすごい情報収集力だと思った。
また、旭川商業学校の担任は、シクルシイのために師範学校でスカウトされ、当校に赴任してゐたのだったし、釧路の小学校教師は元々そこにゐた人だが、シクルシイのためには学校を辞めてもいいと言はれたさうで、それにも驚かされた。
個人教授を含めた学費・釧路や旭川での生活費は国費で賄はれた。
松岡は、彼を個人的な密偵にするのだが、それは国家のためであり、だからこそ国費が投じられた。
密偵とはスパイであり、多くの外国語や格闘技、銃器の扱ひや暗号なども特訓される。
それらはハルピンで行はれたのだが、「ゴルゴ13」の「日本人東研作」にあった特務機関での訓練を思ひ出させたが、彼も研作(ゴルゴとは別人だったが)のやうにすべてを会得した。
それに先立って、松岡が面接してこれまでの経過や意図を教へたのだが、世界平和のためといふのが遠大な目標だった。
松岡と言へば国際連盟脱退、日本が孤立して三国同盟から大戦へ・・・となる要因を作ったといふ理解をしてゐたが、どうやら本心に反するものだったらしい。

 その後、ロックフェラー財団に属する燕京大学(現北京大学)に進み、ある教授の助手として世界各地を回るのだが、そこへの進学は13歳の時だ。驚くしかない。

 20歳の時、渡ってゐたアメリカから帰国するのだが、それは徴兵のためだった。
しかし普通の兵ではなく、いきなり陸軍憲兵少尉となる。
そして、松岡から与へられた任務は大陸での日本軍の非道行為の真偽確認だった。
その調査のため、銀を扱ふ商人になりすましたり、苦力(クーリー)になるなどいかにもスパイといった行動を取るのだが、そのあたりは実に面白かった。

 面白かったと言へば、旭商時代11歳の時の冬休みの事件がある。
故郷の村で過ごすのだが、郵便局で年賀状配達のアルバイトをする事になった。
ある日、局長の息子(14歳)と二人である地区を配達する。
途中で手分けする事を提案され、承諾する。
終わって合流場所に赴くと、自分より多い量を受け持った彼がすでにゐて焚き火をしてゐた。
ずいぶん早いなと思ひ、それを言ったが適当にはぐらかされる。

 ところが、その息子は自分の持ち分のかなりの部分を配達せずに燃やしてしまってゐた。
しかも、配達した家ではシクルシイと名乗ってゐた。
年賀状が届かなかった家々の者たちが郵便局に苦情を言ひにくると、局長は彼らに金を渡した上で、皆の名でシクルシイを訴へるよう依頼する。
それらの事が、被疑者として旭川から連れてこられたシクルシイを交へての審問の場で明らかになる。
その事件を扱った検事はきちんとした人物で、局長やその息子、さらにはそれに荷担してゐた村長を糾弾する。

 この事件は、当時あったアイヌ差別の中でも悪質なもので、和人より劣ってゐるはづ?のアイヌとのハーフであるシクルシイが飛び抜けて優秀であることへの嫉妬も大きな要因だったのだらう。
もっと前には、シクルシイの母親への電線泥棒といふ讒訴もあった。その際、わづか5歳のシクルシイは、電線の重さを提示するなど、警察官も舌を巻く論理的な主張で讒訴を論破するのだが、彼にとっては何ほどの事でもなかった。


 ところで、この自伝は1989年、著者が77歳のときに書かれてゐる。
ざっと70年も前の事が昨日のことのやうに再現されてゐる。読みやすい文章で書かれてをり、会話もふんだんにある。
もちろん当時の会話そのままではないだらうが、果たしてこんなに鮮明に書けるものかといふ疑問が涌いた。
しかし、加藤昌彦氏の「解説にかえて」によれば、本人が「過去の情景がそのまま甦って来る」と言ったさうだし、
本文中でも、小学校時代の教師が校長の質問に答へて「ずばぬけて記憶力がいい」「教えたことは、全部憶え込んでしまいます」と言ってゐる。
してみると、やはり本物の天才で、作中の情景描写や会話などもほとんど信用できるのだと思った。ついでながら、所々に著者の手による挿絵があり、簡潔で的確な描画と感じた。


