<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/11/35a88bcc6ae61fe05d6e8d8962b9b924.jpg" border="0">
<span style="font-weight:bold"><span style="color:red"><span style="font-size:150%;line-height:110%">PART4.造形のこだわり(2)</span></span></span>
<span style="font-weight:bold"> 前回は顔の造形のこだわりについて書きましたが、今日はその他の部分についての造形のこだわりです。</span>
<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/90/a7b8d7c7cd20f96eac2b22f5b7cd374f.jpg" border="0">
<span style="color:blue"><span style="font-size:70%">▲上「モスラ幼虫 誕生バージョン」下「モスラ幼虫 岩島戦バージョン」</span></span>
<span style="font-weight:bold"><span style="color:green">■顔の横、ボディ、足等のこだわり</span></span
今日も2体の「モスラ幼虫」をそれぞれ仮に「太郎」と「花子」と呼称させていただきます。
この「モスラ幼虫」の顔の横、頬にあたる部分には縦長に細長いこぶ状の凹凸、しわがあります。
この部分が実は造形上の最大の難点でした。昨日書きましたように、劇中では「太郎」「花子」どちらも操演タイプ、自走式タイプ、ギニョールタイプが使用され、それぞれに造形が微妙に違います。一番その差が顕著なのが、この頬にあたる部分なのです。さらにはそれぞれ左右でも対称になっていないのです。
全てのスーツの左右からのアングルが掲載されている書籍等の写真資料を弊社では入手できませんでした。写真が掲載されているアングルのものでも、かなり前のものなので写真のクオリティが高いとは言えないし、陰影の加減もスチールと劇中ではだいぶ印象が違います。映像で確認しても計6種類のスーツのそれぞれ左右が全部見られるシーンはありません。
そこで可能な限り、3つのタイプの劇中スーツ(そう呼称させていただきます)を比べて、比較的共通する部分をピックアップ。不明な部分はある程度は自然な流れに見えるように推測での造形はしてあります。顔同様、細かな部分はバランスを考えてなくし、はっきりとした凹凸を中心に造型しました。
身体の部分では、一見なめらかなツルツルのように見えますが、よく見ると全身に渡って大小の傷のようなしわがあります。特に下に行けば行く程そのしわが目立っています。部分的にはボコボコして見えるぐらいです。
ここでもリアルを避けるために細かなしわは入れませんでした。下の方の大きく目立つしわや小さな凹凸のみ入れています。
口の下、あごにあたる部分ですが、「太郎」と「花子」では形状が全く違います。毛の生えている箇所も違うのです(これらは後日改めて比較して紹介致します)。それぞれ4本ある足ですが、その位置も当然変わります。
足そのものは実際にはかなり小さく、映像で見ても通常ではほとんど見えないものになっています。自走式タイプではついていませんので、操演タイプとギニョールタイプで確認できます。商品では、実物ぐらいの小ささにするとソフビの成型上、抜けないのもありますが、ポーズ的にかわいく見せるためもあって(特に「太郎」)、比率的にはほぼ倍の大きさに作っています。
お腹の後方に位置している吸盤のような細長いものがこの『モスラ対ゴジラ』の幼虫には、各6個ついています。実物は操演タイプとギニョールタイプでは全く違うものになっています。主に長さと位置です。その形は、ほとんど紐状と言っても過言ではありません。いずれにしてもかなり細く長めなので、これも実物のような形状にすると、ソフビの成型上抜くのは不可能ですし、ぶっちゃけ見た目はあまりカッコよくありません。ですので太さは約2倍、長さは約3分の1にしました。
余談ですが、他作品の幼虫でもこの部分はそれぞれ全く違う形や大きさです。お時間のある方は比較してみて下さいませ。
<span style="font-weight:bold"><span style="color:red"><span style="font-size:150%;line-height:110%">PART4.造形のこだわり(2)</span></span></span>
<span style="font-weight:bold"> 前回は顔の造形のこだわりについて書きましたが、今日はその他の部分についての造形のこだわりです。</span>
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<span style="color:blue"><span style="font-size:70%">▲上「モスラ幼虫 誕生バージョン」下「モスラ幼虫 岩島戦バージョン」</span></span>
<span style="font-weight:bold"><span style="color:green">■顔の横、ボディ、足等のこだわり</span></span
今日も2体の「モスラ幼虫」をそれぞれ仮に「太郎」と「花子」と呼称させていただきます。
この「モスラ幼虫」の顔の横、頬にあたる部分には縦長に細長いこぶ状の凹凸、しわがあります。
この部分が実は造形上の最大の難点でした。昨日書きましたように、劇中では「太郎」「花子」どちらも操演タイプ、自走式タイプ、ギニョールタイプが使用され、それぞれに造形が微妙に違います。一番その差が顕著なのが、この頬にあたる部分なのです。さらにはそれぞれ左右でも対称になっていないのです。
全てのスーツの左右からのアングルが掲載されている書籍等の写真資料を弊社では入手できませんでした。写真が掲載されているアングルのものでも、かなり前のものなので写真のクオリティが高いとは言えないし、陰影の加減もスチールと劇中ではだいぶ印象が違います。映像で確認しても計6種類のスーツのそれぞれ左右が全部見られるシーンはありません。
そこで可能な限り、3つのタイプの劇中スーツ(そう呼称させていただきます)を比べて、比較的共通する部分をピックアップ。不明な部分はある程度は自然な流れに見えるように推測での造形はしてあります。顔同様、細かな部分はバランスを考えてなくし、はっきりとした凹凸を中心に造型しました。
身体の部分では、一見なめらかなツルツルのように見えますが、よく見ると全身に渡って大小の傷のようなしわがあります。特に下に行けば行く程そのしわが目立っています。部分的にはボコボコして見えるぐらいです。
ここでもリアルを避けるために細かなしわは入れませんでした。下の方の大きく目立つしわや小さな凹凸のみ入れています。
口の下、あごにあたる部分ですが、「太郎」と「花子」では形状が全く違います。毛の生えている箇所も違うのです(これらは後日改めて比較して紹介致します)。それぞれ4本ある足ですが、その位置も当然変わります。
足そのものは実際にはかなり小さく、映像で見ても通常ではほとんど見えないものになっています。自走式タイプではついていませんので、操演タイプとギニョールタイプで確認できます。商品では、実物ぐらいの小ささにするとソフビの成型上、抜けないのもありますが、ポーズ的にかわいく見せるためもあって(特に「太郎」)、比率的にはほぼ倍の大きさに作っています。
お腹の後方に位置している吸盤のような細長いものがこの『モスラ対ゴジラ』の幼虫には、各6個ついています。実物は操演タイプとギニョールタイプでは全く違うものになっています。主に長さと位置です。その形は、ほとんど紐状と言っても過言ではありません。いずれにしてもかなり細く長めなので、これも実物のような形状にすると、ソフビの成型上抜くのは不可能ですし、ぶっちゃけ見た目はあまりカッコよくありません。ですので太さは約2倍、長さは約3分の1にしました。
余談ですが、他作品の幼虫でもこの部分はそれぞれ全く違う形や大きさです。お時間のある方は比較してみて下さいませ。