キンゴジ クリアグリーン編
今日は昨年12月にワールドキャラクターコンベンションで発売した「キンゴジ クリアグリーン」の話をします。
キンゴジのカラバリの7つ目として企画したものですが、弊社初のクリア系のソフビでした。当初、ソフビ作りを始めた人(メーカー)はいつかはクリアでもやってみたいと言うのは自然だと思うのですが、それにもれず私もずっと思っていました。しかし、買う側の気持ちを考えると、そのキャラクターのイメージから大きく外れるバリエーションのクリアカラーだと「あれ?」と思うのは私も経験があります。ですからゴジラから外れるカラーだけは避けようといつも思っています。クリアそのものが透明、半透明です。元々身体が透けているゴジラは存在しませんから、クリアをするにしてもゴジラらしくなくなるのはしてはならないと勝手に思っている訳です。
キンゴジは弊社のソフビ第一号です。ですからクリアの最初もキンゴジでいきたいとずっと思っていました。そして一番キンゴジに似合うクリア系の色はグリーンだと初めから考えていたので、色のチョイスは迷う事はありませんでした。しかし、クリアが初めてだったので、成型の仕上がりについてはそう深く考えてはいなかったのです。「きれいなグリーンでできるといいなぁ」ぐらいにしか。
注文時になって成型屋さんにいろいろ教わる事がありました。まずは金型のツヤ消しとツヤありでは仕上がりに差がでると言う事です。ツヤありの型の方が美しさと言う点では勝ると言う事です。弊社のキンゴジは初めからツヤ消しで作っています。ですから私が思っていたほどきれいになるかどうかと言う事です。恥ずかしながら言われて初めてそれに気がついたのです。
どうせやるならきれいなグリーンにしたい…。そこでキラキラ感を増やすべくラメを入れる事にしました。前からマーミットさんでクリアソフビにラメを入れてかっこよく仕上げていらっしゃるのを見てやりたいと思った訳です。事前に社長様にお断りを入れて弊社もやらせてもらう事にしました。
後付けですが、劇中キンゴジは東日本を南下して縦断します。途中、100万ボルトの電線に触れビリビリ(?)しつつも構う事なく突き進みます。「おおっこれだ!」と思いました。結果的にそういうビリビリ(?)キラキラ(?)のイメージでできればいいなと思ったのです。
こうしてラメを入れる事でツヤ消しの弱点(?)をカバーできたのではないかと思っております。
ちなみにラメ色を銀にしたのはグリーンに赤や金だとくどくなるからです。
続きはまた明日。