 閑話休題。シクルシイは1945年8月15日、つまり日本敗戦の日に国民政府軍に逮捕される。
後に軍事法廷で戦犯として裁かれる予定だったが、それまで北京で拘束される。
その際拷問を受けるが耐え抜く。
 
ただ、責任者の大佐は道理がわかる人物で、拷問した者を叱責し、謝罪する。
軍事法廷、所謂東京裁判は松岡洋右を戦犯容疑者とし、シクルシイはその参考人でもあったが、松岡の病死によって不起訴となる。
しかし、本作品はそれに触れず、裁判のために送還され、佐世保に上陸したところで終わってゐる。


 ここで、タイトルについて少し書いてみる。「まつろはぬもの」といふのは、日本書紀で何度か使はれ、そこでは大和朝廷(の前身)に従はない者(の集団)を指してゐる。
現代ではほとんど使はれないが、国家権力に従はない者といふ意味だ。
国家権力の中枢にゐた松岡に従ひ、帝国陸軍の軍人となった著者がなぜ「まつろはぬもの」なのか・・・。
これはおそらく彼のアイデンティティに関はる。
父親は和人だが、ほとんど妻子を捨てたやうな状態であり、シクルシイは父を憎んでゐる。
母親はコタンのエカシ(長老)の娘で、子供もアイヌの教へに従って育ててゐる。
シクルシイは母を慕ひつつ教へを守ってをり、ハーフではあるがアイヌ人といふ自覚が強い。
作品の終わり近く、帰国の少し前に例の大佐との会話があるのだが、その中で「日本人の君が云々」といふ大佐の言葉に対して、「僕は日本人ではありません。アイヌ人です」と言ってゐる。
ここでは、国籍ではなく民族として「日本人」「アイヌ人」と言ってゐるわけで、民族としては大和民族に「まつろはぬ」事の表明と考へられるのだ。
日本国とアメリカ合衆国の教育を受け、日本国のために働いたが、その目は世界に向けられ、胸にはアイヌ民族としての誇りを抱いての一生だった。その事が本作品のタイトル、そして著者名からも窺はれる。

「まつろはぬもの〜松岡洋右の密偵となったあるアイヌの半生〜 シクルシイ著」

2022-02-25 17:32:40 | 日記

まつろはぬもの〜松岡洋右の密偵となったあるアイヌの半生〜 シクルシイ著

北海道の海岸線を旅しながら読んだ本です。

北海道人にも、北海道を旅する人にも、多くの人に読んで貰いたい本でしたので紹介させて頂きます。


「まつろはぬもの〜松岡洋右の密偵となったあるアイヌの半生〜 シクルシイ著」


まつろはぬもの〜松岡洋右の密偵となったあるアイヌの半生〜 シクルシイ著



シクルシイ プロフィール

1918年(大正7年)4月29日、北海道屈斜路湖畔のコタン(アイヌの村)に生まれる。
 
父は和歌山県出身の和人、母はコタンのエカシ(長老)弟子小太郎の娘。和名・和気市夫。

生後間もない頃から神童として知られ、それに目をつけた南満州鉄道(満鉄)理事の松岡洋右に選ばれ、英才教育を施される。
 
4歳で高等小学校2年に編入、8歳で旭川商業学校2年に編入し仏・露・中国語などを学ぶ。

1929年(昭和4年)、11歳で満鉄傘下のハルピン学院に入学、英・仏・露・中の言語以外にモンゴル語・ラテン語・ギリシャ語などを学び、同時に体術・銃器・爆薬・無線通信・暗号などの教育を受ける1931年(昭和6年)、13歳でロックフェラー財団に属する北京の燕京大学人類学部多言語科に入学。
 
「薫之祥(クン・ズシアン)」の中国名で主に学術調査を行いながら、中国・中央アジア・アフリカ・アメリカの各国を回る。この間に「北千島アイヌ語」に関する博士論文を書く。

1938年(昭和13年)、20歳の時に帰国して陸軍情報部付少尉となり、松岡の命を受けてアジア各地で「日本軍の戦闘中に起こった暴虐行為の真偽の調査」などを1945年(昭和20)まで行なう。

1945年8月16日、中華民国政府公安部によって逮捕され、拷問・土牢拘置を経て、46年、東京国際軍事法廷での松岡洋右(戦犯容疑)の重要参考人兼戦犯容疑者としてアメリカに引き渡されるが、松岡の死去により不起訴となる。

戦後はGHQ本部で軟禁状態で働かされた後、第一生命保険相互会社の人権問題研修推進本部理事会の顧問などを務めた。
 
2000年(平成12年)10月23日、肺気腫で死去。享年82。

韓国で確認された新型コロナ新規感染者数を世界で比較すると、ドイツに次いで世界2番目

2022-02-25 17:12:52 | 日記

24日、韓国で確認された新型コロナ新規感染者数は17万16人で、過去最多となった23日に続き、17万人を超えました。

 また、22日に確認された新規感染者数を世界で比較すると、

ドイツに次いで世界2番目で、人口あたりでみると1000万人以上の国の中で最も多く、「世界最悪」の感染状況にあることが分かりました。

 その韓国では、来月の大統領選挙に向けて、各地で演説や集会が行われています。

 こうした選挙活動が感染拡大につながっているという見方もあり、韓国政府は来月には一日の感染者数が27万人に達する恐れがあると警告しています。

(「グッド!モーニング」2022年2月25日放送分より)

テレビ朝日


韓国  1日の新規感染者数が異次元の15万8千人  3か月連続貿易赤字確定的

2022-02-25 15:55:09 | 日記

 

1日の新規感染者数が異次元の15万8千人、3か月連続貿易赤字確定的、と底が見えない地獄に韓国が喘いでいるw

多々野親父
 
 

2022年2月も終盤へ差し掛かっているが、予想通り韓国には何一つ好転する兆しがない。というか、連日最低だ、最悪だ、と騒ぐ記事は配信されながら、まだ底じゃなかったのか?と驚いてもいるほどだ。
というわけで、今日はそんな韓国の地獄っぷりをささっと取り上げていきたい。

●貿易赤字は3か月連続へ、韓国通貨危機は待ったなしだw●
まだ月中なので赤字「確定」ではないのだが、韓国の貿易収支はとんでもない事態になっているようだ。貿易収支が、1日平均で1.3億ドルのマイナス、これを残り10日弱でひっくり返すのは無茶振り過ぎる、ということだ。
THE Korea Economic Daily Global Editionの記事になる。


韓国の貿易収支赤字、年初から日平均1億3000万ドル、原油高で
2/21(月) 18:31配信 THE Korea Economic Daily Global Edition
韓国の累積貿易収支赤字が、年初から20日までの51日間で、65億ドルを超えた。日平均1億3000万ドルの赤字だ。半導体などの主力製品の輸出は、堅調な増加傾向を見せたが、国際原油価格の急騰により、原油の輸入額が急増した。世界的なインフレに加え、ウクライナ情勢による国際原材料価格の高止まりが当分、続く見通しで、韓国経済に「原油高発」の危機が迫っている。
韓国関税庁によると、2月1-20日の貿易収支赤字(通関ベース暫定値)は16億7900万ドルと集計された。貿易収支は、原油やガス、石炭の3大エネルギー源価格の高騰を受け、昨年12月、20か月ぶりに赤字へと転じた。1月は、史上最大水準の48億9000万ドルの貿易赤字が発生した。1月から2月20日までの累積貿易収支赤字は、65億6900万ドルに達する。 今月の集計分を8日ほど残しているが、このままいけば、3か月連続の貿易赤字が予想される。これは、世界同時不況で2008年6月から9月まで4か月連続で貿易赤字が発生して以来、最長期間だ。
大規模な貿易赤字は、輸出が低迷しているからではない。2月1-20日、半導体、鉄鋼、自動車など主力品目の輸出は、10.9-18.1%の二桁増加率を記録した。問題は、輸入額が大幅に増加していることだ。1月から2月20日までの51日間の輸出増加幅は前年同期比14.4%だったが、輸入増加幅は25.9%に達した。1月、3大エネルギー源の輸入額が159億5000万ドルで、昨年1月(68億9000万ドル)に比べて2.3倍増えた。
原油価格の上昇とあいまって、エネルギー輸入額の増加傾向は続いている。2月1-20日、原油の輸入額は48億8600万ドルで昨年同期比54.8%も多かった。
国際原材料価格の上昇の影響を受け、貿易収支の赤字が今年上半期まで続くとの見方が多い。世界的な供給網の不安に原油高まで重なり、産業界は非常対策作りに追われている。韓国経済を支えている貿易収支が長期間の赤字を続ければ、今年の成長率減速はもとより、国の格付け下落も避けられないとの懸念も出ている。
韓国政府は2月まで3か月連続の貿易収支赤字が続いても、3月からは黒字基調に転じるものと期待をかけている。最近の貿易赤字は、かつての世界的な金融危機の時とは異なり、一時的な現象だとして、悲観的な解釈を警戒する空気となっている。企画財政省の関係者は「寒さで原油などエネルギー輸入が増える冬は、貿易収支が悪化する流れを見せた」とし「原油高の状況が続いても暖かくなれば貿易収支は好転する」と見通した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0e910b4d6834e574b07aef33a1602cac83bdcb13

 

なぜにここまで酷い事態になっているのか、と言えばまず原油高が挙げられる。ウクライナ問題を発端とする政情不安で各国がエネルギーの確保に走り、結果原油高が止まらなくなっている。韓国についてはイラン、UAE、サウジといった産油国を敵に回した文政権の外交失政で買い先が細くなっていた中、あてにしていたメキシコが2023年から原油輸出を止める決定を下し、韓国は新たな取引先を探している最中に起きた原油高だった。つまり、備蓄量が少なくなっていた中だったので、原油価格が収まるまでは国内にある原油で耐える、という作戦がとれない。その結果、世界が対ロシアの有事体制に入った波の直撃を受けてしまっているわけだ。毎日1億ドル級の貿易赤字を計上しているのは、原油が最も高い時に、最も大量に買い付けているから起きたもので、どこの国もそうならないよう準備しておくもおのが、韓国にはできていなかったということになる。

というか、原油で言えば取引はドルだ。既に昨年11月の時点で韓国の外貨準備高は減少に転じていることを思うと、現在の原油高は外貨準備高にも大きく影響を及ぼすことになる。原油購入の為にドルを使えば、今度は月末にやってくる外債の返済がどうなるかわからない。また、韓国政府が手を回してサムスンからドルを借りる奇策を展開するのかもしれないが、果たして副会長を逮捕されたままのサムスンが今度は首を縦に振るのかどうか・・・。
もちろん、どういう形であっても必要額のドルを揃えなければ、韓国はデフォルトだ。

●新型コロナ新規感染者が遂に15万人台へ!異次元の感染爆発に韓国がマジで沈んでいくw●
本気を出したオミクロ株の猛攻に、韓国はまさになす術がない状態のようだ。日本の1日の新規感染者数を絶対数で抜いた後も、感染爆発はまったく止まらず、遂に午後9時時点の途中段階でありながら、なんと15万8千人まで数字が伸びたのだそうだ。
さすがに、都合が悪いと無視を決め込むこともできなかったのか、中央日報が血相を変えてその阿鼻叫喚な韓国の様子を伝えている。


韓国、昨夜9時にすでに16万人…ワクチン打てない「子ども感染者」も大きく増加
2/23(水) 6:52配信 中央日報日本語版
オミクロン株の拡大で新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)感染者が急増し、22日0時から午後9時まで全国で15万8005人が感染した。午後9時基準の集計で15万人台の感染者が発生したのは初めてであり、一日新規感染者の基準でも過去最多だ。
こうした中で18歳以下の小児・青少年感染者の増加傾向が尋常でない。「家族間感染」が主な要因に選ばれるが、休みが終われば家庭を越えて学校まで感染範囲が広がり得るという懸念の声が上がる。ただし、元気な小児・青少年はほとんどインフルエンザより軽く病むことで終わるため、子どもが感染したといってもそれほど不安に思う必要はないというのが専門家の説明だ。
22日、中央防疫対策本部によると、この日0時基準で新規感染者(9万9573人)の中で19歳以下は29.51%だ。感染者3人に一人は小児・青少年だ。2月第3週目(2月13~19日)の全体感染者の27.3%が小児・青少年だったが、直前の週に比べて感染者数が2倍に増加した。同じ期間に他の年齢帯の感染者の増加規模(1.7倍)より大きい。
休み期間にもこのように小児・青少年の感染者が大きく増加する理由として当局は「家族間感染」を挙げた。10日後の始業まで重なれば、校内感染者の増加が再び家庭内感染につながる悪循環が繰り返される可能性が大きい。このような点を考えると、これまで正常登校を推進してきた教育部は始業直後2週間を新学期適応週間に指定し、遠隔授業を弾力的に運営することができるとしが、決定は学校長の裁量に任せた。
中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は22日「児童・青少年の感染自体も問題だが、それによって家族間感染が進み、特に高齢層家族への感染が懸念される」と話した。
防疫当局は小児・青少年感染者の増加傾向をワクチン未接種集団がリードしていると見ている。現在、国内では満12歳以上になってこそ新型コロナワクチンを打つことができる。政府は昨年12月から5~11歳対象のワクチン接種を検討しているが、結論を出せずにいる。新型コロナ予防接種対応推進団のクォン・グニョン予防接種管理チーム長は「5~11歳小児の接種に対して国外政策動向、国内専門家諮問などを通して綿密に検討している」とし「食品医薬安全処の許可事項をモニタリングし、これを踏まえて導入時期と細部接種計画を立てる」と話した。食品医薬安全処は「該当年齢帯に対する臨床試験を通した安全性と有効性立証資料、そして(ワクチンの)品質とGMP(製造品質管理基準)検討を進行中」とし「法的許可の処理期間は115日」と明らかにした。
専門家たちは小児・青少年期子供が新型コロナに感染しても過度に不安に思う必要はないと指摘する。家庭で体調を確認しながらよく休み、必要な場合には解熱剤などを飲めばほとんど数日内に回復することができるという。大韓ワクチン学会のマ・サンヒョク副会長は「新型コロナに対する恐怖が激しいから子どもに熱があれば親の心配が大きくなるが、現場で子ども患者の状態をみると、インフルエンザに比べ物にならないほど症状が軽く風邪よりも弱い」と話した。また「幼児の場合、眠れずだだをこねたりまともに食べられなかったりすれば、病院診療が必要だ」として「解熱剤を飲んで熱が落ち、よく食べて寝て遊べば2~3日以内に回復する」と説明した。ただし、高度肥満など基礎疾患を病んでいる場合は注意する必要があると呼びかけた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1a463c00cda1d15b44bae9ddf000bbdb283e24a6

 

とにかく、オミクロン株の感染スピードは常軌を逸している。コロナは市中感染が始まると、指数関数的にその勢力を増加させると言われてきたが、まさかここまでの爆発力だったとは、と驚くばかりだ。
ちなみに、同じタイミングで集計されている世界全体の新規感染者数は1,713,417人で、なんと韓国1国だけで約1/10を賄ってしまったことになる。まさにヘル韓国、コロナ地獄と呼ぶにふさわしい惨状だろう。

もちろん、こうなった背景には、韓国政府がとってきたコロナ政策や国民に対するコロナ情報周知の甘さといった人的エラーもあっただろう。その中で気になるのは、医療崩壊を起こしているのに、神経質なまでにPCR検査の数を増やしている点だ。陽性者だとわかっても、入院も治療も受けられないのに、なぜか韓国政府や防疫当局は必死に検査をし、陽性者を炙り出している。だから医療崩壊は止まらず、市中に陽性患者があぶれ、そこからまた感染者を増やしていく。いきなり文在寅がウィズコロナで世界一ぃぃ!と言い出し、一気に感染者を増やした様子を見ただけで、韓国はコロナ対策が何なのかをわかっていないことは明白だったが、ここまで事態を悪化させてまだ検査をしていればいいという考えに固執しているとは、呆れて言葉も出ない。
なぜか?もう陰性者なんていないんだ、と考えを変えなければダメということだ。全員が陽性者だから検査はしない、そう切り替えなければ貴重なヒューマンリソースを無駄なセクションにとられ、いつまで経っても医療の立て直しなどできないからだ。

しかし、すごいというか何というか、今週は文在寅がK防疫に未練たらたらの演説をしたことを過去記事でお伝えしたが、その直後にこの感染爆発だ。本当に、三冠王大統領が自画自賛をすれば、それをコロナウイルスが聞いて舐めんなと本気を出す、それが15万8千人という結果のような気がする。
文在寅は、音が似ているので右派はずっと文災害と呼んで笑ってきた。が、文字通り韓国にとっての災害大統領だった、とは言えそうだ。